26 / 51
第26話:炎の魔神
しおりを挟む
最前線の様相は、酷いものだった。
石造りの旧大聖堂。そこで大爆発が起きたので瓦礫の山だ。魔法の火は普通と違うのだろう。瓦礫の間でまで火がちろちろと燃えている。気温も一気に上がったのか、汗ばむくらい暑い。
それと、神聖騎士団だ。アンデッド相手に無類の強さを誇っていた彼らの多くが地に伏している。
「……うぅ……」
「姉さん!」
見れば、フォミナの姉も倒れている一人だった。装備のおかげか、あれだけの魔法を受けて五体は無事だが、全身を打ち付けたのか動けないみたいだ。
「ハイ・ヒール!」
フォミナの範囲回復魔法が発動すると、セアラさんを含めた周辺の団員が一気に顔色が良くなり、動き出す。
「セアラさん、なにがあったんですか?」
「わからない……。封印の間の前に、人影がいたと思ったら、突然周りが炎に包まれたんだ。完全な奇襲だ。してやられた……」
「封印の間……」
今いる場所は最前線でも後ろの方。神聖騎士団の本隊はもっと奥にいる。
「フォミナ、封印の間の方に行こう。騎士団の人達は後から来る冒険者が救助してくれる」
「……わかりました。行きましょう」
これだけのことをしでかしたのが何者か、純粋に気になる。間違いなく神聖騎士団を狙っている。もしかしたら、帝国絡みかもしれない。
「お、おい二人とも。危険だぞ。やめておくんだ」
セアラさんが止めにかかるけど、素直に聞くわけにはいかない。何なら、今後のオレの運命に関係あるかもしれないんだから。
「大丈夫です。ヤバそうなら逃げますから。冒険者と一緒に態勢を立て直してくださいね」
それだけ言い残して、オレとフォミナは封印の間に向かって駆け出した。
封印の間。旧大聖堂でも曰く付きの場所であり、複雑な紋様が描かれた魔法陣で封じられた場所。オレ達が到着した時、そこではまだ戦いが繰り広げられていた。
といっても戦ってるのはエドモンド氏を含めた四人程。多分、騎士団の最精鋭で生き残ったんだろう。それも既にボロボロで旗色が悪い。
彼らの相手を見て、オレは心底驚いていた。
「なにあれ、炎の魔神……?」
「魔族だ」
それは、この場にいないはずの存在だった。
全身から炎を吹き出す、二メートル近い巨体の人型。体つきから男性であることはわかるが、見た目があまりにも人とは離れた存在。
魔族としての本性を現した者が、そこにいた。
魔族はモンスターとは別口の人間や亜人とは別にカテゴライズされた種族だ。主に、過去において大きな戦乱を起こした時からそう呼ばれている。
今、神聖騎士団と戦っているのは魔王の直属、炎のムスペル。四天王ならぬ四魔族の一人であり、魔王の忠実なる部下。まだ帝国との戦端が開かれてないのに、こんなところになんでいるんだ?
「魔族……そんな、昔の戦争でもう殆どいないはずなのに」
「目の前にいるんだから仕方ない。とにかく、助けに入ろう!」
今、エドモンド氏が死んだりするのはまずい。今後の戦乱に必要な人だ。そして、ムスペルも実は同様なのだ。あいつ、意外と話がわかるやつなんだよな。
「フォミナ、回復魔法であの人達を援護だ!」
「はい! ハイ・ヒール!」
とにかく、戦闘に加わって、ムスペルには退場願う方向で行こう。
杖を掲げたフォミナの回復魔法で、エドモンド達が回復する。
「む、新手か? なかなか早いな」
余裕の反応を見せるムスペルに、オレは即座に魔法を放つ。
「フロストレイ!」
極低温の冷凍光線を放つ魔法だ。ウィザードで使える最高位の氷属性魔法。ムスペルは一応弱点属性が氷ではあるが、火力が高くて氷魔法が通りにくいという設定があり、<超高火力>という特殊なスキルを持っている。
「馬鹿め! 小生に氷の魔法などぬおおおおお!」
めっちゃ効いた。やっぱズルいわ、スキル『貫通』。属性防御とかスキルとかお構いなしだしな。
「き、貴様何者だ。小生の火力を突破する氷使いなど、人間にはいないはず」
体を半分ほど氷らせながら、驚愕の表情でオレを見るムスペル。
ちなみにエドモンド氏とかも驚いてるが、今は目の前に集中だ。
「ただの冒険者だよ。あんた、魔族だろ。なにか企んでたみたいだけど、退いた方がいいんじゃないか? そろそろ騎士団が立て直して反撃してくるぜ?」
それは事実だ。あの爆発がムスペルの奇襲で、かなり上手くいってたとしても神聖騎士団が全滅したわけじゃない。すでに怪我人は回復され、戦線に復帰している。ここまで来ないのは、周囲のアンデッドも集まってきてるからだ。
「ふん。少々強力な魔法が使える程度で粋がって貰っては困るな。小生の炎はこの程度では燃え尽きんよ!」
叫びと共に、氷った半身が音を立てて崩れ、炎が吹き出した。そりゃそうだ。一撃で倒せるとは思っちゃいない。
「パラライズ!」
「なんだと! ぐっ……動けん! 馬鹿な!」
便利だな、状態異常魔法。そしてやっぱりボスは強いな。麻痺しても喋ってる。
「もう一度言う。撤退しろ。それで、あんたの親玉に伝えろ。もっと別の道はある、と」
「貴様、何者だ……」
「そのうちわかる……」
頼む、これで退いてくれ。ここで倒すことはできるけど、できればやめておきたい。ムスペルは上手くすれば魔王を説得するのを協力してくれる可能性があるんだ。
「冒険者殿! こちらも立て直しが終わった! 助太刀するぞ!」
声をかけてきたのはエドモンド氏だ。フォミナの援護の下、周囲を立て直してたらしい。ここ、封印の間の前だからアンデッドもいて結構危ないんだよね。
「くっ。ここは退かせて貰う。小僧、名前は?」
「マイスだ。主にちゃんと伝えろよ」
「面白い。小生をメッセンジャーにするとは。マイスとやら、また会おう」
ちょうどそこでパラライズの効果が切れたのか、ムスペルの体が淡く輝いたかと思うと、消え去った。
「転移魔法か。そりゃ、そのくらいは使えるか」
意外と器用なんて設定があったのを思い出した。
「マイス君! 大丈夫ですか!?」
フォミナが近寄ってくる。傷ついた騎士団の人達を治して大活躍だ。
「見ての通り、傷一つないよ。撤退してくれて良かったよ」
大げさに息を一つ吐いて、危機的状況だったアピールをしておく。
「冒険者殿、助太刀感謝する。先ほどの炎の魔神について見当が?」
「見た目から魔族と判断しただけです。なにか用があって来たんじゃないかと思って、探りを入れましたが、引き出せませんでした」
「ほう。後で詳しい話を聞いても良いだろうか? まずは、ここでの仕事を終わりとしたい」
神聖騎士団はここの封印強化が仕事だ。ちょっと危なかったけど、そちらのほうは無事に完了できそうだ。
「わかりました。お願いします」
ラッキーだ。予定外のトラブルが発生したけど、情報をもってそうな人と接触できたぞ。
「マイス君、ちょっと嬉しそうですけれど?」
「そんなことないよ。無事に終わって安心してるだけだよ」
フォミナに本心を見破られかけたが、オレは何とか誤魔化した。
石造りの旧大聖堂。そこで大爆発が起きたので瓦礫の山だ。魔法の火は普通と違うのだろう。瓦礫の間でまで火がちろちろと燃えている。気温も一気に上がったのか、汗ばむくらい暑い。
それと、神聖騎士団だ。アンデッド相手に無類の強さを誇っていた彼らの多くが地に伏している。
「……うぅ……」
「姉さん!」
見れば、フォミナの姉も倒れている一人だった。装備のおかげか、あれだけの魔法を受けて五体は無事だが、全身を打ち付けたのか動けないみたいだ。
「ハイ・ヒール!」
フォミナの範囲回復魔法が発動すると、セアラさんを含めた周辺の団員が一気に顔色が良くなり、動き出す。
「セアラさん、なにがあったんですか?」
「わからない……。封印の間の前に、人影がいたと思ったら、突然周りが炎に包まれたんだ。完全な奇襲だ。してやられた……」
「封印の間……」
今いる場所は最前線でも後ろの方。神聖騎士団の本隊はもっと奥にいる。
「フォミナ、封印の間の方に行こう。騎士団の人達は後から来る冒険者が救助してくれる」
「……わかりました。行きましょう」
これだけのことをしでかしたのが何者か、純粋に気になる。間違いなく神聖騎士団を狙っている。もしかしたら、帝国絡みかもしれない。
「お、おい二人とも。危険だぞ。やめておくんだ」
セアラさんが止めにかかるけど、素直に聞くわけにはいかない。何なら、今後のオレの運命に関係あるかもしれないんだから。
「大丈夫です。ヤバそうなら逃げますから。冒険者と一緒に態勢を立て直してくださいね」
それだけ言い残して、オレとフォミナは封印の間に向かって駆け出した。
封印の間。旧大聖堂でも曰く付きの場所であり、複雑な紋様が描かれた魔法陣で封じられた場所。オレ達が到着した時、そこではまだ戦いが繰り広げられていた。
といっても戦ってるのはエドモンド氏を含めた四人程。多分、騎士団の最精鋭で生き残ったんだろう。それも既にボロボロで旗色が悪い。
彼らの相手を見て、オレは心底驚いていた。
「なにあれ、炎の魔神……?」
「魔族だ」
それは、この場にいないはずの存在だった。
全身から炎を吹き出す、二メートル近い巨体の人型。体つきから男性であることはわかるが、見た目があまりにも人とは離れた存在。
魔族としての本性を現した者が、そこにいた。
魔族はモンスターとは別口の人間や亜人とは別にカテゴライズされた種族だ。主に、過去において大きな戦乱を起こした時からそう呼ばれている。
今、神聖騎士団と戦っているのは魔王の直属、炎のムスペル。四天王ならぬ四魔族の一人であり、魔王の忠実なる部下。まだ帝国との戦端が開かれてないのに、こんなところになんでいるんだ?
「魔族……そんな、昔の戦争でもう殆どいないはずなのに」
「目の前にいるんだから仕方ない。とにかく、助けに入ろう!」
今、エドモンド氏が死んだりするのはまずい。今後の戦乱に必要な人だ。そして、ムスペルも実は同様なのだ。あいつ、意外と話がわかるやつなんだよな。
「フォミナ、回復魔法であの人達を援護だ!」
「はい! ハイ・ヒール!」
とにかく、戦闘に加わって、ムスペルには退場願う方向で行こう。
杖を掲げたフォミナの回復魔法で、エドモンド達が回復する。
「む、新手か? なかなか早いな」
余裕の反応を見せるムスペルに、オレは即座に魔法を放つ。
「フロストレイ!」
極低温の冷凍光線を放つ魔法だ。ウィザードで使える最高位の氷属性魔法。ムスペルは一応弱点属性が氷ではあるが、火力が高くて氷魔法が通りにくいという設定があり、<超高火力>という特殊なスキルを持っている。
「馬鹿め! 小生に氷の魔法などぬおおおおお!」
めっちゃ効いた。やっぱズルいわ、スキル『貫通』。属性防御とかスキルとかお構いなしだしな。
「き、貴様何者だ。小生の火力を突破する氷使いなど、人間にはいないはず」
体を半分ほど氷らせながら、驚愕の表情でオレを見るムスペル。
ちなみにエドモンド氏とかも驚いてるが、今は目の前に集中だ。
「ただの冒険者だよ。あんた、魔族だろ。なにか企んでたみたいだけど、退いた方がいいんじゃないか? そろそろ騎士団が立て直して反撃してくるぜ?」
それは事実だ。あの爆発がムスペルの奇襲で、かなり上手くいってたとしても神聖騎士団が全滅したわけじゃない。すでに怪我人は回復され、戦線に復帰している。ここまで来ないのは、周囲のアンデッドも集まってきてるからだ。
「ふん。少々強力な魔法が使える程度で粋がって貰っては困るな。小生の炎はこの程度では燃え尽きんよ!」
叫びと共に、氷った半身が音を立てて崩れ、炎が吹き出した。そりゃそうだ。一撃で倒せるとは思っちゃいない。
「パラライズ!」
「なんだと! ぐっ……動けん! 馬鹿な!」
便利だな、状態異常魔法。そしてやっぱりボスは強いな。麻痺しても喋ってる。
「もう一度言う。撤退しろ。それで、あんたの親玉に伝えろ。もっと別の道はある、と」
「貴様、何者だ……」
「そのうちわかる……」
頼む、これで退いてくれ。ここで倒すことはできるけど、できればやめておきたい。ムスペルは上手くすれば魔王を説得するのを協力してくれる可能性があるんだ。
「冒険者殿! こちらも立て直しが終わった! 助太刀するぞ!」
声をかけてきたのはエドモンド氏だ。フォミナの援護の下、周囲を立て直してたらしい。ここ、封印の間の前だからアンデッドもいて結構危ないんだよね。
「くっ。ここは退かせて貰う。小僧、名前は?」
「マイスだ。主にちゃんと伝えろよ」
「面白い。小生をメッセンジャーにするとは。マイスとやら、また会おう」
ちょうどそこでパラライズの効果が切れたのか、ムスペルの体が淡く輝いたかと思うと、消え去った。
「転移魔法か。そりゃ、そのくらいは使えるか」
意外と器用なんて設定があったのを思い出した。
「マイス君! 大丈夫ですか!?」
フォミナが近寄ってくる。傷ついた騎士団の人達を治して大活躍だ。
「見ての通り、傷一つないよ。撤退してくれて良かったよ」
大げさに息を一つ吐いて、危機的状況だったアピールをしておく。
「冒険者殿、助太刀感謝する。先ほどの炎の魔神について見当が?」
「見た目から魔族と判断しただけです。なにか用があって来たんじゃないかと思って、探りを入れましたが、引き出せませんでした」
「ほう。後で詳しい話を聞いても良いだろうか? まずは、ここでの仕事を終わりとしたい」
神聖騎士団はここの封印強化が仕事だ。ちょっと危なかったけど、そちらのほうは無事に完了できそうだ。
「わかりました。お願いします」
ラッキーだ。予定外のトラブルが発生したけど、情報をもってそうな人と接触できたぞ。
「マイス君、ちょっと嬉しそうですけれど?」
「そんなことないよ。無事に終わって安心してるだけだよ」
フォミナに本心を見破られかけたが、オレは何とか誤魔化した。
10
あなたにおすすめの小説
42歳メジャーリーガー、異世界に転生。チートは無いけど、魔法と元日本最高級の豪速球で無双したいと思います。
町島航太
ファンタジー
かつて日本最強投手と持て囃され、MLBでも大活躍した佐久間隼人。
しかし、老化による衰えと3度の靭帯損傷により、引退を余儀なくされてしまう。
失意の中、歩いていると球団の熱狂的ファンからポストシーズンに行けなかった理由と決めつけられ、刺し殺されてしまう。
だが、目を再び開くと、魔法が存在する世界『異世界』に転生していた。
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
タムール大陸の南よりにあるインムナーマ王国。王都タイミョンの軍事訓練場で、ランド・コールは軍に入るための最終試験に挑む。対戦相手は、《ダブルスキル》の異名を持つゴガルン。
対するランドの持つ《スキル》は、左手から棘が一本出るだけのもの。
剣技だけならゴガルン以上を自負するランドだったが、ゴガルンの《スキル》である〈筋力増強〉と〈遠当て〉に翻弄されてしまう。敗北する寸前にランドの《スキル》が真の力を発揮し、ゴガルンに勝つことができた。だが、それが原因で、ランドは王都を追い出されてしまった。移住した村で、〝手伝い屋〟として、のんびりとした生活を送っていた。だが、村に来た領地の騎士団に所属する騎馬が、ランドの生活が一変する切っ掛けとなる――。チート系スキル持ちの主人公のファンタジーです。楽しんで頂けたら、幸いです。
よろしくお願いします!
(7/15追記
一晩でお気に入りが一気に増えておりました。24Hポイントが2683! ありがとうございます!
(9/9追記
三部の一章-6、ルビ修正しました。スイマセン
(11/13追記 一章-7 神様の名前修正しました。
追記 異能(イレギュラー)タグを追加しました。これで検索しやすくなるかな……。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
魔力0の貴族次男に転生しましたが、気功スキルで補った魔力で強い魔法を使い無双します
burazu
ファンタジー
事故で命を落とした青年はジュン・ラオールという貴族の次男として生まれ変わるが魔力0という鑑定を受け次男であるにもかかわらず継承権最下位へと降格してしまう。事実上継承権を失ったジュンは騎士団長メイルより剣の指導を受け、剣に気を込める気功スキルを学ぶ。
その気功スキルの才能が開花し、自然界より魔力を吸収し強力な魔法のような力を次から次へと使用し父達を驚愕させる。
魔道具頼みの異世界でモブ転生したのだがチート魔法がハンパない!~できればスローライフを楽しみたいんだけど周りがほっといてくれません!~
トモモト ヨシユキ
ファンタジー
10才の誕生日に女神に与えられた本。
それは、最強の魔道具だった。
魔道具頼みの異世界で『魔法』を武器に成り上がっていく!
すべては、憧れのスローライフのために!
エブリスタにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる