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88ミリ砲の威力。
さすが、アハト・アハト
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実際のところ、どれだけ、ティーガーの88ミリ砲がすごいか、試してみることとした。 距離は2000メートルで、偵察に来るシャーマンを狙う。 スチァートではない、シャーマンだ。 スチァートは装甲も薄い5センチで、日本のチハに毛が生えた程度だ。 軽戦車を重戦車で、それはオレのポリシーに反するからだ。 そこで、シャーマンを狙ったのだ。 「停止間射撃だから、外すなよ。」 とオレが気合を入れた。 「わかってまさあ。」 と砲手だ。 慎重に一箇所を狙う。 前もって距離を正確に測った岩を目印に、そこにシャーマンが来たら射撃だ。 同軸機関銃の弾が岩に当るの確認したから、間違いない。 「来たぞ、シャーマンだ。」 「まだだ、岩に来るまで待て。」 「ファィアー。」と叫んだ。 「ドウウウンン。」と88ミリ砲が吼える。 「バゴオオオオンン。」 「命中したか。」 「砂煙で、見えない。」 やがて、砂煙が・・・・ 「おい、米兵が逃げてくぞ。」 「履帯と車輪がバラバラだ。」 「岩に、当てたのか。」とオレだ。 砲弾は、距離を正確に決めた岩に、計測どうり命中したのだ。 その岩の爆発で、シャーマンの転輪が破壊されたのだ。 戦車を破壊したのだから、米兵が逃げ延びても問題はない。 「好し、1両撃破だ。」 「この調子で、米軍を撃破だ。」 ティーガーは結果を出して凱旋だ。 そして、「やはり、初弾から命中でないと。」と技術的にかなり無理な話となってきた。 現在の自衛隊のヒトマルばりに、電子装備があるわけではない。 砲身安定のスタビも満足でないころだ。 シャーマンには、砲身を安定させるスタビライザーが装備されてるが、とても走りながら撃てるシロモノではないのだ。 動作が機敏なシャーマンだが、やはり停止して、狙いを定めなければ目標には当らないのだ。 その撃破以来、米軍は用心して、シャーマンの偵察はヤメてしまった。 そして、スチァートの軽戦車がコソコソするだけとなった。 この、一時の休息が、ありがたいのだ。 北アフリカの砂漠に束の間の平穏である。・・・・ (この妄想ラノベはウソ八百のラノベですので、史実がどうだ、なんて言わんでくだされ。)
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