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日本陸軍、無双する!
イワン司令官VS藤川軍曹
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超信地旋回で八七式戦車が砲塔は敵へ向いたまま・・・180度旋回する。
「よし、撤退するぞ。」と、指示を出す軍曹だ。
ヒトマル式は前進も後進も動力性能に差は無い。
ところが、八七式は前進が6段変速で後進が2段変速なのだ。
つまり、前進が速度が速いのだ。
ソ連軍が迫ってきている場所から反転して・・・ソ連軍戦車を引き付けて、味方が待ち構えている場所まで敵を誘導しなければならない。
そのタメには、敵との距離が重要になるのだ。
あまり、近いと追いつかれてしまう。
距離がありすぎると、誘いに乗ってはくれない・・・ひょっとして待ち伏せ攻撃がバレる可能性があるのだ。
それで、手が届くか届かないかの・・・距離がベストなのである。
「ふう、あぶないあぶない。」「あまり、敵に近づくと・・・逃げられないとこだったわい。」と、冷や汗の藤川軍曹だ。
軍曹の作戦は・・・己が誘って敵を連れてくる・・・
そこで、待ち伏せの2両がソ連軍の後続2両の履帯を破壊する。
つまり、ソ連軍の退路を断つのだ。
そして、残りの5両と日本軍の3両との戦いにするのである。
5両VS3両、なら勝利も見えてくるのだ。
前後でソ連軍を挟んでいるから・・・真ん中の2両のソ連軍は日本軍を攻撃が困難となる。
なぜなら、1列の戦線だからだ。
味方の戦車の端からの砲撃となる・・・命中率も落ちるのだ。
最初に3両の履帯を切れば・・・2両の残りも戦意喪失だろうし・・・動けなくなった戦車が邪魔で動けない。
これが、藤川軍曹が考案した作戦である。
「よし、露スケは附いてきてるな。」と、前進しながら反対方向を向いてる砲塔から敵を観る軍曹だ。
八七式中戦車は平坦路で毎時39キロは出せるのだ。
荒れ地なら、毎時20キロに落ちるんだが・・・
「よしっ!」「この調子なら、待ち伏せ箇所まで・・・」
と、突然ヤツラが停止したのだ。
「フッフッフッ、その手は桑名の焼きハマグリだぞ。」(ロシアでも、有名な焼ハマグリなのである。)
「やつら黄色い猿は、卑怯な待ち伏せ攻撃が得意なことくらい我は知っておるわい。」と、猛々しいイワン司令官だ。
「くそっ、感づかれたなっ!」と、思わず焦る軍曹殿である。
「くそっ、どうすれば・・・」と、思案を・・・しかし、時間が無いのだ。
このまま無駄な時間は費やせないのだ。
無線電信で2号、3号車へ待ち伏せがバレたことを・・・速報だ。
「どうすれば?」と、電信で返信だ。
「待ち伏せ場所に、ここは近いから突撃して混乱させる作戦に変更する。」と、電信を打電する。
無線電話では、聞き間違いも・・・ところが、電信はトン・ツーだから滅多に間違いはない。
待ち伏せしていた2両は、廻り込んでソ連軍へ攻撃をかける。
「ドウン・ドウン。」と、突然の砲撃が・・・あらぬ方向から・・・
あわてるソ連軍のイワン司令官だ。
「くそっ、どこに隠れていやがったんだ。」
「黄色い猿めっ、卑怯なーーーーっ。」と、悔しがる司令だ。
しかし、履帯へ狙うには遠方で・・・砲塔や車台へ砲弾は当たるが・・・弾かれて・・・
「ク、ク、ク。」 「さすがだわい、T-2型は柔くないぞ。」
ソ連軍の鋳造砲塔はリベットで留めてない。
それで、なかなか砲撃には強いのである。
「正面からでは、履帯へ命中弾は無理か?」と、砲手へ聞く軍曹だ。
3日程度の即席訓練の砲手だったが・・・そこは、三八歩兵銃の名手である。
平常心があることが、砲手に必要なスキルなのだ。
つまり、いらない心の騒音が無いことが大切なのである。
「やってみます。」と、照準器へ・・・
しばらくして、「行きます。」と、砲撃紐を引いた。
40ミリの砲塔から鉛のカタマリが・・・
そして、ソ連軍の先頭の戦車、前方で地面へ・・・
そして、地面で跳弾となりソ連軍戦車の履帯へ・・・モロに・・・鉛砲弾が爆散した。
「やったか!」と、軍曹が砲塔から乗り出した。
しかし、まだ動いてるぞ・・・
「ん・・・」
先頭のソ連軍の戦車の履帯がピンと張ったような・・・
「ブチン。」と、軍曹の耳まで聞こえた履帯破壊音だっ!
「でかしたぞ!」と、砲手を誉める軍曹殿だ。
まさに、値千金の大金星だ。
9回裏のツーアウトからの逆転さよならホームランである。
「たいしたこと無いですよ・・・」と、謙遜するが・・・砲手の顔は満面の笑みなのだ。
普通、履帯は正面からでは逆斜めになるから・・・履帯へ砲弾を命中させるのは困難なのである。
そこで、三八歩兵銃の名手は考えたのだ。
地面の跳弾を利用すれば・・・逆斜めの履帯へ当てることが・・・
まあ、我が国の最高神であらせられる、アマテラス様の加護があるからなのであるが・・・
こうして、チチハル町内での戦車戦は第2戦へ・・・突入したのである。
「よし、撤退するぞ。」と、指示を出す軍曹だ。
ヒトマル式は前進も後進も動力性能に差は無い。
ところが、八七式は前進が6段変速で後進が2段変速なのだ。
つまり、前進が速度が速いのだ。
ソ連軍が迫ってきている場所から反転して・・・ソ連軍戦車を引き付けて、味方が待ち構えている場所まで敵を誘導しなければならない。
そのタメには、敵との距離が重要になるのだ。
あまり、近いと追いつかれてしまう。
距離がありすぎると、誘いに乗ってはくれない・・・ひょっとして待ち伏せ攻撃がバレる可能性があるのだ。
それで、手が届くか届かないかの・・・距離がベストなのである。
「ふう、あぶないあぶない。」「あまり、敵に近づくと・・・逃げられないとこだったわい。」と、冷や汗の藤川軍曹だ。
軍曹の作戦は・・・己が誘って敵を連れてくる・・・
そこで、待ち伏せの2両がソ連軍の後続2両の履帯を破壊する。
つまり、ソ連軍の退路を断つのだ。
そして、残りの5両と日本軍の3両との戦いにするのである。
5両VS3両、なら勝利も見えてくるのだ。
前後でソ連軍を挟んでいるから・・・真ん中の2両のソ連軍は日本軍を攻撃が困難となる。
なぜなら、1列の戦線だからだ。
味方の戦車の端からの砲撃となる・・・命中率も落ちるのだ。
最初に3両の履帯を切れば・・・2両の残りも戦意喪失だろうし・・・動けなくなった戦車が邪魔で動けない。
これが、藤川軍曹が考案した作戦である。
「よし、露スケは附いてきてるな。」と、前進しながら反対方向を向いてる砲塔から敵を観る軍曹だ。
八七式中戦車は平坦路で毎時39キロは出せるのだ。
荒れ地なら、毎時20キロに落ちるんだが・・・
「よしっ!」「この調子なら、待ち伏せ箇所まで・・・」
と、突然ヤツラが停止したのだ。
「フッフッフッ、その手は桑名の焼きハマグリだぞ。」(ロシアでも、有名な焼ハマグリなのである。)
「やつら黄色い猿は、卑怯な待ち伏せ攻撃が得意なことくらい我は知っておるわい。」と、猛々しいイワン司令官だ。
「くそっ、感づかれたなっ!」と、思わず焦る軍曹殿である。
「くそっ、どうすれば・・・」と、思案を・・・しかし、時間が無いのだ。
このまま無駄な時間は費やせないのだ。
無線電信で2号、3号車へ待ち伏せがバレたことを・・・速報だ。
「どうすれば?」と、電信で返信だ。
「待ち伏せ場所に、ここは近いから突撃して混乱させる作戦に変更する。」と、電信を打電する。
無線電話では、聞き間違いも・・・ところが、電信はトン・ツーだから滅多に間違いはない。
待ち伏せしていた2両は、廻り込んでソ連軍へ攻撃をかける。
「ドウン・ドウン。」と、突然の砲撃が・・・あらぬ方向から・・・
あわてるソ連軍のイワン司令官だ。
「くそっ、どこに隠れていやがったんだ。」
「黄色い猿めっ、卑怯なーーーーっ。」と、悔しがる司令だ。
しかし、履帯へ狙うには遠方で・・・砲塔や車台へ砲弾は当たるが・・・弾かれて・・・
「ク、ク、ク。」 「さすがだわい、T-2型は柔くないぞ。」
ソ連軍の鋳造砲塔はリベットで留めてない。
それで、なかなか砲撃には強いのである。
「正面からでは、履帯へ命中弾は無理か?」と、砲手へ聞く軍曹だ。
3日程度の即席訓練の砲手だったが・・・そこは、三八歩兵銃の名手である。
平常心があることが、砲手に必要なスキルなのだ。
つまり、いらない心の騒音が無いことが大切なのである。
「やってみます。」と、照準器へ・・・
しばらくして、「行きます。」と、砲撃紐を引いた。
40ミリの砲塔から鉛のカタマリが・・・
そして、ソ連軍の先頭の戦車、前方で地面へ・・・
そして、地面で跳弾となりソ連軍戦車の履帯へ・・・モロに・・・鉛砲弾が爆散した。
「やったか!」と、軍曹が砲塔から乗り出した。
しかし、まだ動いてるぞ・・・
「ん・・・」
先頭のソ連軍の戦車の履帯がピンと張ったような・・・
「ブチン。」と、軍曹の耳まで聞こえた履帯破壊音だっ!
「でかしたぞ!」と、砲手を誉める軍曹殿だ。
まさに、値千金の大金星だ。
9回裏のツーアウトからの逆転さよならホームランである。
「たいしたこと無いですよ・・・」と、謙遜するが・・・砲手の顔は満面の笑みなのだ。
普通、履帯は正面からでは逆斜めになるから・・・履帯へ砲弾を命中させるのは困難なのである。
そこで、三八歩兵銃の名手は考えたのだ。
地面の跳弾を利用すれば・・・逆斜めの履帯へ当てることが・・・
まあ、我が国の最高神であらせられる、アマテラス様の加護があるからなのであるが・・・
こうして、チチハル町内での戦車戦は第2戦へ・・・突入したのである。
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