大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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原子爆弾の実験はどうする

どこで、爆発させるのだ。

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 ホワイト ハウスに、とうとう、実験の連絡がきた! なんの実験かって、原子爆弾だ。 実験に成功すれば完成だ。 シンドラー博士が、とうとう完成させたが、爆発させなければ、わからない。 海のものとも山のものともわからないのだ。 だが、場所が問題だ。 どこで、実験するのか。 米国は民主主義国家である。 国民に害が及べば、大統領が罷免される国である。 シンドラー博士(米国亡命)は、爆発の威力は実験してみなければわからない、との結論だ。 予想で、安易に答えられるものではなかった。 爆発で、放射能が拡散するから、半径50キロ以上か100キロ以上は必要と考えた。 米国の国内の広大な砂漠が実験場の候補地となった。 独逸帝国は、どの程度原子爆弾の開発が進んでいるかナゾであったが、米国はとりあえず完成したようだ。 独逸帝国のドーバー越えを予感した大統領は実験を許可した。 砂漠はネバダが選ばれた。 そこに、鉄筋の建物をいくつも建てる。 実験による威力を試すためだ。 クルマとか飛行機の破棄する物も置く。 さすがに、動物(牛や馬)は動物愛護団体の反対を予想して、ニワトリやネズミなど、オリの中にいれて実験の被害にあってもらう。 大統領は同盟国の英国や日本には非公式に伝えた。 極秘だと空母の原子炉技術が日本から得られないことも考えてのことだ。 英国情報部からは独逸帝国のドーバー越えが迫っているとの連絡もあった。  完成した原子爆弾は、結構大きかった。 とてもハヤブサ爆撃タイプには、搭載できない。(月光なら、どうかな) それで、地上に置いて爆発させることとなった。  爆発させる現場から4キロ離れて退避サイロが作られた。 分厚いコンクリートで覆われた退避壕である。 そこで、爆発の様子を観察するのである。 単なるガラスでは放射線が防げないから、鉛を含んだアクリルガラスの分厚い防護板で観察する、それも時間制限がある。 放射線防護服は鉛板を挟んだ服が考えられたが、完全防護は重すぎて動けない。 おそらく、メートル単位の厚さが必要となる。 それは、無理であるから放射能を浴びる時間を少なくすることで鉛板入り服を着用することとなった。  実験開始である。 9,8、---2,1、ゼロ・・・・・ 核爆発は起こった。 人類は、とうとう開けてはならないパンドラの箱を開けたのか。 大きなキノコ雲が上空にあがり、ラノベの世界でも米国が最初の原子爆弾を手に入れたのであった。 爆発が収まり、静かになり、退避壕から放射線防護服に身を包んだ、オトコ達がでてきた。 破壊の状態を検分するためだ。 まだ、放射線を体感したことがない、よって防護服も完全ではない。 しかし、鉛板を編みこみ、鉛を含んだアクリルガラスのヘルメットをかぶり、まるで、海中探査のような格好で放射線カウンターを持って進むのだ。 放射線カウンターは放射線を電極をつけた筒で検知する装置だ。 放射線が1本でも反応する。 放射線は眼に見えない、不安定な物質が崩壊するとき出るモノだ。 発見したのはキュリー夫人だ。 ラジウムから放射線が出ることを発見したオバサンだ。 手が放射性物質で荒れて酷かったらしい。  防護服の爆弾調査隊は放射線を、まだ満足に理解していないが、爆発地点めがけて進んでいった。・・・・
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