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英国、スパイからの情報
独逸帝国原爆研究所
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米国と英国との軍事同盟は締結されて、大統領夫妻は帰国した。 軍事同盟は、まだ公ではない。 まだ発表の段階ではない。 総理は英国からの情報を待っていた。 その情報とは、秘密であるが読者には事前に教えよう。 そう、独逸帝国の原爆研究所のありかだ。 シュタイン博士もシンドラー博士も大学の研究施設で学術的なことを研究していた。 具体的な製作ではない。 まあ理論だ。 設計図を作っていた、といえばわかりやすい。 その設計図から具体的な原爆を造る場所までは、両博士は知らないのだ。 独逸帝国はユダヤである二人には警戒していたからだ。 米国も日本には原爆研究所の具体的な場所までは言わないのだ。 日本もそうだ。 軍事同盟にも互いの軍事機密は尊重すると歌っている。 空母もブラックボックスのカタマリだ。 無理に機械を開ければ壊れるように作ってあるのだ。 特に軍事機密な物は自爆装置までも付いているのだ。 しかし、修理などは、わざわざ太平洋を渡って来れないから、修理工場も技師も込みで空母を渡しているのだ。 米国も英国もカンタンな空母は自国で造船や艤装ができるまでには進歩した。 海軍は元から米国と英国は精鋭なのだ。 独逸帝国は陸軍はすごいが、海軍は・・・・だ。 まだ空母は無理らしい。(現在のドイツもそうだ。) ・・・・こちらは、独逸帝国内にある、英国スパイの地下組織だ。 まあ、本当に地下にあるわけではない。 独逸帝国の首都のホテルの一室だ。 ホテルであるから人の出入りは多い。 スパイ活動に打って付けなのだ。 ホテルの名は、まあセントラルホテルとでもしておこう。 ラジオでゲッペルン総帥が山奥にある、ダムの建設現場の慰問に訪れたことが放送されていた。 独逸帝国国歌の後にアナウンサーがいう。 「総帥は建設現場労働者に慰問をかねて特別ボーナスを支給された。」 スパイは疑問に思う、ダムの建設現場、仕事柄、独逸帝国の裏社会には精通していた。 日雇い連中のうわさ話も良く聞いている。 ダム工事なんてあったら日雇い連中のうわさが耐えないのだ。 それが、あまり聞かないのだ。 基本、日雇い連中は酒に眼がない。 ビールだワインだと日銭で飲んでしまうのだ。 賃金がダム工事は危険なので高給だ。 そのうわさを余り聞かないのだ。 ・・・そうか、これはウソだ。 ダム工事なんてカモフラージュしているが、調査する価値はある。 彼はゲシュタポに潜ませている仲間に連絡を取るべく部屋をでた。 街を歩く、角を廻る。 公園がある。 ベンチに腰をおろして新聞を読み始める。 まあ定番のスタイルだ。 コートを羽織ったオトコが散歩している。 なんか落とした。 オトコは、そ知らぬ顔で歩いていってしまう。 彼は咳払いをしながら落としたゴミを拾いベンチの横のごみ入れに投げ捨てる。 彼は、そのまま新聞をゴミ入れに捨てる。 ホテルに帰る。 彼は手の中のメモをひろげる。
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