大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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ロケット爆撃機発艦

海底軍艦3号とは。

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 ビートル機内で装備点検に余念がないレンジャーとアマテラス改のオペレーター達、そのころ海底軍艦3号では、格納庫のロケット爆撃機に燃料を注入していた。 海底軍艦3号は日本の切り札である海底軍艦の3隻目だ。 つい、先ごろ艤装が終わり、第一線配備したばかりだ。 ただ、乗組員は海底軍艦1号で、独逸帝国から原爆開発の科学者を亡命させたときの連中だ。 あのときのビートル操縦者は無線でロケット爆撃機を操縦するパイロットだ。 やはり、一度独逸帝国の空を飛んでいることは大きいのだ。 基本、海底軍艦は高度な機密ばかりの兵器だ。 乗員がヒンパンに変わっては、機密が保てない。 それで、専属の乗組員を育てたのだ。 ひとつのチームとしたのだ。 日本海軍の潜水艦乗りから、これはという者を選らんだ。 その連中から志願した者を訓練したのだ。 海底軍艦にはVTOLを格納する格納庫があるが、3号は以前の格納庫より形が違う。 格納庫の全長が長いのだ。 外観で3号とわかるほど長い。 それで、ロケット爆撃機が格納できたのだ。 ロケット爆撃機の翼は胴体に折りたたまれている。 尾翼がV型で、まるで二等辺三角形みたいな外観だ。 フランスと独逸帝国の中間の領海ギリで停船する。 「ベント排水、浮上用意。」 艦長の声だ。 深度300メートルから海底軍艦は浮上した。 「レーダーの監視を怠るな、格納庫開け。」 「ロケット燃料パイプを収納せよ。」 「ロケット爆撃機を離床位置に、角度30だ。」 「秒読み5分前から始める。」 と指令が飛び、艦内はあわただしくなる。 「パイロット準備よろし。」 「ロケット離床位置よろし。」 「燃料パイプ収納OK。」 「コパイ(副操縦者)から艦長。」「こちら艦長だ。」 「ロケット燃料タンク温度少し高い。」 「温度管理へ、ガス圧あげろ。」 「コパイから、温度正常に戻るよろし。」 このあとも点検は続く。・・・・ ビートルは独逸帝国の海岸線を越えた。 市街地の上だ。 出来るだけ山や河など人家の無いところを飛行するが、飛行コースによっては、うまくいかないのだ。 まもなく、目標地点だ。 ビートルが降下する。 ビートルの後ろハッチが開く。 「いくぞ。」 「おう。」 5人のレンジャーが紐をつたって地上に降りた。 同時にビートルは高度を上げて戻っていく。 ここから帝国内を駆けて、ダム工事現場まで地上を走るのだ。 イヤフォンに声だ。 「可憐から黒田、方向を指示します。」「黒田、送れ。」 「可憐、送ります。」 ゴーグルに矢印だ。 リーダーが「時速60キロで、行くぞ。」 「おう。」 2人の無線誘導の石型を持ったレンジャーを囲んで3人のレンジャーが空気短機関銃を構える。 赤黒いカタマリが帝国の街灯の下を駆け抜けた。 先はまだ長い。
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