大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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ソ連の地上攻撃機

ソ連が手に入れた空の要塞

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 ソ連はシナに渡った独逸帝国製ギガント4発大型輸送機を手に入れた。 それも無傷で、90機である。 そのギガント輸送機をソ連は自国で改造したのである。 日本軍の月光改を観たソ連は自国の技術者に月光改の模倣を命じたが、機関砲を載せる飛行機が無い。 それで、ギガントに眼をつけたのだ。 ソ連はギガント輸送機をモスクワに運んだ。 しかし、飛行場を広げないと飛び立てない。 なんとか着陸は、ギリであった。 それで、飛行場を拡張するまで、時間があり、開発は進んだのだ。 まず、後部の両開きドアだ。 ここから、爆弾を落とせる。 読者諸君は軍オタが多いだろうから、AC-130ガンシップはご存知だろう。 米軍の地上攻撃機だ。 A-10と双璧をなす、無敵の空の要塞だ。 それが、ソ連で完成してしまったのだ。 まさに恐ロシアだ。 ソ連の戦車砲のでかいヤツ、つまり長砲身75ミリ砲だ。 それが、片側のみに4門装備されたのだ。 つまり、地上攻撃は機体を傾ければいいのだ。 目標の上空を旋回すればOKなのだ。 砲弾数も1門300発くらい載せられた。 そのソ連版A-130が90機だ。 これは、日本の欧州偵察衛星の高解像度解析写真機により得られた情報であった。 「総理、危機管理センター写真部へ。」 総理は指紋認識やら声紋認識をくぐり抜けて、部屋までやっとたどり着いた。 「これを、観てください。」 「おや、ギガントじゃないか?」 「何処だと思います。」 「シナじゃないのか。」 「モスクワですよ。」 「シナがソ連に売ったのか。」 「そして、ここを拡大すると。」 「お、お、なんか、棒が4本出てるが。」 「赤外線分析で、砲金製の砲身と判明しました。」 「なんと、ギガントに大砲か。」 「おそらく、長さと形状からソ連の75ミリ長砲身と思われます。」 「1分で、2から3発撃てます。」 「そうなると、満州国やローランド、ラィツランドが・・・・」 「このことを、米国と英国にスクランブル通信で写真を送れ。」 「わかりました。」 「閣議の招集だ。」 とうとう、欧州大戦の始まりか、または満州国をめぐり日本と米国がソ連とマジで、そうなるとシナが漁夫の利だ。 山田総理は、年貢を納めるときがきた、と確信した。 傷は浅いうちに治せば血が少なくすむのだ。 傷口が広がれば大量に血が流れるのだ。 独逸帝国が静かなうちに、ソ連とシナに引導を渡すか・・・・ 総理はマジで、考えていた。 まだ、ギガント要塞は実用になってないだろう、今のうちに叩かないと、手遅れだ。 どうしたら、ソ連の90機のギガントを葬ることが出来るか、思案にくれる山田総理であった。 
 
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