伊号式潜水艦。

ゆみすけ

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軍装の姫様。

なんにでも最初はあるのだ。

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 満州国の初代皇帝には親族が・・・多かったのだ。
息子や娘が30人ほど・・・実の子以外にも養子が多かったのである。
 シナは養子を迎えることが多々あるのである。
日本のように血族の血にはこだわらないのである。
 夫婦別姓なのだ。
夫人は結婚しても苗字は元のままだ。
 仮に林姓なら、林夫人と呼ばれるのだ。
ちなみに、半島もシナの真似である。
 夫婦別姓を声高に唱えるのは、なりすまし日本人らである。
そんなヤツは在日かシナ国籍のヤツなのだ。
 日本は日本民族の国である。
神武建国2700年あまり、最大の危機が・・・KK問題や女系天皇や夫婦別姓なのである。
 どうなるか、わからないが・・・著者では、どうにもできない・・・

 満州国の14番目の姫に産まれたアイシン・カグラは他の王族とは・・・環境や雰囲気が違っていた・・・
満州国はシナの清王朝が滅んで・・・王族が故郷へ逃げてきてできた国だった。
 それで、軍事顧問をシナ人から雇うわけには・・・いかない。
まして、ロシア人なぞ論外だ。
 蒙古族なぞ、教えてもらうことなぞ無い。(同じ、騎馬民族だ。)
それで、自然と軍事顧問は日本人の退役軍人となる・・・
 明治の日露戦争で活躍した軍人が退役して・・・体を持て余しているのだ。
それで、満州政府から要請があり、軍事顧問を送ったのである。
 陸軍と海軍から・・・計、4人である。
そのころだ、教育係が不足したのは・・・
 産まれた姫の教育係が・・・
それで、軍事顧問が4名だ・・・そこから2人がアイシン・カグラの教育係へ・・・
 軍幹部の高学歴の退役将校なら教育係として申し分ない、と満州政府は踏んだのである。

 それで、日本カブレの姫が誕生したのである。
名前も、アイシン・カグヤと改名したほどだ。
 愛新・かぐや と描くほどだ。
そして、10歳になり・・・とうとう、日本名を川島芳子と改名する。
 軍事顧問が川島姓だったからだ。
芳子は、もう1人の顧問の娘と同名である。
 漢族や女真族は改名が・・・まあ、多かったのだ。
「本日は姫に飛行機なる兵器を見学してもらいますぞ。」と、川島大佐(退役)が・・・
 「そうか、あの空とぶ筋斗雲と同じモノだそうだが。」と、野郎言葉の姫である。
教えるのが軍人だ・・・野郎言葉の日本人モドキが出来上がったのである。
 王子や姫が30人近いのである。
全員に眼が届かない満州政府だ。
 姫の教育は軍事顧問の2人に任せっきりなのである。
奉天城から馬車で郊外の草原へである。
 なんせ、建国して数年だ。
飛行場なんて、無いのである。
 インフラで、あるのは港と未舗装の道路くらいだ。(電気、水道なんて夢のまた夢だ。)

 川島大佐は陸軍の退役だ。
それで、姫に日本軍の新兵器を魅せてやろう・・・という魂胆なのである。
 ツテで、陸軍の空母である、あきつ丸に新型戦闘機を載せて・・・姫に見せびらかそうと・・・・
なんとも、罪作りな教育係だ。
 遊牧民の国なのだ、飛行機なんて無い。
そこに、いきなり全金属製の最新戦闘機だ。
 姫に与えるインパクトは測りしれない・・・
そう、日本のシンパは間違いないだろう。
 悔しそうに眺める斎藤大佐(退役海軍大佐)は・・・くそっ、海軍の空母は建造中なのだ・・・と、内心で歯ぎしりだ。(史実とは違うが、ご勘弁を・・・)
 陸軍の空母、あきつ丸は民間の輸送船の甲板を平らに板を張っただけの空母だ。(空母というが、単なる飛行機運搬船なのだ。)
着艦する戦闘機の牽引索なぞ無い。(海軍の最大軍事機密で、陸軍にも教えないらしい。)
 それで、戦闘機は着艦できない。
発艦はできるんだが・・・降りられないのである。
 しかし、満州国の姫には戦闘機を見せびらかせるのだ。
帰りは、大連港へ戦闘機を運んで、クレーンであきつ丸へ降ろせばいいのである。

 馬車が草原へ・・・元馬賊の騎馬が警備につく。
馬車から姫が戦闘機を発見する。
 「お、お、あれが戦闘機かっ、筋斗雲とは違うのだな。」と、雲を想像していた姫だ。
「え、え、空を飛ぶ翼が必要ですから。」と、説明する顧問だ。
 「飛んでるところが見たい。」と、姫の当然の発言だ。
「では、実際に飛んでみましょう。」と、空中勤務員(操縦士)へ、眼で合図である。
 「この九七式戦闘機は、我が陸軍の最新兵器ですぞ。」と、自慢げな顧問だ。
同行していたトラックの動力スターターがペラを挟んだ。(このエンジン始動トラックは陸軍だけだ。)
 空中勤務員が翼や尾翼の動きを確認する。(これは、その都度だ。)
「コンタクト。」と、掛け声だ。
 「いまっ。」と、叫ぶ。
動力スターターがトラックのエンジン動力で戦闘機のペラを廻した。
 「ブルン、ブル、ブル、ブル。」と、戦闘機のエンジンが掛かった。
1発でエンジン始動は、格好がイイのだ。
 なかなか、エンジンが掛からないと・・・興冷めだ。
 
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