満州国馬賊討伐飛行隊

ゆみすけ

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エンジンの始動方法

野原でのエンジン始動は・・・

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 とりあえず、2回の馬賊の襲撃を防いだ討伐隊だ。 満州国政府内では、ハク大臣のメンツはウナギ登りだとか。 政敵のひとりが降参したらしい。 娘を人質として差し出したらしい。 なんでも、ハク大臣の身内に嫁がせたらしいのだ。 討伐隊としては、満州政府にツテができればOKだから、介入なぞしない方針である。 救援要請で動くだけである。 ここで、問題が、97戦に持ち上がる。 訓練で、着陸した97戦が再び離陸しようとして、突然のエンストだ。 快調に廻っていたのだが、プスンとエンストである。 現在の97戦はスターターが無い。 まあ、大東亜戦争での日本機にはスターターなぞ無いのだ。 クルマもスターターなぞ無いのだ。 クルマは前に穴が開いていて、そこにクランク棒を突っ込んで廻すのだ。 エンジンが掛かれば外すのである。 ハッキリいってダサイし、力も必要だ。 えいっと廻さないと廻らない。 まあ、昔のクルマは排気量も小さいから廻せたのだが。 現在の2リッタークラスなら絶対に無理だろう。 バッテリーでの、電動スターターは戦後になり実用化されたのである。 木製2枚プロペラなら、気筒が少なければ、手で廻せばエンジン始動もできるかも。 しかし、97戦は3枚の金属ペラだ。 将来は4枚ペラとなるのだが。 それで、整備係りは考えた。 そうだ、小さいエンジンを廻してスターターとして使うのだ。 50ccもあればOKだ。 クラッチで、まず小さい50ccのエンジンを始動紐をひっぱり廻すのだ。 そして、50ccエンジンをクラッチをつなげば9気筒星型ターボが始動できそうだ。 電動モーターのスターターでは、バッテリーが重い、モーターが重い。 おそらく100キロは重くなる。 そうなるとヒトが二人乗れなくなる。 つまり、単騎の戦闘機となり、現場で搬送ができなくなるのだ。 操縦士以外に二人乗れるのは意味があるのだ。 50ccエンジンは軽く、10キロくらいだ。 とうぜん、空冷でエンジン始動に短時間、始動するだけだから耐久性なぞいらない。 そこで、素人細工で、整備士が3日で完成させたのだ。 そして、飛行場の草原で実験だ。 操縦士が整備係りから、やり方を聞いている。 いきなり本番だ。 それで、始動できなければボツだ。 さあ、小エンジンを始動させる紐をひっぱる。 「プスン、プスン、ババババババ。」 小エンジンが始動した。 十分に小エンジンの回転を上げる。 おそらく3馬力はでているはずだ。 そして、クラッチをつなぐ。 「パラ、パラ、パラ。」 と3枚プロペラが廻りだした。 とつぜん、「バリ、バリ、バリ、グワン、グワン、キーーーーーーーーーーン。」 9気筒星型ターボは快調な音をたてて廻りだした。 「おう、これは、使えるじゃないか。」 本郷隊長が満面の笑みだ。 「よし、本日の夕飯には日本酒をだそう。」 「ヤッター。」 本郷隊長の隠し金庫から日本酒の瓶がでることとなった。 このエンジンスターターの件は、まだ本土には知らせていなかった。 
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