日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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対戦車地雷だ。

馬やヒトには爆発しないヤツだ。

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 ゲリラ戦が得意な日本軍だが、ゲリラ戦用に兵器もあるのだ。
そう、ゲリラ戦には地雷だ。 踏むと、ドカンと地獄行きである。
 地雷ほど安価にカンタンにヒトを殺す兵器は無い。 しかし、非道な兵器だ。
なんせ、相手を選ばないからだ。 民間人と軍人の区別もないからだ。
 しかし、日本軍は民間人が爆死するを、ヨシとは考えなかったのだ。
戦争は軍人がするモノだ。 古代から、戦国時代も日本はそうだったのだ。
 関ヶ原の天下分け目の戦いも、見物する民間人が多かったとか・・・茶店まで、あったらしい。
そして、双方の兵士らは民間人は攻撃なんぞ・・・敵国だろうと、民間人は関係ないのが日本の考え方である。
 大東亜戦争で無差別爆撃する米国とは、基本概念から違うのだ。
それで、戦車用に地雷を開発したのだ。 戦車や装甲車専用地雷である。
 重量と磁気に反応する地雷である。 ヒトが踏んでも爆発しない。 
そして、後始末がカンタンにできるのだ。 仕掛けるところが、満州平原だからである。
 紛争後に回収するのである。 
 
 その地雷を待ち伏せした場所の付近へ・・・当然、ソ連軍は、そこまでの余裕なぞ無いのだ。
数両のT26の履帯が地雷で・・・「いかん、地雷原だ。」「動くな❕」と、指示をだす。 
 しかし、これで残りの動ごけるT26は・・・修理が増えたソ連軍だ。
それで、かなり疲弊したのである。 
 略奪品も無い、オンナもいない。 さすがに、ソ連兵も、そこまで戦意を保てるほど優秀ではないのだ。
それは、ウラジミール隊長が、すでに戦意が半分ほど無いからでもあるのだ。
 「くそっ、地雷かっ。」「黄色い猿めっ、やりやがる。」と、悔しがるが、すでにお寿司である。
「仕方がない、修理が終わったら、来た道から反抗するしかないな。」と、自らの履帯の跡を・・・
 いったん、来た進路を戻るしかないのだ。 
 「隊長、予備の履帯が足りませんが。」と、修理していた部下が・・・
「えっ、いくらなんでも、そこまでは・・・」と、さすが10両も履帯をやられると、交換する予備が不足するのは当然なのだ。 そこまで、予備がある訳はないのだ。
 「どれほど足りんのだ。」と、部下に。
「そうですね、3両ほどの分ですが・・・」「しゃあないな。」「3両は置いてけ。」「いいんですか。」
「じゃあ、おまえが曳いてくか。」「・・・・・」
 「修理できないヤツの戦車兵は帰還しろ。」「方角はわかるな。」「ハイ。」「では、さらばだ。」
「あのう、足は?」「生えてるだろう。」「えっ。」「自分の足で歩い帰還だ。」「すんません、はい。」
 仕方なく、100キロ近い距離をトボトボ歩いて帰る戦車兵が12名である。
しかし、戦死して満州の土になるよりはマシだと・・・・

 「よし、17両は修理ができたな。」「はい、隊長。」「いつでも、行けます。」「うむ。」
「すこし、待ってろ。」「作戦会議だ。」
車長を呼び集める、ウラジミール中尉だ。
 まあ、本音は時間潰しなんだが・・・露スケも、無駄死にはイヤなのである。
本来なら、偵察だったのだ。 それが、日本軍とのガチの戦いに・・・
 しかし、今更あとには引けない。
ここで、トンズラしたとバレたら収容所だからだ。 
 生きて出た者は皆無の収容所だ。 
せっかく中尉という士官に出世できたんだ。 もうすこし、甘い汁を吸いたいのだ。
 「そうだ、この修理できなかった3両をオトリに使うんだ。」と、アイデアが浮かんだ中尉だ。
「おそらく、日本軍は様子見を必ずする。」 そう、自分がそうだからだ。
 「そこで、この3両をオトリとして、日本軍をおびき寄せるんだ。」
「お、お、さすが中尉ですな。」と、車長らが感心する。
 「いいか、さも修理に手こずる様子を見せるんだ。」「それで、日本のヤツらをおびき寄せるんだ。」
「そこを、タコ殴りに砲撃をあびせるんだ。」「パチ、パチ、パチ。」と、拍手の嵐のウラジミール中尉である。
 「よし、では7両はここで、修理してるフリだな。」 「そして、残りが待ち伏せして砲撃をあびせるのだ。」
と、作戦の概要を説明する中尉である。
 こうして、ソ連軍と日本軍とのタヌキとキツネの化かし合いが・・・・・始まったのである。

 
 

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