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初めての海外派兵
機動部隊の力
日本海軍機動部隊は現在、正規空母のアマテラス、アメノウズメ、コノハナサクヤの三隻体制だった。
現在はアマテラスがドッグ入りで、アメノウズメが休艦体制で、コノハナサクヤが日本海に展開していた。
駆逐艦が前に三隻、後ろに三隻で敵潜水艦を警戒。
空母両舷には戦艦が一隻づつ並ぶ。
空母の後ろに工作艦がつづく。
工作艦とは修理や機体の整備の部品製作や食糧に配膳など、まあ世話焼き艦だ。
アイスクリームまで作る。
そして、一番後ろには日本海軍の秘匿兵器、ステルス潜水艦が、記録係りで航行している。
まあ万が一のときの記録を取るための艦だ。 戦闘には参加しない。
最悪、見捨てて国へ帰るのが仕事だ。
コノハナサクヤには、最新の艦上戦闘機、あの1500馬力3連ターボの12気筒でロケット推進の発艦が出来る機が50機搭載だ。
この機は偵察、牽制、爆撃、対戦闘機戦が出来る、まあ万能機だ。
オプションを着脱して、最高六トンまで爆装ができる。
まあ世界最強だろう、艦長は深見 新太郎大佐だ。
通信室からの電文だ。 支那の満州国で邦人の開拓移民が殺されたらしい。
馬賊の襲撃が原因らしい。
満州国は、日本国ではないし、日本の保護国でもない、しかしソ連に対するため、安保は条約としてある。
武器も日本のお古が配備されていた。
しかし戦闘機は旧式の帆布の複葉だ。 せいぜい速度は毎時200キロ程度だ。 航続距離も短い。
日本の国会で機動部隊に状況の偵察の許可がでたらしい。
艦長は日本軍機動部隊としての海外派兵の艦内放送をする。
「今回、満州で邦人が馬賊に襲われたらしい、その現場偵察が政府からでた。」
「日本軍機動部隊として恥ずかしくない貢献をして欲しい。」
「なお偵察機の兵装はレベルBとする。」
レベルB、それは、40ミリバルカンを5千発、偵察ガンカメラ搭載、連絡用ラジコン装備だ。
連絡用ラジコンは最悪の場合、電文を載せて空母まで帰ってくる自動帰還小型飛行機だ、ヒトは乗れない。
まあ1メートルくらいの大きさだ。 深見艦長は2機の偵察機に場所など細かい情報を伝える。
空母が37ノットまで速度を上げた。 吹流しがまっすぐだ。
発艦の合図だ。
ロケットに点火、機体が加速する。
車輪がはなれる、機体は車輪を引きこみながら海の上を高度を取り飛んでいる。
偵察の場合、二名搭乗だ。 後ろは偵察員だ。
対空レーダーから眼を離さない。
操縦席の前に図面が現れる、大陸のおおまかな地図だ、青点がこの機だ。
緑点がもう1機の偵察機だ。
敵は赤点だが、今はいない。
高度1万を速度680キロで現場まで約、2時間だ。
満州は大陸だ、海岸べりに町があったが、内陸は平原ばかりだ。
時折、馬を引いた商人が通るくらいだ。
図面のとおり川にでた、大河だ。 まがりくねり流れている。
川沿いは家も多く町もある。
すでに満州国には偵察機の侵入許可を取っているから、警戒の複葉機は上がってこない。
問題の場所だ、高度を落とす。
馬がいる。 農家がある、あれが開拓村かな。
ん、煙だ。
もっと高度を落とそう。
プラップを出して速度を落とす。
さらに落とすため車輪まで出した。
空気抵抗を増やして速度を落とす。
家が燃えている、別の家からも煙だ。
ん、だれか逃げているのか、馬賊らしいヤツが追っている。
あ、背中を切られた。 倒れた。
どうする、どう見てもあれは、邦人(我が国の国民だ。)に違いない。
馬賊を40ミリで狙う。
馬賊がこちらを見て逃げ出した。
にがすか、40ミリが吼える。
馬賊は馬ごとミンチだ。
倒れた邦人をどうする。 背中が血だらけだ。
どうする、偵察員が指で頭をつつく、もう一人乗れると手で合図だ。
エンジンの音で聞えないから、手信号が早い。
機には救急箱はそろっていた。 搭乗員は全員が救急法の教育を受けている。
やるしかない。
心は、きまった。
慎重に着陸地点を見極める。
あそこだ、あそこの平原が比較的平らだ。
「なむさん。」と、祈りながら脚を降ろす。
草原に降りるのは訓練でやっただけだ・・・
しかし、そこは神の助けか無事に降りることができたのだ。
草原にハヤブサが降りた。
エンジンは止めない、再起動に時間がかかるから。
偵察員が飛び降りた。 倒れた邦人まで走る。
操縦者は担架を乗せるため機材をはずした。
軍秘にかかる以外の装備は捨てた。
まあ失くしても問題ないものだ。
二人で担架を持ちケガ人をハヤブサに運んだ。
もう1機の偵察機が様子を見にきてくれた。
馬賊は逃げたようだ。
ハヤブサは偵察にでたが、邦人を一人救って帰還した。
艦内の病院区で手術、その結果、なんとか命は助かった。
軍令部に艦長が報告した。
軍令部は、さらに被害を調べるため、空母に偵察の続行を指示してきた。
しかし今回の件は、国民に機動部隊の効用が戦争だけではないことをしらしめたのだった。
現在はアマテラスがドッグ入りで、アメノウズメが休艦体制で、コノハナサクヤが日本海に展開していた。
駆逐艦が前に三隻、後ろに三隻で敵潜水艦を警戒。
空母両舷には戦艦が一隻づつ並ぶ。
空母の後ろに工作艦がつづく。
工作艦とは修理や機体の整備の部品製作や食糧に配膳など、まあ世話焼き艦だ。
アイスクリームまで作る。
そして、一番後ろには日本海軍の秘匿兵器、ステルス潜水艦が、記録係りで航行している。
まあ万が一のときの記録を取るための艦だ。 戦闘には参加しない。
最悪、見捨てて国へ帰るのが仕事だ。
コノハナサクヤには、最新の艦上戦闘機、あの1500馬力3連ターボの12気筒でロケット推進の発艦が出来る機が50機搭載だ。
この機は偵察、牽制、爆撃、対戦闘機戦が出来る、まあ万能機だ。
オプションを着脱して、最高六トンまで爆装ができる。
まあ世界最強だろう、艦長は深見 新太郎大佐だ。
通信室からの電文だ。 支那の満州国で邦人の開拓移民が殺されたらしい。
馬賊の襲撃が原因らしい。
満州国は、日本国ではないし、日本の保護国でもない、しかしソ連に対するため、安保は条約としてある。
武器も日本のお古が配備されていた。
しかし戦闘機は旧式の帆布の複葉だ。 せいぜい速度は毎時200キロ程度だ。 航続距離も短い。
日本の国会で機動部隊に状況の偵察の許可がでたらしい。
艦長は日本軍機動部隊としての海外派兵の艦内放送をする。
「今回、満州で邦人が馬賊に襲われたらしい、その現場偵察が政府からでた。」
「日本軍機動部隊として恥ずかしくない貢献をして欲しい。」
「なお偵察機の兵装はレベルBとする。」
レベルB、それは、40ミリバルカンを5千発、偵察ガンカメラ搭載、連絡用ラジコン装備だ。
連絡用ラジコンは最悪の場合、電文を載せて空母まで帰ってくる自動帰還小型飛行機だ、ヒトは乗れない。
まあ1メートルくらいの大きさだ。 深見艦長は2機の偵察機に場所など細かい情報を伝える。
空母が37ノットまで速度を上げた。 吹流しがまっすぐだ。
発艦の合図だ。
ロケットに点火、機体が加速する。
車輪がはなれる、機体は車輪を引きこみながら海の上を高度を取り飛んでいる。
偵察の場合、二名搭乗だ。 後ろは偵察員だ。
対空レーダーから眼を離さない。
操縦席の前に図面が現れる、大陸のおおまかな地図だ、青点がこの機だ。
緑点がもう1機の偵察機だ。
敵は赤点だが、今はいない。
高度1万を速度680キロで現場まで約、2時間だ。
満州は大陸だ、海岸べりに町があったが、内陸は平原ばかりだ。
時折、馬を引いた商人が通るくらいだ。
図面のとおり川にでた、大河だ。 まがりくねり流れている。
川沿いは家も多く町もある。
すでに満州国には偵察機の侵入許可を取っているから、警戒の複葉機は上がってこない。
問題の場所だ、高度を落とす。
馬がいる。 農家がある、あれが開拓村かな。
ん、煙だ。
もっと高度を落とそう。
プラップを出して速度を落とす。
さらに落とすため車輪まで出した。
空気抵抗を増やして速度を落とす。
家が燃えている、別の家からも煙だ。
ん、だれか逃げているのか、馬賊らしいヤツが追っている。
あ、背中を切られた。 倒れた。
どうする、どう見てもあれは、邦人(我が国の国民だ。)に違いない。
馬賊を40ミリで狙う。
馬賊がこちらを見て逃げ出した。
にがすか、40ミリが吼える。
馬賊は馬ごとミンチだ。
倒れた邦人をどうする。 背中が血だらけだ。
どうする、偵察員が指で頭をつつく、もう一人乗れると手で合図だ。
エンジンの音で聞えないから、手信号が早い。
機には救急箱はそろっていた。 搭乗員は全員が救急法の教育を受けている。
やるしかない。
心は、きまった。
慎重に着陸地点を見極める。
あそこだ、あそこの平原が比較的平らだ。
「なむさん。」と、祈りながら脚を降ろす。
草原に降りるのは訓練でやっただけだ・・・
しかし、そこは神の助けか無事に降りることができたのだ。
草原にハヤブサが降りた。
エンジンは止めない、再起動に時間がかかるから。
偵察員が飛び降りた。 倒れた邦人まで走る。
操縦者は担架を乗せるため機材をはずした。
軍秘にかかる以外の装備は捨てた。
まあ失くしても問題ないものだ。
二人で担架を持ちケガ人をハヤブサに運んだ。
もう1機の偵察機が様子を見にきてくれた。
馬賊は逃げたようだ。
ハヤブサは偵察にでたが、邦人を一人救って帰還した。
艦内の病院区で手術、その結果、なんとか命は助かった。
軍令部に艦長が報告した。
軍令部は、さらに被害を調べるため、空母に偵察の続行を指示してきた。
しかし今回の件は、国民に機動部隊の効用が戦争だけではないことをしらしめたのだった。
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