伊号式潜水艦。

ゆみすけ

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ドイツ駆逐艦の脅威。

駆逐艦という艦種。

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 「しかし、モーターの音を検知するとはドイツも侮れないな。」と、松本中尉が冷や汗だ。
「かなり、音が静かだと思っていたが・・・」と、ドイツの水中聴音器に驚く。
 「カンで、モータを停止したのは正解だな。」
いくら、以前の空気ボンベからの空気で動かしたガソリンエンジンより音は小さいが・・・
 それなりの音がでているモーター推進である。
この経験が、今後の日本潜水艦の静穏化を方向づけるのである。
 史実では、ドイツのUボートから、「そんなに五月蠅くては、カンタンに米軍にヤラらるぞ。」と、指摘されたほどなのだ。
 我が国の工作精度が悪かったので、潜水艦の騒音も酷かったのが現実なのだ。
その反省から、現在の日本製潜水艦は、まったくの無音なのだ。
 なんせ、米軍が感知できないほどなのだから・・・マジなのだ。
乗組員の歩く靴音までも・・・音がしないように歩く訓練もするのである。
 スクリュー音も・・・それで、水流ジェツト推進へ・・・最新の我が国の潜水艦にはスクリューが無いのだ。
いづれ、磁気誘導推進へ・・・なりそうだ。(完全無音だ。)
 そして、音響ソナーの発振音を吸収する吸音タイルを全面(いままでは、上面だけだった。)へ貼ったら・・・
あとは、報復の核ミサイルを詰め込めば・・・最大の抑止力となるのである。
 日本への核攻撃は報復が必ずあれば、これほどの抑止力はないからだ。
北朝鮮なぞ問題外である。
 黒電話なぞ、豚の屁である。
日本の国内に核兵器がなければいいのなら・・・日本海へ日本の潜水艦が核ミサイルを積んで・・・潜航してればいいのである。
 それなら、非核三原則には、当たらない。 
国内には持たない、持ちこまない、持ちこませない、のだから。
 洋上で、米軍から1発でいいから高額で買えばいいのだ。
核兵器は1発あれば十分なのだ。
 持ってることに意義があるからだ。
日本へ核を打ち込めば・・・必ず報復がある・・・なんせ、米軍は当てにならない。
 信用できるのは、自身だけなのだから・・・
日本が核兵器で滅んでも、米軍が報復してくれるとは限らないのだ。

 「しかし、事前にドイツ海軍が網を張っていたということかな。」と、考える松本君だ。
「これは、英海軍へ問う必要があるかも・・・だな。」と、いうと先任が、なんか言いたげだ。
 「なにか?」と、聞く松本君だ。
「艦長、ドイツ海軍の情報は英海軍と共有するのが、よろしいかと。」
 「うむ、水中聴音器をドイツ海軍の駆逐艦が優秀なヤツを備えているということをか。」
「そうです。」「そうだな、日本から遠いから、それに軍事同盟があるからな。」と、賛同する艦長だ。
 「おい、レコードの複製を1枚だ。」と、ソナー員へ・・・
英海軍にとっては、望外の情報となるのだ。
 ドイツ海軍をバカにしていた英海軍だ。
それが、潜水艦に関しては・・・真逆だということが判明したのである。
 侮りがたし・・・ドイツ軍潜航艇である。
「しかし、キール軍港での偵察は、かなりの危険なこととなりそうだな。」と、イヤな予感がする松本艦長である。

 やがて、英海軍の軍艦と洋上で会合が・・・
そして、ポーツマス軍港へは、タグボートで誘導されることとなる。
 日の丸と軍艦旗を掲げても、潜水艦は水面から上が・・・濃いグレーで目立たないからである。
英海軍の軍艦は、派手な艦船が多いようだ。
 潜水艦は水面下が大きいし、水深が深くないと接岸ができない。
氷山と同じなのだ。
 そこで、水深が深い軍艦用の桟橋で友綱をつなぐのである。
英海軍、軍楽隊が歓迎の君が代の演奏だ。
 明治時代の話だが・・・この軍楽隊の入港した国の国家を歓迎をこめて演奏するのが国際的な慣習だった。
ところが、それまで江戸幕府だ。 国歌なんて、まだ無い。
 困った明治政府は、古来からの和歌から詩を採用して、最初は曲を英海軍の軍楽隊長へお願いしたらしいが・・・
まったく乗らない曲で・・・やはり、日本人がと、宮中の雅楽演奏者へ・・・そして、その演奏をドイツ海軍の軍楽隊の指揮者へ聞かせて、オタマジャクシへ編曲してもらったのが・・・君が代だ。
 著者は君が代を、神武建国2600年以上の国に、ふさわしいと思っているのだ。
なぜなら、大抵の国家の国歌は、血生臭い詩なのだ。
 そして、やたらと長いのだ。 フランスの国歌なんて、典型だ。
ところが、君が代は優雅で、すぐに終わるし血生臭くないから、最高の国歌だと思うのだ。
 天皇陛下が栄えることは、日本が栄えることなのだ。
反対するパヨクのヤツらの気がしれない。
 英国の国歌と、少し似ている。
英国国歌は女王様永遠にと、繰り返すのだ。
 おなじフレーズの繰り返しだ。
D,dayダ~リングスという英国合唱団が歌っている。
 まさに、大英帝国を全面に歌う姿がヨウツベで・・・著者は気に入ってるのだ。
おばちゃんでも、金髪は無敵だということが、よくわかるぞ。

 そして、ダグボートに曳かれて、やっと入港した潜水艦ちくま2号だ。
英国王室の幼女とメイド士官が出迎える。
 助けられた潜航艇の3倍ほど大きい潜水艦を・・・
「・・・・」と、あんぐり口を開けて、びっくり顔で出迎える・・・
 そして、渡り板が・・・艦長が敬礼で、幼女姫へ返礼の敬礼だ。
そして、ついでに情報部のジョーンズ大尉が・・・顔を出す。
 「これは、すごいぞ。」と、感嘆の声だ。
松本中尉は、「水中機雷は我が海軍で真似て製造したが、替わりに潜水艇の技術も渡すので・・・」と、説明するが・・・
 「いや、いや、ドイツの潜航艇に我が英海軍は危機感があったが・・・」
「これなら、ドイツ海軍なぞ問題外だぞ。」と、潜水艦に夢中で中尉の話を聞かないショーンズ大尉であった。



 
 
 

 
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