大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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今度こそ、満州平原の決戦だ。

満州軍の敗北!

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 久しぶりの晴天だった。 連日の吹雪で巡回がイヤであった。 しかし、今日は元気よく歩く満州軍の歩兵だ。 太陽がまぶしい、雪の反射がひどいから色メガネを掛けている。 あれ、あそこのフィンスがおかしいが。 そこは、以前に独逸帝国鹵獲隊がペンチで切って通り抜けて、線でつないだところだ。 雪が晴天で解けて発見されたのだ。 、満州軍歩兵は近寄って調べた。 そのとたん、ドカーンと爆発音だ。(独逸帝国鹵獲隊の置き土産の爆弾が爆発した。) あわれ、歩兵は爆発で粉々だ。 雪が血で染まった。  その爆発音で、国境警備の満州軍は、シナの攻撃だ! となり、米軍払い下げの戦車が出動だ。 9両のマークⅡ(満州軍仕様)が国境に迫る。 シナも独逸帝国鹵獲隊が仕掛けた爆弾なんて、すっかり忘れている。 さては満州軍の攻撃か、と新型戦車のトラ王のお出ましだ。 シナの戦車兵は、以外に速度が速いし軽快なエンジン音から、勝利を確信する。 満州軍のヘコタレに、今度こそトラ王戦車の恐ろしさを見せてやる、と自信たっぷりだ。 雪の上でも無限軌道は軽快だ。 竜戦車では、重さで埋まってしまうだろう。 「キュル、キュル、キュル。」と時速40キロで走行する。 カタログスペックどうりのトラ王戦車だ。 (竜戦車は40キロと聞いたが、実際は30キロが限界であった。) 10両のトラ王は国境に近づいた。  国境フェンスは爆発で大きく壊れていた。 互いにその爆発して開いたところのフェンスで向き合う両陣営の戦車だ。 満州側もシナ側も互いに悪口の言い合いだ。 相も変わらず、ウンコたれ、ケツふいてこい、デベソめ、キンタマなし、童貞野朗が、などレベルが双方わかるのだ。 そして、とうとう撃ち合いだ。 シナのトラ王戦車にマークⅡが砲撃だ。 ピーンと砲弾がナナメ装甲でハジかれる。 トラ王戦車が砲撃だ。 マークⅡの装甲は鉄壁だ。 なんともない。 それで、互いが撃ち合いだ。 トラ王戦車は車内に75発の砲弾が収納できた。 マークⅡは満州仕様で砲弾の薬きょうが、でかい。 で砲弾搭載は60発が限界だ。 そしてシナは戦車が10両、満州は9両。 つまり、750対540となる。 満州側は砲弾が尽きて敗走だ。 ガハハと大笑いするシナ戦車兵だ。 だが、そこで吹雪がやってきた。 天候が急変した。 しかたなく引き揚げるシナ軍だ。 今回の紛争は双方とも原因を相手の爆弾攻撃に押し付けて、ワケが判らないうちに、お開きとなった。 最初のフェンスの爆発以外、戦死した兵士がいない、ある意味、平和な紛争となったのである。 だが、シナの将軍はトラ王戦車に自信をもったのである。 なんせ、悪天候で中止になったが、勝ちはシナだ。  一方、敗走した満州軍は米軍司令から、勝手なことをやるな、とお小言を喰らっていた。 戦車を手に入れて有頂天であった満州軍だが、戦車運用のノウハウが無かった。 座学では得られない、実戦の運用である。 少しは学んだ満州軍の戦車隊であった。 
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