日本戦車を改造する。

ゆみすけ

文字の大きさ
247 / 393
待ち伏せ攻撃。

日本軍の十八番(オハコ)

しおりを挟む
 ハルピンの街へ侵攻したソ連軍だった。 
しかし、誰も・・・いない。 街といえるほどの建物も無く。(羊の糞で造った小屋ばかりだ。)
 食料も・・・現地で当てにしていたのだが・・・
遊牧民は農耕はやらない。 農耕は定住することが必要なのだ。
 牧草を求めて遊牧する民に定住は無い。
それで、ソ連軍のウワサがでたら、シナの住民と同じだ。 荷物をまとめて・・・ドロンである。
 古代ローマ軍の通過する村や町を同じである。(軍隊の略奪は当然なのだ、やらないのは日本軍くらいだ。)
「隊長殿、ここから南へ行くと吉林という街があるそうです。」と、部下が聞いた話だ。
 「うむ、斥候を出して街の様子を把握せねば・・・」
まさか、ここまで逃げ足が速いとは思わなかったソ連軍だ。

 「ここが、吉林(キツリン)の街か。」と、つぶやく加藤中尉だ。
まだ、日本の農林省が農耕を教える前である。 
 そう、遊牧民の街である。 街の住民は避難の最中である。
満州国の案内人の馬賊は、「明日には、誰もいないアルヨ。」と、説明する。
 「軍隊の移動より速いな。」と、感心する加藤中尉だ。
「つまり、避難が終わったら好きにしていいんだな。」と、案内人へ・・・
 「え、え、ソ連軍に壊されるくらいなら。」と、馬賊の案内人が加える。
「隊長、これはおもしろいですね。」と、軍曹が・・・
 「うむ、ソ連軍は速くても明日だろう。」と、加藤中尉だ。
「なら、時間はたっぷりですな。」「そうだな、あまりエグイやつは・・・」
 「戦時国際法は守りますよ。」と、軍曹がニヤニヤして・・・
なんせ、ソ連軍を待ち伏せできるチャンスなのだ。
 待ち伏せは日本軍にとり最高の攻撃手段なのである。
そう、ゲリラ戦法である。
 米軍が苦手とするゲリラ戦だ。
多量の兵器と人員で攻めてくる米軍へ、対抗する手段で編み出されたゲリラ戦法である。
 まあ、セコイ作戦だが白人相手には、これが効果満点なのである。
それで、懲りた米軍は日本軍を支配下に置いたのである。
 それが、現在に至る史実である。 
まあ、背後に米軍が居れば、シナや半島の鮮人は手も足も出ないからね。
 
 日清戦争で日本軍は近代的戦法を学んだのだ。 
そして、衛生管理が軍隊にとり一番大切だと学んだのだ。 
 そう、脚気だ。(ビタミンB1不足) 当時は、原因もわからなかったのだ。 
幼児の死亡率の大半は脚気だった時代だ。
 現在は安価なインスタントラーメンにもビタミンB1が入ってるのだ。
戦いで戦死が軍人の誉だが・・・脚気で病死しては・・・
 戦争になると、伝染病や不衛生による感染症が蔓延するのだ。
 
 話が脱線してしまった・・・待ち伏せ作戦の話だった。
この時代、大正から昭和初期の設定である。
 あの、タイタニックの沈没が1912年、つまり大正元年だ。
戦争は塹壕戦の時代で戦車は開発されたばかりである。
 ドイツのティーガーなどの重戦車は開発されていない。 
フランス軍がルノーFTという二人乗りの軽戦車を開発して、さかんに輸出している頃間だ。
 それで、ソ連軍も英軍の6トン軽戦車をパクリ、T26という軽戦車を造りだしたころだ。
「隊長、爆薬は?」「そうだな、ヤツらは北からとは限らないからな。」
 「そうですね、では仕掛けは。」「北へは仕掛けるのは無しだ。」
「それは、ヤツらの逃げ口を造るということですか。」「そうだ。」
 「いいか、これは戦争ではない。」「紛争で終わらせるんだ。」
「できれば、戦死はだしたくないからな。」と、中尉が繰り返す。
 日露戦争で日本陸軍は・・・もう、こりごりなのである。
「この吉林でソ連軍を追い返すのだ。」と、加藤中尉が宣言である。
 「いいか、ヤツらが通過しそうなところへ仕掛けるんだぞ。」
「電池はあるか。」「配線は切れないようにするんだ。」
 乾電池は日本人が発明したのだ。 軍隊で使うためである。 確か、明治の何年だったかな・・・
導火線では、時間が幅がありすぎる。 
 それで、考えられえたのが電気着火である。
スイッチを入れれば・・・瞬間に爆発だ。
 つまり、タイミングよく爆発させられるのだ。
そう、戦車が通過を待って履帯を破壊できるのだ。
 履帯とはキャタピラのことだ。
著者は愛国者だ。 だから、あえて日本語を使うのだ。
 「爆薬は砂で見つからないようにするんだぞ。」「了解です。」
こうして、ソ連軍の戦車の通過を予想して北以外に爆薬が地面に仕掛けられたのである。
 まあ、人力で爆発させる地雷である。
まだ、対戦車地雷は開発されてはいなかった。
 「いいか、戦車は小枝や草木で覆って、隠せよ。」
日本軍の戦車は小柄だから、遊牧民の小屋の背後に隠れることができたのである。
 さあ、ソ連軍を待ち受ける準備はできたのだ。


 
 
 

 
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...

MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。 ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。 さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか? そのほかに外伝も綴りました。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

【架空戦記】狂気の空母「浅間丸」逆境戦記

糸冬
歴史・時代
開戦劈頭の真珠湾攻撃にて、日本海軍は第三次攻撃によって港湾施設と燃料タンクを破壊し、さらには米空母「エンタープライズ」を撃沈する上々の滑り出しを見せた。 それから半年が経った昭和十七年(一九四二年)六月。三菱長崎造船所第三ドックに、一隻のフネが傷ついた船体を横たえていた。 かつて、「太平洋の女王」と称された、海軍輸送船「浅間丸」である。 ドーリットル空襲によってディーゼル機関を損傷した「浅間丸」は、史実においては船体が旧式化したため凍結された計画を復活させ、特設航空母艦として蘇ろうとしていたのだった。 ※過去作「炎立つ真珠湾」と世界観を共有した内容となります。

吊るされた少年は惨めな絶頂を繰り返す

五月雨時雨
BL
ブログに掲載した短編です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

母の下着 タンスと洗濯籠の秘密

MisakiNonagase
青春
この物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。 颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。 物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。 しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。 センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。 これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。 どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。

熟女教師に何度も迫られて…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
二度と味わえない体験をした実話中心のショート・ショート集です

処理中です...