日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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遼河沿いに進軍する。

河沿いに進めば長春だ。

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 奉天で燃料を給油した加藤戦車隊は北の熱河省を目指したが・・・悪路で進軍速度が・・・
やむなく、方向転換したのである。
 遼河沿いに進めば長春だ。
それに、河沿いなら水の補給にも困らない。
 もちろん、一度沸騰させた水を使ったのだが・・・
河の水は、直接飲めば下痢だ。 チフス菌が、うじゃうじゃだ。
 また、河沿いには村も点在している。
そういう村で、家畜を買い上げて、貴重なタンパク源のお肉を・・・
 「さすが、ジンギスカンの国だわい。」と、戦車隊員らは焼き肉に眼が無い。
「村人には、家畜の代金は渡したろうな。」と、馬賊へ加藤隊長が再確認だ。
 ピンハネするからである。
「わかってるアルヨ、隊長さん。」「ピンハネなぞ、しないアルヨ。」と、釈明する冷や汗の馬賊の案内人だ。
 まあ、村人が、そこは黙ってないからね・・・

 「全員、傾注しろっ。」と、軍曹が叫んだ。
あわてて、焼き肉を喉に詰め込む・・・・
 「諸君、敵はハルピンだが、敵も進軍するだろう。」
「オレは、吉林と踏んでいる。」うなずく隊員らだ。
 「そこで、吉林のソ連軍を北のチチハル方面から急襲する案だった。」 うなずく隊員らだ。
「しかし、熱河省は乾燥した荒野だ。」「履帯がもたない。」
 「いままでは、1000キロは使えたんだが・・・」
「そこで、廻り込んでの急襲は無理だと判断した。」 うなずく隊員らだ。
 「よって、遼河沿いに長春へ、そこで吉林から進軍するソ連軍を待ち伏せすることとした。」
「情勢で作戦は変わる、よって相互のホウレンソウを忘れるな。」「おう。」
 ホウレンソウとは、報告連絡相談の略だ。
軍隊の基本は報告からである。
 それも、ウソや虚偽報告は絶対にダメである。
たとえ、自身のミスでも報告はミスと報告せねばならない。
 それが、勝敗を決めかねないからである。
軍隊は、一人の虚偽報告で全員が戦死もありうるのだ。

 遼河沿いには、支流も多々ある。
まあ、内地の川とトントンである。
 そこは、組み立て式の舟での渡河に慣れた隊員らである。
トラックの1台に舟艇を3隻、完成形で載せてある。(組み立てる手間が・・・)
 それで、15両の八九式と3台の輸送用トラックを、3時間あまりで渡河させる技量が・・・何度もやれば身につくのである。
 「おい、また川だぞい。」「あ、あ、承知だ。」
「おい、降ろすぞ。」 テキパキと河へ3隻の舟艇が・・・
 「渡り板を、早くしろ。」「ホイ。」
「いいぞ、先頭の戦車、オライ、オライ。」
 まだ、船外機が無いから、竿で・・・船頭さんである。
そして、対岸へ着くとロープを岸へ固定する。
 戻るときはロープを伝わり、迅速に作業が・・・
幅が100メートルもない支流なら、この方法が速いのだ。
 
 「隊長さん、明日は長春へ到着するアルヨ。」「うむ。」
「では、斥候を出すか。」「軍曹、人選を頼む。」「ハイ。」
 長春は吉林の隣の街だ。
規模は吉林が大きいらしい。
 つまり、人口が多いのだ。
ここいらは吉林省という。
 そして、その首府が吉林の街である。
まあ、遊牧民の街だ。
 露店が多い程度と思われる。
ソ連邦のウラジオストックに山脈を挟んで、一番近い街が吉林なのである。

 「誰か、斥候を志願するヤツは居るか?」と、軍曹が隊員らへ
志願兵には、それなりの特典が付き物なのだ。
 「今回の特典は、薩摩白波だ。」 そう、焼酎1本である。
まあ、得点は大抵が日本酒が多いのだ。
 「ハイ。」「ハイ。」「ハイ。」と、3両の戦車の車長が志願する。
日本酒は、陸軍のあきつ丸で運んでくる兵站の一部だ。 
 数は多くは無い。貴重なのである。
それで、特典となりうるのだ。
 「ジャンケンで、決めろ。」と、軍曹が・・・
まあ、定番だな。
 そして、接戦の末、4号車が斥候として先行することとなった。 (焼酎は4号車に渡された。)
なぜ、特典を先渡しするのか・・・最悪、戦死があるからだ。(明日は満州の土かも・・・) 
 工兵らが、4号車のマフラーに2番マフラーを付ける。(ジーゼルは騒音が・・・)
騒音対策である。 
 馬力が若干落ちるが・・・敵に発見されるよりは・・・
「いいか、マフラーを追加したからな。」「しかし、油断するなよ。」「ハイ。」
 暗闇に紛れて4号車は長春への斥候へ・・・・
 
 
 

 
 
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