日本戦車を改造する。

ゆみすけ

文字の大きさ
191 / 393
ソ連軍の侵攻、その3回目。

三度目の正直。

しおりを挟む
 「いけいっ。」「こんどこそ、眼見もの見せようぞ。」「エテ公を血祭だ。」「黄色い猿に鉄槌をかますのだ。」
「ロシアの意地を見せてやるんだ。」「いけえぃ、進め我が同士たちよ。」 と、言いたい放題のソ連軍だ。
 しかし、黄色い猿とは、米軍もそうだが欧州の軍は日本軍を揶揄するときは、黄色い猿と必ずいうのだ。
まあ、メガネに出っ歯でカメラを掛けると日本人ができあがるんだが・・・
 「くそっ、よくも懲りないで3回目だぞ。」と、叫たくなる今野少尉だ。
まあ、ソ連軍にとり、三度目の正直というやつだ。 3回目なら、成功するような気がしないでもないからだ。
 それに、6輪機動戦闘車が配備されれば、もう侵攻は無理だ。 そう、気が付いたソ連軍である。
T34は勝てないのだ、なんせ満州国での演習で3両のT34が1両の6輪機動戦闘車に手も足もでなかったからだ。
 そのニュースは欧州を駆け巡ったのだ。
なんせ、T34にはドイツ軍は何度も煮え湯を飲まされていたのだ。
 ドイツのグルップ重工はパクリを承知で6輪機動戦闘車の試作を・・・
そこは、ドイツがパクリのだ、シナや半島のパクリではないのである。
 外観だけパクリなのがシナや朝鮮だが・・・ドイツは中身まで使える兵器にするのである。
そこが、ドイツとシナ、半島との違いだ。

 「いまなら、たぶん6輪機動戦闘車は配備されてない。」「今のうちに攻めるしか。」云々・・・と火事場泥棒が得意なソ連軍なのである。
 大東亜戦争の敗戦時のどさくさに紛れて北海道を分捕ろうとしたソ連である。 
まあ、シナや南北朝鮮に次いで無法国家のソ連である。

 「敵は20両だ。」「我が軍は10両だ。」(対空戦車は数には入れない。) 鹵獲戦車や予備車両が応援に来るまで、なんとか半数だが持ち応えなければならん。」と、覚悟を決める今野少尉だ。
 最悪、同士討ちでも防がねばならない・・・・
「ん、砂埃だ。」 彼方に噴煙が・・・
 「来たぞ、各戦車へイッソウの奮闘努力を。」と、最後の鼓舞を・・・
草木に紛れる日本軍だ。
 満州国の軍は歩兵と騎馬兵が主な戦力だから、ソ連軍へは対処ができない。
まあ、対シナ軍が精いっぱいなのである。
 まだ、バズーカ砲は考えもないころである。
せいぜい手榴弾を投げるくらいだ。 まあ、手榴弾では戦車はヤレないからね。

 無線で、どのT34を狙うか、それぞれが打ち合わせだ。
うまくいけば、10両対10両へ・・・せめて、半数の5両でも沈黙させれれば・・・
 「いいか、初弾で決めるぞ。」と、砲手が慎重に狙う。
ここは、10両が一斉に砲撃しなければならない。
 待ち伏せは、初弾までが有効なのだ。
無線のマイクで今野が叫んだ。
 「いまだ、てーーーっ。」「ドウン。」「ドウン。」「ドウン。」 と10発の砲撃が重なる。
さすがに、空気が動いた。 
 「くそっ、またエテ公が~っ。」と、叫ぶソ連軍だ。
ソ連軍も用心はしてるのだが・・・隠れることは、日本軍が数枚上手なのである。
 5両のT34がエンジンを撃ち抜かれて沈黙した。 数発の砲弾が敵戦車の砲塔へ当たり、跳弾で・・・
履帯をやられたのが2両だ。 計、7両のT34を足止めした日本軍である。
 停止したソ連軍のT34からは、お決まりの戦車兵のトンズラである。
初弾を砲撃した日本軍戦車は、待ち伏せしたいた場所から撤退である。 
 なぜなら、そこへソ連軍の砲撃がくるからだ。
案の定、敵の砲撃が隠れていた草原へ集中する。
 「ふう、退避が遅れたら、ヤラれていたな。」と、次の指示を出す今野少尉だ。

 「偵察から今野隊。」「今野隊だ、どうぞ。」「戦闘機だ。」「数は、6機だ。」「位置は?」「いま、河の上だ。」「了解。」
 「対空戦車。」「こちら対空。」「来たぞ、6機だ。」「いま、河の上だ。」「了解です。」
「今野から全車。」「対空戦車へ合流するぞ。」「了解です。」「最高速度で敵戦車を吹っ切るぞ。」
「了解です。」
 現地点から対空戦車の待機場までは数分だ。 いま、敵機が河の上なら、ギリでなんとかなりそうだ。
「最高戦闘速度だ。」「了解。」操縦士がスロットを上げる。 
 そして、ギアを数段落とす。 そして、速度が乗ったら、オーバードライブへギア比を替えるのだ。
最高速度は40キロの攻撃型だが。
 そこは、短時間なら速度を上げることができる禁断の技があるのだ。
しかし、それはエンジンの負担が大きいから、普段は禁断なのである。
 勝負の切り札は、めったに使わないが、いまは使うときなのだ。
草原を限界を越えて走破する日本陸軍の戦車隊である。
 みる、みる、T34との間隔が開く。
茫然と、見送るソ連兵だ。 
 「ふん、いまさら逃げてもツポレフが行くからな。」と、ソ連軍のルイチェンコ中尉が叫んだ。
その上を6機のツポレフ戦闘機が敵戦車へ・・・
 あやうし、日本軍戦車隊。 対空戦車の場所まで・・・間に合うのか・・・

 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

処理中です...