大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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新装備のコノハナサクヤ

アマテラス改、悔しがる!

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 日本海を6隻の駆逐艦やミサイル巡洋艦を従えてコノハナサクヤが巡航する。 満州国への2面作戦を成功させた意義は大きい。 日本国の閣議でも、おおむね賛同を得られた。 なんせ、大戦とならずに防いだ意義は大きいのだ。 空母や随伴する艦船の乗組員まで、経験というハクがついたようだ。 今回の満州国への援軍の作戦は今後の政策に大いに反映されるであろう。 シナやソ連が、今回の件を沈黙をもって、火遊びの対価が大きかったことを告げているのだ。 いつもなら負け惜しみの誇大宣伝を堂々とのたまうが、今回はダンマリなのだ。 シナなどは日本海の空母の恐ろしさをイヤというほど味わったのだ。 ソ連も新型が満州の戦車には優位であったが、空母の戦闘機に呆気なくヤラれたのは、独逸帝国に文句をいうことも忘れさせるほどの痛手だ。 いくら動力性能がよくても飛行機には無力であることがわかったからだ。 対空戦車の必要を痛感したのだ。  それが、証拠にシナの対空戦車は初戦で月光改の攻撃を跳ね返したのだ。 ラジエーターをやられて敗残してしまったが、戦いようによってはイイ勝負であった。 それ以来、シナは戦車10両に1両の対空戦車を配備することとなった。 シナ方面の満州スパイからの情報である。 日本軍も40ミリ機関砲が使えないことがわかった。 ハッチやラジエーターへの一点狙いの攻撃は難しいのだ。 熟練搭乗員の配備された、コノハナサクヤだから可能であった。 コノハナサクヤの艦長は航空学校と兵器工廠にコネがある、そのスジでは有名な山田艦長であった。 ん、ヤマダ、まさか、そう山田総理の弟であった。 山田総理は政治の中立性なんかと正論をかざしてセコイことはやらないが、弟は違うのだ。 総理の弟の立場を目イッパイ使う策士であった。 コノハナサクヤの艦長として、装備や軍備は最初の配備が定番なのだ。 それで、腕に覚えの搭乗員をトレードで集めたのだ。 試作軍備が最初に使えるとなれば搭乗員も文句など言えないのだ。 ミニミサイル砲はコノハナサクヤが試験運用と決まる。 まさにデキレースだ。 これに否をとなえたのが正規空母アマテラス改だ。 艦長である、海野海将はゴネて異議をとなえミニミサイル砲の、アマテラス改搭載ジェット爆撃戦闘機にも試験運用させた。 つまり、オレにもよこせだ。 だから、試作品である10門のミニミサイル砲は5門に分けられて両艦に配備となった。 いくら山田総理の弟でもアマテラス改は正規空母のトップは変わりないからね。 では、読者諸君にやっと開示できる軍事機密であるミニミサイル砲なる兵器の概略だ。 長さ10センチ、直径4センチ つまり40ミリ機関砲が使えるのだ。 ここがミソだ。 40ミリ機関砲との違いは弾丸である。 ただの弾丸ではないのだ。 先の筒には熱破壊爆裂火薬が仕込んである。 高熱で鋼鉄をも溶解するのだ。 溶解砲弾の応用である。 そして薬きょうが推進薬をかねていて薬きょうを排出することがない。 40ミリの筒の長さ10センチのロケット弾と思えばいいのだ。 欠点は高額であることだ。 お高いのだ。 40ミリ弾丸が1万ならミニミサイルは20万するのだ。 つまり20倍の軍事費を浪費するのだ。 しかし、戦車1両を破壊するのにミニミサイルが1発なら安い買い物なのだ。  満州国が鹵獲したトラ戦車は実験の試射でミニミサイル1発で爆散したのだ。 まあ、トヨスのT34装甲には歯が立たなかったが、敵はトヨスT34装甲は使っていないのでOKなのだ。  また、ミニミサイル砲は撃つとき音が静かである。 ジュパ、ジュパと推進薬が燃える音がするだけだ。 機銃手にとっては耳にやさしい兵器である。 欠点はミサイルだが、真っ直ぐにしか飛ばない、誘導が出来ないことだ。 この短い筒に誘導装置はさすがに仕込めなかった。 機体への取り付けは整備士で、できるのだ。 なんせ、寸法が同じだから取り替えることでOKという、すぐれものなのだ。 あとは、コクピットの40ミリ機関砲の文字をミニミサイルに張り替えることで出来上がりである。 装弾数は予算のつごうで、100発である。 あと、搭乗員には1発で1両とセコイ話があったが軍事機密なので他言無用だ。 さあ、あとは実戦あるのみだ。
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