大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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ミサイル潜水艦VS月光、そのⅢ

 ミサイル防御装置と方法

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 こちらは、日本海を哨戒飛行中の偵察機、月光だ。 ミサイル防御の装置が搭載されて、計器パネルにスイッチとランプが2個づつ付いた。 どれもランプはグリーンだ。 これが、故障や具合が悪くなると赤色になる。 自動ミサイル感知装置のランプだ。 赤色ではスイッチで手動操作しなくてはならない。 そのため、ミサイルの検知電波を受信すると警報が鳴り響く。 エンジンの音で消されないように、サイレンの音だ。 具体的な音は、ピイ、ピイ、ピイ、と五月蠅かった。 ミサイルを敵が撃つときは、飛行機の位置を調べる電波を出す。 その電波を受信したら警報が出るように改良したのだ。 探査用の普通のレーダー電波とは違うから、すぐにわかるのだ。 さすがにミサイルの赤外線検知までは探知できない。 電波などを発射しているのではないからだ。 だから、赤外線検知のジャマをするわけだ。 デゴイを使うのだ。 具体的には赤外線を発するカタマリを放出する。 そして、それにミサイルの赤外線検知をダマしてミサイルのコースを反らすのだ。 同時にチャフという、細かい金属の箔を散布して敵のレーダーを妨害するのだ。 誘導ミサイルだと母船がレーダーで当方を検知して、その方向や高度などをミサイルに電波で指令する場合もあるのである。 まだ、月光には緊急脱出座席がついた。 これは、最近になりトヨス自動車が開発したものだ。 (ちなみに事故すると開く ハンドルのエアバックは日本人が1960年に発明したものだ。) 飛行機事故で墜落するとき落下傘を背負い、機外に出るのはむつかしいのだ。 風防ガラスを開けて、体を乗り出して機外に飛び出ないと機体の尾翼などで怪我をするのだ。 どんどん、落ちていく機体からの脱出は普通のヒトでは無理だ。 そこで、オタク集団のトヨス技師連中が自動車事故防止から考えた装置がついた。 自動車では採用しなかった装置だ。 それは、クルマがぶつかる瞬間に座席をヒトごと屋根を少しの火薬で爆発させて、はずして座席をロケットで放出する装置だ。 確かにぶつかる相手からは逃げられるが、放出した後が大変だ。 地上80メートルから落下傘で降りるのだ。 どこに落ちるか判らないからだ。 池の上なら、たいへんだ。 そこで、ボツとなったが、トヨスのミサイル対策班の連中が眼をつけたのだ。 やられたら一緒に落ちては、死んでしまう搭乗員を救えるのだ。 墜落するとき風防が自動ではずれて、座席ごとロケット噴射で機体から飛び出す。 そして座席から落下傘が開き、座席にはゴムボートや連絡無線機、信号ピストル、非常食まで積んであるのだ。 ゴムボートは座面のクッションとして使われている。 この非常脱出座席は旅客機以外、装備することが法律で制定された。 (旅客機では、乗客を見捨てて逃げるパイロットがいるかも、旅客機に落下傘がない理由だ、他に落下傘がたくさんだと重いからだ。) 米軍もチャッカリ即採用だ。 日本の兵器にオンブでダッコの米軍だ。(現在と反対だ。) 日本は同盟国にセコイ駆け引きはしなかった。 こと、安全に関することは、米国に指導までして作らせたのだ。 これは、米国から信頼を得ることとなる。 とうぜん、亜細亜友好諸国、英国まで採用した。 軍事同盟は磐石なものとなりつつあった。 二重、三重の対策を施した月光が日本海を哨戒飛行していく。 イカ釣り船が夜間の操業から港に帰るところのようだ。 さかんに漁民が手を振る。 なんせ漁場をシナや半島に荒らされて困っていた漁民だ。 月光の哨戒飛行で違法操業のシナや半島の漁船が減り、感謝の漁民達である。 翼を振り、漁民に答えた月光は、さらに哨戒飛行を続ける。
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