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空中で、やり過ごす。
アダムス、決断する。
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「くそっ、このままでは追いつかれるのは時間の問題だ。」と危機感、満載のアダムス隊長だ。 どうすべきか。 いったん上昇して、日本機をやりすごすか・・・ それには、タイミングが大切だ。 判断ミスが命取りなのだ。 アダムスは迷う。 時間が惜しい、しかし失敗すれば、そこで終了なのだ。 「5番機、日本のヤツらは?」と、最後尾の5番機へ。 「およそ、500から700ですか。」と、回答だ。 つまり、アダムスから900くらいだ。 「いいか、みんな、フォーメーション3だ。」と、指示を出すアダムスだ。 「いよいよ、やるんですね。」「追っかけっこは終わりだ。」と、騒ぐ僚機である。 つまり、各機が上や右や左へ旋回して、後ろを盗られるのを防ぐのだ。 日本機は軽いから小回りがきくが、欠点もある。 編隊が崩れるのだ。 乱戦になるのだ。 しかし、このままではエンジンが火を噴くか、日本機と模擬空戦で戦うかだ。 なら、戦いしかない。 だが、だが、アダムスはマスタングが、あの変態日本機に勝てるか不安が・・・ 同じ速度で日本機はエンジンから火がでないのだ。 エンジン音で排気タービンがあることは、同じだが。 アダムスは最終の指示をだす。 「各機は、旋回をして日本機の後ろへ回り込め。」「皆の健闘を祈る。」「おう。」「了解だ。」と、元気な回答だ。 マスタングは、それぞれ上昇や右や左旋回で4機が散る。 アダムスは上昇した。 そして、みごとな宙返りを・・・ 「隊長、ヤツら散開しましたよ。」と、偵察員だ。 電波探信儀で察知したのだ。 佐々の眼玉より早い。 「後ろを盗られる前に、散開したか。」「よし、オレは上だ、各機かぶらないように。」「了解です。」 こうして、マスタングと100式は乱戦へ移行した。 「やはり、乱戦へ移行しましたね。」と、司会者が。「まあ、1機ずつ失くしてますからな。」と、解説者だ。 「しかし、あのマスタングが火を噴くとは・・・」と、驚く司会者だ。 「排気タービンが破裂したんでしょう、つまり限界以上の速度ということです。」「まあ、観ていて速いとは思いましたが。」「しかし、欲張り型は火を噴きませんでしたね。」と、司会だ。 「まあ、運がよかったんですかね。」と、解説だ。 まさか、電子装置でエンジンを管理してるとは夢にも思わない軍事専門家である。 「しかし、乱戦は模擬空戦では、初めてですね。」と、司会者だ。 「まあ、模擬弾ですから、よほど事故はないとは思いますが・・」と、不安要素でアオル解説者である。 「となると、模擬弾が命中した箇所での検討となるんですね。」「え、え、そうですね。」と、二人の駄弁りは続くのだ。 もう、混戦である。 周回飛行が崩れて、各機同士が入り乱れての空中戦であるのだ。 マスタングと100式は、形がかなり差があるので乱戦でも大体は形勢がわかるのだが・・・ 「おい、どうなってるんだ。」「さあ、どちらが勝ってるんだ?」 「そんなこと、わからんぞ。」「おう、おまえは双眼鏡で観てるから?」「うむ、わからん。」と、見物人も乱戦では判断がつかないようである。 そう、マスタングと100式は、運動性がほぼ互角なのだ。 互いに翼は同じ層流翼だし、エンジン馬力も近い。 それに、100式は切り札を使ってはいないのだ。 そう、切り札のロケットである。 それには、理由があったのだ・・・
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