戦車がすべての世の中。

ゆみすけ

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英軍に負けるものか。

米軍の新型だ。

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 「お、お、ついに到着したか。」 米軍の野戦司令部の幹部がいう。 それは、英国が打倒ティーガーのもと、バケモノを開発したが、(使えん、トータスのことだ。)米国は、現実を見ていたのか。 実用できる、新型戦車を開発していた。 目標はティーガーと互角だ。 なんせ、車重が40トンを越えると、いきなり動きがわるくなる。 その時代の最高のエンジンでも馬力は700馬力がせいぜいだ。 現在は1200から1500馬力だが。 それで、トータスのような80トン戦車では、鈍亀で、使えない。 それで、ティーガーとトントンの戦車を米国は造ったのだ。 それが、M26パージングだ。 「くそっ、まだ新品だが、砂漠だから・・・」 と泥だらけのM26パーシングだ。  
   「とりあえず、相手が独立部隊と聞いて、出来合いの1両を運んできました。」と運んできた兵だ。  「うむ、ごくろう。」 司令官は答礼する。 「で、調子はどうだ、本当のところを。」 「では、シャーマンが使い勝手は最高です、アヒルですが。」 「M26は悪くはありませんが、まだ重戦車に慣れていません。」 「ふむ、訓練が必要と。」 「シャーマンはガスを入れればOKで、無理が効きます、アヒルですが。」 「ほう。」 「M26は、試作ですから、なんとも、突然のことが可能性としてあると。」 「そうか。」 「ティーガー相手には、M26はいいですが、シャーマンに慣れては・・・」 「ふむ・・・」 司令官は複雑な気持ちだ。 戦場で、使い勝手は、大切だ。 無理が利いて、故障が少ない、シャーマンは数で勝負すれば何とかなる戦車である。 まだ、M26は海の物とも山の物とも、わからないということだ。 「相手は6両だ、シャーマン複数と1両のM26で、出来ることをやるしかない。」 司令官は、そう結んだ。 ・・・・こちらは、独逸帝国のロンメル軍団、野戦司令部だ。 「なんだと、米軍基地に、見たことが無いヤツが居ると。」 原住民からの小遣い稼ぎの情報だ。 独逸帝国は現地人に、見たり聞いたりの話を小遣いをやって収集しているのだ。 まあ、米軍もそうだが。 それで、原住民がラクダで報告に来ていた。 「ふむ、わかった、おい。」 と幹部士官がいうと、配下の従卒が原住民に砂金を渡す。 砂金は、どこでも通用する金だ。 米ドルでは、まして独逸マルクなぞ、原住民には紙クズだからだ。  砂金が、量を計りやすいからである。 「おい、タミヤくん、米軍が新しいヤツを。」 「それは、だぶんM26じゃないかな。」 「知ってるのか。」 「オレは戦車に関しては、かなり情報があるのさ。」 まあ、耳学問だが。 「それは、どれほどの。」 「ティーガーと互角だ。」 「え、そうなのか。」 とハインケル曹長は、あわてて司令部テントへ駆け込む。 そして、「タミヤくん、大佐が呼んでる。」 「え、オレの話を?」 タミヤ君は、どんな話をするのか・・・
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