冒険者の学校。

ゆみすけ

文字の大きさ
9 / 273
新たな依頼だ。

カタナの代金と思ってください。

しおりを挟む
 3日ぶりに役所の敷居をまたいだ。 
「あっ、裏からだったな。」と思い出して出直しだ。 
「やあ、ユミスケさん。」と裏口の番人だ。 手で挨拶する。 
オレは、口べただからだ。 裏から役所は2回目だ。 
まだ、慣れない。 確か、このドアだったかな。 
少し開ける、間違いないライラが見えるからだ。 
ドアを開けて入る。 ライラが振り返った。 
「待ってましたよ、ユミスケさん。」と、慣れ慣れしい。 手招きだ。 
やばい、やばい案件だ。 帰ろうと、踵を返す・・が、手を引っ張られた。 
そして、テーブル席へ・・・ 「待ってたんですよ。」と、言いながら案件の紙を広げる。 
手書きのヤバイやつだ。 
普通の案件は印刷物だ。 
それが、1点モノのヤバイやつは手書きなのだ。 
見たら、あばれ熊の案件だ。 
「これは、あばれ熊か。」「さすが、おわかりですか。」
「熊の絵が描いてあるじゃないか。」と、答えた。 
熊といっても、プーさんではない。 グリズリーというやつのデカイやつだ。 
3から4メートルは体長があるのだ。 
それで、熊手だから牙の手だ。 この熊の横殴りで、大抵の冒険者は首がちぎれるのだ。 
「これは、軍の仕事じゃないか。」というと。
「え、え、そうですが、今は軍が他の案件で出払っていないのです。」 「もう、3人も被害が・・」「幼女までが・・」と、お涙頂戴の話である。 
「わかった、わかった、話だけでも聞こう。」 
「そう言っていただけると・・」と、ライラ主任は話だしたのだ。 
「これは、極秘なんですが王都からの要請で町の守備隊が出払ってるんですよ。」
「そうなのか。」「え、え、それで役所へ話が廻ってきたんです。」 
「本来なら軍が出るので、普通の冒険者には依頼できないんです。」 
「それで、オレなのか。」「しかし、オレは単独だ、荷が重いが・・」 
「ユミスケさん、あなたに渡したカタナですが、妙に切れ味がいいでいょう?」 
「あ、あ、そうだな。」 「あれは、魔法刀なのですよ。」 
「まさか?」 「え、え、王都でも門外不出の魔法刀です。」 
「なんで、オレに?」「あたいは、あなたに賭けてるんですよ。」 
「オレに?」 「いままで、依頼が不発は無いじゃないですか。」
「そうだが。」「あたいの眼は節穴じやないわ。」
「あなたは知らずに魔法刀を使いこなせるのよ。」 「まさか?」 
「では、どうして吸血鬼を刈れたの?」 
「うむ、わかった。」と、仕方なく答えた。 
熊討伐の木札が渡された。 
そして、地図だ。 歩いて、3時間ほどである。 
町の北のはずれのようだ。 確か、貧民街のはずれか・・ 
「これは、小鉄と銘があったが・・」と聞くと。 
「ユミスケさんは古代文字が読めるんですか。」とライラが驚く。 
「いや、これはオレの・・」 
「いや、なんでもない。」 胡散臭そうな眼でオレを見るライラだ。 
「まさか、ユミスケさんは・・」 
「オレ、は普通のおっさんだ。」と叫んだ。 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

異世界転移魔方陣をネットオークションで買って行ってみたら、日本に帰れなくなった件。

蛇崩 通
ファンタジー
 ネットオークションに、異世界転移魔方陣が出品されていた。  三千円で。  二枚入り。  手製のガイドブック『異世界の歩き方』付き。  ガイドブックには、異世界会話集も収録。  出品商品の説明文には、「魔力が充分にあれば、異世界に行けます」とあった。  おもしろそうなので、買ってみた。  使ってみた。  帰れなくなった。日本に。  魔力切れのようだ。  しかたがないので、異世界で魔法の勉強をすることにした。  それなのに……  気がついたら、魔王軍と戦うことに。  はたして、日本に無事戻れるのか?  <第1章の主な内容>  王立魔法学園南校で授業を受けていたら、クラスまるごと徴兵されてしまった。  魔王軍が、王都まで迫ったからだ。  同じクラスは、女生徒ばかり。  毒薔薇姫、毒蛇姫、サソリ姫など、毒はあるけど魔法はからっきしの美少女ばかり。  ベテラン騎士も兵士たちも、あっという間にアース・ドラゴンに喰われてしまった。  しかたがない。ぼくが戦うか。  <第2章の主な内容>  救援要請が来た。南城壁を守る氷姫から。彼女は、王立魔法学園北校が誇る三大魔法剣姫の一人。氷結魔法剣を持つ魔法姫騎士だ。  さっそく救援に行くと、氷姫たち守備隊は、アース・ドラゴンの大軍に包囲され、絶体絶命の窮地だった。  どう救出する?  <第3章の主な内容>  南城壁第十六砦の屋上では、三大魔法剣姫が、そろい踏みをしていた。氷結魔法剣の使い手、氷姫。火炎魔法剣の炎姫。それに、雷鳴魔法剣の雷姫だ。  そこへ、魔王の娘にして、王都侵攻魔王軍の総司令官、炎龍王女がやって来た。三名の女魔族を率いて。交渉のためだ。だが、炎龍王女の要求内容は、常軌を逸していた。  交渉は、すぐに決裂。三大魔法剣姫と魔王の娘との激しいバトルが勃発する。  驚異的な再生能力を誇る女魔族たちに、三大魔法剣姫は苦戦するが……  <第4章の主な内容>  リリーシア王女が、魔王軍に拉致された。  明日の夜明けまでに王女を奪還しなければ、王都平民区の十万人の命が失われる。  なぜなら、兵力の減少に苦しむ王国騎士団は、王都外壁の放棄と、内壁への撤退を主張していた。それを拒否し、外壁での徹底抗戦を主張していたのが、臨時副司令官のリリーシア王女だったからだ。  三大魔法剣姫とトッキロたちは、王女を救出するため、深夜、魔王軍の野営陣地に侵入するが……

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件

美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…? 最新章の第五章も夕方18時に更新予定です! ☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。 ※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます! ※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。 ※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

異世界帰りの少年は現実世界で冒険者になる

家高菜
ファンタジー
ある日突然、異世界に勇者として召喚された平凡な中学生の小鳥遊優人。 召喚者は優人を含めた5人の勇者に魔王討伐を依頼してきて、優人たちは魔王討伐を引き受ける。 多くの人々の助けを借り4年の月日を経て魔王討伐を成し遂げた優人たちは、なんとか元の世界に帰還を果たした。 しかし優人が帰還した世界には元々は無かったはずのダンジョンと、ダンジョンを探索するのを生業とする冒険者という職業が存在していた。 何故かダンジョンを探索する冒険者を育成する『冒険者育成学園』に入学することになった優人は、新たな仲間と共に冒険に身を投じるのであった。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...