大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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ガトー級とイ号の改修

新型Uボート対策

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 新型Uボートに以前、コバンザメB型が取り付いて情報を盗ったことは読者も知っていることだ。 米海軍駆逐艦に回収されたコバンザメB型は米国鎌倉造船支部に届けられた。 そこで、小森技師を始め、米国トヨス支店、ホンヤ米国支部など、米国に居る日本人技師が集合した。 はやくも、高速電算機で解析された情報がプリントされて技師連中に配られた。 いつも著者は思うのだ、なんて会議が日本企業は多いことかと。 すぐに会議だ、フタコトメには会議だ。 それも、勤務時間外は当たり前なのだ。 就業時間が終わってから、時間外に会議をするのが当然な日本企業なのだ。 もう、真っ黒だ。 しかし、敵を知ることは百戦危うからずだ。 常に上をいくのだ。 「では、独逸帝国の新型Uボート対策会議を始めます。」 「ハイ、このチタン合金製の外枠は深度450に耐えたとなってますが。」 「米軍の駆逐艦から逃げるとき、確か海底まで降りています。」 「ふむ、かなりの深海の水圧に耐えるのだな。」 「ソ連から輸入したチタン合金は侮れないな。」 「それに、以前より電池の持ちがいいようだ。」 「鉛蓄電池の効率も上がっている。」 「問題はヤツラの魚雷の性能だな。」 「コバンザメB型では魚雷を発射しないと魚雷の性能までは探知できないからな。」 「25ノットで潜航しているからモーターも1基ではあるまい。」 「2基連結方式かな。」 「いや、このモーター音は普通の電動モーターではない。」 「まさか、当方のモーター技術が漏れたとも思えないが。」 「漏れてはいまいが、おそらく新型電導子のモーターだ。」 「モーターのマグネットが、まさかアルニコ?」 「イヤ、そこまでは。」 「イ号はインバーターの交流モーターだが。」 交流方式が電気の強弱を作りやすい、現在の電車(新幹線など)は交流モーターだ。 結論が出た。 「一同、カブトの緒を締めなおして欲しい。」 「今のままでは、潜水艦技術が同等となるのも時間の問題だ、原子力潜水艦も視野にいれてもいいが、音の制御がまだできないのだ。」 原子炉の音が結構うるさいのだ。 「わかりました、超伝導技術を潜水艦に応用する許可を取りたいが。」 「え、それは、それだけは日本政府が許すとは思えないが。」 「イヤ、このままでは、時間の問題です、決着をつけるのは超伝導モーターしかありません。」 「あれは、海底・・・・」 「それは、禁句だ。」 「イヤ、言わせてもらえば、あれはウチが完成したものだ。」 「電磁カタパルトは、ウチだ。」 「もう、古いわ。」 「我が、直訴してやる。」 「負けるものか。」 「静粛に、これでは、らちがあかない。」 「超伝導モーターは原子力発電が・・・・」 「当方は原子力でない超電導を完成しました。」 「ウソだ。」 「では、やってみましょうか。」 「まて、日本政府の許可が・・・・」 「米政府はOKだが。」 「米国は原子力の怖さを知らない。」 「まだ、原子炉事故の経験ないからね。」 「日本もそうだ。」 「経験などしたくはないわ。」 「それはそうだ。」 「独逸帝国が経験者だ。」 「え、それは初耳だが。」 「まだ、開示されていないが、日本軍が・・・」 「それを言ったら、オレが許さないぞ。」 「ここは、暴露本の発行元かよ。」 衛星デジタル暗号通信で外部には漏れないが・・・・ 「本社の意見は?」 本社とは日本政府のことだ。 正面のテレビ画面に皆の視線が移動する。 そこには、我らがアベ、いや山田総理を始め、幹部クラスのお歴々がゲンナリした顔で座っていた。 そして、「休憩時間を入れますか。」 「そーだね、3時間後、再開で。」 山田総理が再会を約束した。 では・・・・・・
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