252 / 344
これが、新型マスタングかっ。
米軍、新型戦闘機の威力。
しおりを挟む
「キーーーーーーン。」と排気タービン音も高らかに、軽く地上を蹴るマスタングだ。 「くそっ、運動性もよさそうだな。」 が、日本軍操縦士の感想だ。 そこは、同じ戦闘機乗りだ、見ればわかるのだ。 マスタングは、日本軍が予想だにしなかった戦闘機である。 まったく、いままでの米軍機とは別モノなのだ。 いままでは、馬力で飛ぶ戦闘機だったが。 マスタングは馬力+運動性であるようだ。 「これでは、我が爆撃隊は苦戦しそうだな。」 「なにか、助言ができれば・・」と、思う技官らだ。 「そうだ、電波探信儀と機銃との連動装置は?」 「例の試作品ですか。」 「そうだ。」 「全部の機には積めませんでした。」 「では。」「カモ番機と4番機には搭載してありますが・・使うんですか。」 「今なら、助言が間に合いそうだ。」 無線機へ急ぐ技官らだ。 「オレは田辺技官だ、爆撃隊聞こえるか。」「こちら、隊長機です。」「うむ、4番機と5番機に、機銃連動装置を取り付けた。」「電波探信儀の上だ。」 「あ、あ、偵察員が見慣れない機器があると・・」 「それだ。」 「どう、使うんで?」 「赤いボタンを押せ、それで機銃の照準に赤い印がでる。」 「ハァ。」 「それを目標に射撃するようにだ。」 「わかりました。」 「こちら5番機、了解です。」「4番機了解。」 「でも、なんで全機に・・」 「数が無いからだ。」 「・・・・」 試作品で数が・・・ そこが、日本軍の弱点というか、金がないのがタマに傷なのである。 そこは、米軍が恨めしいのである。 ヤツらは、金だけは余るほどあるからだ。 「しかし、あの連動装置は試作段階だが。」「だが、あの米軍戦闘機だぞ。」「機銃員の手腕だけでは追撃できんだろう。」「そうだが、まだ試験運用もしてないぞ。」 「つまり、いきなり本番なんだな。」「あ、あ、そうなんだ。」 「取説は付いてるんだが。」「まあ、取説があるんなら、そこは日本軍の機銃員だ使えるだろう。」 「そうだと、いいんだが。」 ・・・ 「なに、なに、機銃連動の方法か・・」と、取説を読む機銃員だ。 今は、滑走路へタキシングの最中だ。 「照準器に赤い印か・・」「おう、照準器が新しくなってるぞ。」「半透明のアクリル板だな。」 そして、連動スィッチを入れた。 「赤い点が点いたぞ。」 「あの点が重なればいいんだな。」 「これは、簡単だな。」 なんやら、機銃が軽快に動きそうな気になるほどである。 やがて、爆撃機が地上を離れた。 車輪が引き込まれる。 エンジンが唸り、高度があがる。 一度、高度をあげてから高度を300まで下げるのである。 周回コースを取る。 彼方に米軍機が豆粒のように見える。 周回コースが安定したら、模擬空戦が始まるのだ。 さあ、後半戦のはじまりだ。 「4番、5番機の機銃員は取説は読んだな。」と、イヤフォンから隊長が・・「え、え、すでに。」と答える。 「では、相手は新型だ、心して掛かれよ。」 「おう。」 「まかされよ。」・・・さあ、いつでも来い、米軍新型機・・・・
1
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
If太平洋戦争 日本が懸命な判断をしていたら
みにみ
歴史・時代
もし、あの戦争で日本が異なる選択をしていたら?
国力の差を直視し、無謀な拡大を避け、戦略と外交で活路を開く。
真珠湾、ミッドウェー、ガダルカナル…分水嶺で下された「if」の決断。
破滅回避し、国家存続をかけたもう一つの終戦を描く架空戦記。
現在1945年夏まで執筆
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
もし石田三成が島津義弘の意見に耳を傾けていたら
俣彦
歴史・時代
慶長5年9月14日。
赤坂に到着した徳川家康を狙うべく夜襲を提案する宇喜多秀家と島津義弘。
史実では、これを退けた石田三成でありましたが……。
もしここで彼らの意見に耳を傾けていたら……。
対ソ戦、準備せよ!
湖灯
歴史・時代
1940年、遂に欧州で第二次世界大戦がはじまります。
前作『対米戦、準備せよ!』で、中国での戦いを避けることができ、米国とも良好な経済関係を築くことに成功した日本にもやがて暗い影が押し寄せてきます。
未来の日本から来たという柳生、結城の2人によって1944年のサイパン戦後から1934年の日本に戻った大本営の特例を受けた柏原少佐は再びこの日本の危機を回避させることができるのでしょうか!?
小説家になろうでは、前作『対米戦、準備せよ!』のタイトルのまま先行配信中です!
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる