日本戦車を改造する。

ゆみすけ

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積層装甲の開発Ⅱ

同じ厚さなら、効果大だ。

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 それから、主任技師の話は続く・・・
「それで、同じ厚さでも積層装甲と鋳鉄装甲では差がでたのですよ。」
 「そうなのか?」「え、え。」
「積層装甲は異種の合金を重ねて、熱で一体の鋼板は加工するんです。」
 「なるほど。」「ニカワで接着するかと・・・」
「・・・・・」 「スンマセン、冗談ですよ。」
 「え、え、と、オッホン。」と、咳払いの主任だ。
「異種の金属を重ねた装甲は、予想外の防弾効果があったのです。」
 「つまり、粘りのある金属と硬さがある金属の融合というヤツですよ。」と、納得の見解だ。
「それで、あらゆる金属や鉱石を試したのです。」
 「そして、何千種から、とうとう究極の組み合わせを発見したのですよ。」と、これでもかっ、のドヤ顔だ。
おもわず、「パチ、パチ、パチ。」と、拍手する中尉と少尉だ。
 苦労には拍手で報いる日本軍なのだ。
バンザイでも、いいんだが・・・攻撃成功ではないからね。
 ここは、拍手がイイのである。

 「それが、素材は何だと思いますか。」と、クイズだ。
「はて?。」「アルミは柔らかいから。」「まさか、伝説のオリハルコンですか?」
 「いや、ヒイイロカネなのかっ。」「いいや、ミスリル合金かっ。」
「あのう・・・ここは、満州国の戦車開発会社の倉庫前ですが・・・」
 「ズンマセン、軽い冗談ですわ。」「ハ、ハ、ハ、ハッ。」と、誤魔化す下士官2名だ。
「ラノベの読みすぎですよ。」「いいですか、これはマジな話なんですよ。」「ハイ。」
 主任技師へ恥を見せた二人でした・・・
「土ですよ。」「土?」「ハイ、陶器用の土ですよ。」
 「あの、硬い陶器のですか?」と、少尉が聞く。
「え、え、そうです。」「信じられない。」「そうだよな。」と、まさか!の顔の二人である。
 「もちろん、特殊な陶器用の粘土ですよ。」
「色は白くて微粒子で、かなりの高温でないと溶解しないんですが。」
 「通常の溶鉱炉では、無理で・・・」
「反射炉でも、温度が低くて・・・」
 「とうとう、銀鏡をたくさん並べて、太陽炉で溶解が成功したのです。」
「太陽炉って、何ですか。」
 「太陽の光を集めて、1点に集中させると温度があがるじゃないですか。」「うん、うん。」
「銀の鏡なら、ほぼ光を反射させられますからね。」
 「普通の鏡では、反射率が悪くて自身が熱で溶けてしまうんですよ。」
なんと、すごい話である。
 日本人の技師も、とうとう太陽の熱を利用する・・・・まさに、ゴッド・ハンドだ。
「はじめは、太陽炉の容器が熱で溶けて・・・」
 「耐火レンガなんて、ダメで。」
「では、ルツボでも・・・」
 「え、え、薄い板に加工することが、できなかったんですよ。」と、苦労話は続くのだった。
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