大東亜戦争を有利に

ゆみすけ

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対魚雷装甲なるもの?

後付の対魚雷兵器

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 笹野は、艤装中の新型空母を横須賀軍港の埠頭で、眺めていた。 12隻の正規空母は、だいたい、年1隻の割合で、新造していた。 つまり、12年で交代である。 その後は解体して新型の糧となるか、米国へ身売りするか。 それとも、輸送船として余生をおくるか道はたくさんあったのだ。 中には自動車運搬船になり、日本から米国やラィツランドなどへタイプ45など大衆車を運ぶ船もあるのだ。 空母は輸送船に改修はカンタンであった。 広い格納庫は、そのまま輸送船の荷物室である。 まあ、そんなことを考えていた笹野は、ふとヒラメクく。 以前に提案した対魚雷装甲はトヨスT34装甲をパクリ、イヤ少し真似たものだ。 しかし、もう進水して艤装中だ。 魚雷は、敵の潜水艦からだ。 数は無限ではない。 せいぜい、10発。 それに、現在は急降下爆撃なる古いやり方は旧時代の戦術である。 まず、航空機や艦船からの対空母はミサイルである。 対ミサイルは迎撃ミサイルなどや、チャフ、妨害電波など色々である。 それを、海中にすればいいのだ。 1発の敵の魚雷に2発の迎撃魚雷なら、当たる確立は倍だ。 それに、魚雷の多弾頭などナンセンスであり、水中であるから制約も多い。 なかには、泡を魚雷に這わせて、とんでもない速度の魚雷があるらしい。 しかし、直進しか無理とのことだ。 そして、無音魚雷も無い。 それは、海水との摩擦が音をだすからだ。 電池で、モーター駆動の無音魚雷も音が少なからずでるのだ。 ちなみに、現在のイージス艦は装甲は薄い。 一般の船とトントンだ。 重いと機敏な動きができないからだ。 ミサイルは迎撃ミサイルやバルカン砲で防ぎ、魚雷は操船などで、回避するのである。 では、ホーミング魚雷はどうするの? それは、デゴイ魚雷(自艦と同じ音を出す。)を放出して、相手の魚雷を騙すか、艦の周りに泡を放出して、音の方向を変える、などあるらしい。 そして、最終的には機銃で水中の魚雷を撃つとか・・・・ 笹野は音波で魚雷を防ぐことを考えたのだ。 水中は音波が伝わりやすいのだ。 クジラの声など、とんでもない距離で届くのだ。 魚雷の信管を爆発させるくらいの音波を発すればいいのである。 それなら、艤装中でも追加装備でOKだ。 これは、水中でしか使えない兵器である。 魚雷の脅威は船の下で、爆発して衝撃が船の底を破壊する水中爆発も撃沈の危険が大きい。 つまり、魚雷は近づけなければ、危険はないのである。 それで、現在のイージス艦はヘリなどで、潜水艦を探索して魚雷発射前に対処しているのだ。 ・・・・笹野は部品、特に精密部品を超音波洗浄するメーカーにアポを取る。 数日後、笹野は部品メーカーの役員と超音波技術移転の交渉である。 とうぜん、政府の海軍大臣である山野の推薦状も持参した。 研究費は政府の補助が出る。 これは、大きいのだ。 なんでも、金がいるのだ。 相手も技術移転の料金は欲しいのである。  そして、対魚雷音波兵器は完成したのである。 さあ、実験だ。  新型空母マーガレットⅡ世めがけて、魚雷(爆発物は無いから。)が走り出した。 次回を乞うご期待! 
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