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双胴船では無理なら3隻だな・・・
戦車を運ぶには3隻が・・・
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ここは、大阪工廠だ。 戦車開発の総本山である。
そこで、戦車を渡河させる実験が重ねられていたのだ。
満州は河があっても橋なぞ・・・まして、戦争なら橋は最初に爆破されかねない。
日本陸軍の舟艇は鉄舟だった。
なんと、分解して2台のトラックに・・・1隻に2台のトラックでは・・・効率が悪い・・・
それで、櫓製の組み立て式舟艇を考えたのだ。
つまり、木製だ。
九三式折り畳み舟艇と名付けられた。
木製だから軽い、それで7隻も1台のトラックに載せることができたのだ。
しかし、戦車を2隻の舟艇に組んで乗せたら・・・・「うわっ、潜水艦だ~っ。」
それも、二度と浮き上がらないヤツだ。
引き揚げるのに苦労した工兵らであった・・・
「2隻でダメだったんだ、ここは双胴ならぬ三胴舟でヤルしかないな。」と、3隻の櫓製の組み立て式舟艇に八九式戦車を・・・そろり、そろり、と載せた。
50馬力の船外機を取り付けて・・・8ノットは出たらしい。
しかし、船外機の音が五月蠅くて夜襲には使えない・・・
それで、夜間の奇襲にはオールで漕ぐしかないのだが・・・全然、進まないのだった。
奇襲だ、速度が肝心なのだ。
それで、マレー作戦では漕ぐのをやめて、敵前だが船外機で強行渡河したらしい。
木製の組み立て式舟艇は銃撃で穴がカンタンに空くが・・・修理がたやすいのだ。
日曜大工でOKだ。 なんせ、木製だからである。
前線の歩兵でも修繕が可能なのはポイントが高いのである。
こうして、満州での戦車運用のノウハウが蓄積されたのだ。
通信は、電柱や電線を引く戦車が・・・
小川は橋桁を運ぶ戦車が・・・
河は戦車を載せて運ぶ舟艇が・・・
ソ連軍の毒ガスには毒ガス中和戦車が・・・
そして、日本陸軍には隠し玉があったのだ。
軽装甲車だ。
九四式軽装甲車という。
長さが3メートル、幅が1.6メートル 重さ2,65トン 35馬力のエンジンだ。
装甲は8ミリだ。
つまり、ブリキの豆タンクであった。
乗員は2名で操縦士と機銃手だ。
機銃は口径6.5ミリの十一年式軽機関銃が1丁のみだ。
つまり、現在の軽自動車的な存在だった。
ガソリンの35馬力4気筒エンジンは整備がジーゼルよりカンタンだった。
そして、軽量なので溝など丸太2本を渡せればカンタンに越えられるのだ。
つまり、歩兵の進軍に追従ができるのだ。
装甲は薄いけれど、使い勝手が良かったのだ。
小銃の銃弾なら・・・しかし、モーゼル小銃ではギリだった・・・当たりどこが悪ければ抜けてしまうからだ。
では、どうすれば・・・ここからがレノベなのである。
我が陸軍の欠点を補う工夫が・・・されるのだ。
隼戦闘機のように燃料防弾やら座席に防弾盾を付けるのだ。
我が軍の兵士ひとりの命は、シナ軍1万と同等なのである。
それほど、日本軍の兵士は貴重であり、得難い存在なのである。
兵士全員が取説の言語を理解して、暗算も出来るなど日本軍くらいだ。
「重さを増やさないで、防弾性能を高めることはできるのかな。」と、陸軍の参謀が兵器工廠へ注文である。
「つまり、現在の2.65トンから増やさないということですか。」と、主任技師だ。
「そうだ、丸太の橋を渡れる重さは貴重なのだ。」
「ううむ、難しい注文ですな。」と、主任だ。
しかし、できないと言うのは容易いことだ。
「少し、時間をください。」「うむ、では三日だな。」
そして、三日の間、技師連中は防弾ということに心血を注いだのである。
「鉄に含まれる炭素量を工夫して、クロムを混ぜて合金をつくれば・・・」
「クロム鋼が、手に入るか?」「ニッケル鉱は、なかなか手に入らないからな。」
日本はニッケル鉱が手に入らなかっいたので、飛行機のエンジンへ排気タービンが・・・・
耐熱金属はニッケルが不可避だったのだ。
しかし、ラノベの日本国は工夫で乗り切ったのだ。
セラミック排気タービンという工夫だ。
なら、防弾鋼板も工夫で乗り切らねばならない。
資源が無いは・・・理由にはならないのだ。
技師らは、無い頭で考えたのだ。
3人よれば文殊の知恵ともいう・・・
バカでも、3人のバカは1人のバカと同じではない。
「そうだ、日本刀だ。」と、技師の一人が叫んだ。
日本刀は玉鋼を鍛えて造るのだ。
玉鋼は、砂鉄を製錬して作り上げる。
炭素量が最適の具合なのである。
砂鉄を集めて、製錬しては量が足りない・・・
製錬作業に玉鋼の原理を構築すれば・・・あるいは・・・
こうして、撃たれ強い戦車用の鋼板ができあがったのである。
硬ければ・・・ではない。
適度の硬さと粘りがあるのが戦車用の鋼板だ。
なかなか撃たれ強い戦車が・・・できあがったのである。
そこで、戦車を渡河させる実験が重ねられていたのだ。
満州は河があっても橋なぞ・・・まして、戦争なら橋は最初に爆破されかねない。
日本陸軍の舟艇は鉄舟だった。
なんと、分解して2台のトラックに・・・1隻に2台のトラックでは・・・効率が悪い・・・
それで、櫓製の組み立て式舟艇を考えたのだ。
つまり、木製だ。
九三式折り畳み舟艇と名付けられた。
木製だから軽い、それで7隻も1台のトラックに載せることができたのだ。
しかし、戦車を2隻の舟艇に組んで乗せたら・・・・「うわっ、潜水艦だ~っ。」
それも、二度と浮き上がらないヤツだ。
引き揚げるのに苦労した工兵らであった・・・
「2隻でダメだったんだ、ここは双胴ならぬ三胴舟でヤルしかないな。」と、3隻の櫓製の組み立て式舟艇に八九式戦車を・・・そろり、そろり、と載せた。
50馬力の船外機を取り付けて・・・8ノットは出たらしい。
しかし、船外機の音が五月蠅くて夜襲には使えない・・・
それで、夜間の奇襲にはオールで漕ぐしかないのだが・・・全然、進まないのだった。
奇襲だ、速度が肝心なのだ。
それで、マレー作戦では漕ぐのをやめて、敵前だが船外機で強行渡河したらしい。
木製の組み立て式舟艇は銃撃で穴がカンタンに空くが・・・修理がたやすいのだ。
日曜大工でOKだ。 なんせ、木製だからである。
前線の歩兵でも修繕が可能なのはポイントが高いのである。
こうして、満州での戦車運用のノウハウが蓄積されたのだ。
通信は、電柱や電線を引く戦車が・・・
小川は橋桁を運ぶ戦車が・・・
河は戦車を載せて運ぶ舟艇が・・・
ソ連軍の毒ガスには毒ガス中和戦車が・・・
そして、日本陸軍には隠し玉があったのだ。
軽装甲車だ。
九四式軽装甲車という。
長さが3メートル、幅が1.6メートル 重さ2,65トン 35馬力のエンジンだ。
装甲は8ミリだ。
つまり、ブリキの豆タンクであった。
乗員は2名で操縦士と機銃手だ。
機銃は口径6.5ミリの十一年式軽機関銃が1丁のみだ。
つまり、現在の軽自動車的な存在だった。
ガソリンの35馬力4気筒エンジンは整備がジーゼルよりカンタンだった。
そして、軽量なので溝など丸太2本を渡せればカンタンに越えられるのだ。
つまり、歩兵の進軍に追従ができるのだ。
装甲は薄いけれど、使い勝手が良かったのだ。
小銃の銃弾なら・・・しかし、モーゼル小銃ではギリだった・・・当たりどこが悪ければ抜けてしまうからだ。
では、どうすれば・・・ここからがレノベなのである。
我が陸軍の欠点を補う工夫が・・・されるのだ。
隼戦闘機のように燃料防弾やら座席に防弾盾を付けるのだ。
我が軍の兵士ひとりの命は、シナ軍1万と同等なのである。
それほど、日本軍の兵士は貴重であり、得難い存在なのである。
兵士全員が取説の言語を理解して、暗算も出来るなど日本軍くらいだ。
「重さを増やさないで、防弾性能を高めることはできるのかな。」と、陸軍の参謀が兵器工廠へ注文である。
「つまり、現在の2.65トンから増やさないということですか。」と、主任技師だ。
「そうだ、丸太の橋を渡れる重さは貴重なのだ。」
「ううむ、難しい注文ですな。」と、主任だ。
しかし、できないと言うのは容易いことだ。
「少し、時間をください。」「うむ、では三日だな。」
そして、三日の間、技師連中は防弾ということに心血を注いだのである。
「鉄に含まれる炭素量を工夫して、クロムを混ぜて合金をつくれば・・・」
「クロム鋼が、手に入るか?」「ニッケル鉱は、なかなか手に入らないからな。」
日本はニッケル鉱が手に入らなかっいたので、飛行機のエンジンへ排気タービンが・・・・
耐熱金属はニッケルが不可避だったのだ。
しかし、ラノベの日本国は工夫で乗り切ったのだ。
セラミック排気タービンという工夫だ。
なら、防弾鋼板も工夫で乗り切らねばならない。
資源が無いは・・・理由にはならないのだ。
技師らは、無い頭で考えたのだ。
3人よれば文殊の知恵ともいう・・・
バカでも、3人のバカは1人のバカと同じではない。
「そうだ、日本刀だ。」と、技師の一人が叫んだ。
日本刀は玉鋼を鍛えて造るのだ。
玉鋼は、砂鉄を製錬して作り上げる。
炭素量が最適の具合なのである。
砂鉄を集めて、製錬しては量が足りない・・・
製錬作業に玉鋼の原理を構築すれば・・・あるいは・・・
こうして、撃たれ強い戦車用の鋼板ができあがったのである。
硬ければ・・・ではない。
適度の硬さと粘りがあるのが戦車用の鋼板だ。
なかなか撃たれ強い戦車が・・・できあがったのである。
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