日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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朝日が合図だ。

ソ連軍と日本軍の会敵。

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 「よし、頃合いだ。」と、ソ連軍隊長は侵攻の合図を出す。
「ゴ、ゴ、ゴ、ゴ。」と、12気筒のエンジンが吠える。(馬力は50馬力ほどだ。)
 ソ連軍のT26戦車は吉林の街へ進軍だ。
「馬賊なぞ、カンタンに殲滅だ。」と、ソ連軍隊長のラスプーチン大尉が吠える。
 満州国へ日本軍が援軍に・・・なぞ、想像もしなかったソ連軍だ。
大尉に露日戦争の戦訓は無い。 なぜなら、ソ連に革命で国がかわったからだ。
 当時のロシア時代は悪とされた時代である。
それに、大尉から見ると、負けた気がしない露日戦争だ。
 ロシア帝国は革命嵐が吹き荒れ、戦争どころではない・・・だから、米国の仲裁に乗ったのだ。
だから、賠償金は無しだ。 どうでもいい、満州とかの地の利権を手放しただけだ。
 
 現在でも、そうだが・・・ロシア人は日本の領土を領土とは思っていないのだ。
シナと同じで、覇権意識が・・・火事場泥棒して奪った北方三島なんて、返す気なぞ無い。
 ソ連崩壊がチャンスだったが・・・外務大臣がドタキャンのマキコでは・・・
それで、日本へ満州国が援軍を・・・は予想していたソ連軍だが・・・
 まさか、すでに日本軍が待ってるとは・・・それも、戦車で・・・
朝日がまぶしい、その中をソ連軍のT26は剛進する。 
 ちなみに、エンジンはガソリンだ。 まだ、ソ連軍もジーゼルエンジンは採用していなかった。
空冷ジーゼルエンジンは日本軍だけだった。 
 そこは、先進的な日本軍である。
回転数よりトルク(エンジンのチカラ)を重視する戦車に向いてるエンジンだ。 
 ジーゼルエンジンこそが戦車用のエンジンなのだ。 
現在の戦車王国のロシア軍もジーゼルエンジンである。
 ガソリンエンジンは火炎瓶攻撃に弱いのだ。
ノモンハンで日本陸軍は敵戦車への満足な兵器がないから・・・火炎瓶攻撃を・・・
 ガソリンエンジンだったソ連軍には効果があったが・・・ジーゼルエンジンへソ連軍が替えたら・・・
ジーゼルエンジンは軽油が燃料だ。 
 そう、引火しにくいのだ。

 「あまり、奉天と変わらんな。」と、ソ連軍の戦車隊長のラスプーチンの感想だ。
家畜の糞でこさえたレンガの家が、点々と建っているだけだ。
 「これでは、奉天と同じで食い物も無いかな・・・」と半ば、あきらめの隊長だ。
「せめて、オンナでも・・・」と、付近を見るが・・・遊牧民はいないようだ。
 「やつらは、逃げ足だけは速いからな。」と、戦車を進めるソ連軍だ。
「ドウウウン・・・・」と、爆発音だ。
 「なにっ、馬賊の攻撃かっ。」と、前方を見るラスプーチン大尉だ。
前方に噴煙が上がっている。 どうやら、砲撃ではないようだ。
 馬賊が野砲を持っていたが、それではないようだ。
なぜなら、爆発が小さいからである。
 戦車が通過する地面の下へ爆薬を仕掛けたのだ。
つまり、戦車の履帯の下で爆発したのだ。
 あわてて、砲塔へ入る大尉だ。 銃撃がくるやもしれないからだ。
曇りガラスのプリズムの観にくい潜望鏡を四方にめぐらす。
 操縦手が、「隊長、どうすれば。」と、怒鳴る。
「旋回しろ、右だ。」と、次の攻撃に備える。
 
 「やったぞい。」と、3号車の車長が電池(貴重品だ。)を持って自身の戦車まで走ってくる。
無線で、「こちら3号車、敵の履帯を1本切断したぞい。」と、速報だ。
 「隊長、1両停めました。」「うむ。」
戦車の足止めは履帯を爆薬で切断すればOKなのだ。
 履帯が1本でも切れれば、戦車は動かなくなるのだ。
そして、履帯(キャタピラ)の修理は30分は掛かるのだ。
 「どうした、イワン。」「だめです、無限軌道が切れました。」
「なに、馬賊が・・・まさか、そこまで・・・」と、無限軌道(履帯)が切れた戦車は・・・大混乱だ。
 「車長、逃げよう。」「まて、外には馬賊が。」「しかし、このままでは。」
「外の様子を見るぞ。」「どうだ、イワン。」「馬賊はいないようです。」
 「なら、行くぞ。」「ピストルを忘れるなよ。」「あ、あ。」
無限軌道を爆薬で破壊された戦車から、ソ連兵が出てくる。
 手にはピストルだ。
本来なら、隊長へ状況を報告が先だが・・・ソ連軍のT26には無線機がなかったのだ。
 まあ、隊長の乗る戦車には装備されていたんだが・・・距離がはなれると使えないヤツだった。
それに、強制的に徴用された兵である。 
 もとより、愛国心より自身の命が大切だ、が本音なのである。
 
 

 
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