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入植者の村
連絡をどうするのだ。
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「あー、あー、あきつ丸。」 「ハイ、こちらは、あきつ丸どうぞ。」 「隊本部だ、ところで馬賊に襲われたとの連絡方法は。」 「あー、あー、少し待て。」 そして、待ったが無しのつぶてだ。 本当は、あきつ丸も入植者らとの連絡なぞ考えていなかったのだ。 まあ、お役所仕事とは、そういうものだ。 数日して、連絡のグロガネ自動車がやってきた。 「おい、無線係りはいるか。」 「ハイ、私ですが。」 「すまないが、無線機を部品を手配するから組み立ててくれないか。」 「え、どうしてですか。」 「組み立てた無線機を入植者らの村に配置することとなったのだ。」 「今からですか。」 「そうだ、よろしく頼む。」 そういって、あきつ丸の陸軍幹部は帰っていった。 あとには、呆然と立っている無線係り、ひとりが取り残された。 まあ、無線機を組み立てて、97戦で、村々に配れということであるらしい。 数日の後、トラックが無線機の部品やら真空菅をたくさん運んできた。 とても、ひとりでは組み立てられない、自然と操縦士らが手伝う。 そうして、機械や電子部品に強い操縦士が育つこととなった。 そして発電器も組み立てられた。 まだ、都市部にしか電気が通っていない満州国だからだ。 数日して20台あまりの無線機と発電器ができた。 アンテナは木の柱に、電線を結んで張ることとなった。 97戦に無線機と発電器を載せて、一番近い入植者らの村に飛んだ。 あたりは、草原だから97戦は、普通に着陸できた。 村から日本人の入植者らが、わらわらと出てくる。 事前に連絡がしてあるからか、それなりに歓迎された。 「無線室となる小屋は村の真ん中にできてますか。」と隊員が聞いた。 村の代表が、「え、え、ここがそうです、住民を集めますから講習をおねがいします。」 数人の手伝いで、アンテナを立てた。 碍子(ガイシ)で、アンテナ線を引き込んだ。 そして発電器を離して備える。 まあ、発電器を起動させれば五月蠅いからだ。 「まずは、発電器の紐を引いて発電器を動かすのだ。」 「そして、無線機のスイッチを入れる。」 「真空菅が暖まるとブーンとハム音がするから、キーを倒してマイクでしゃべるのだ。」 「そして、どうぞと言ってキーを戻すと相手の声が聞える。」 「終わるときは、スイッチを切れば無線機と発電器は止まる。」 「発電器のガソリンはカラにならないように、いつも点検すること。」 「そして、日に1回は馬賊に襲われなくとも定時連絡をすることだ。」 と注意事項を紙に書いて無線機に貼った。 実際に、数人に使わせて実演するのを忘れなかった。 帰るとき村人らは、村の産物を土産にくれた、日本人ならではである。 こうして、無線機と発電器が満州国へ広まったのだ。 そして、村々の場所なども、操縦士は把握していった。 中には入植者らの村ではなかったが、日本のシンパである、満州人が居る村にも無線機を置いたのだ。 そうして、討伐隊は協力者を増やしていったのである。
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