伊号式潜水艦。

ゆみすけ

文字の大きさ
上 下
71 / 253
2隻めの潜水艦の進水。

潜水艦の運用の違い。

しおりを挟む
 日本の海軍軍令部は潜水艦の運用を誤っていた。
このことは、米軍のニミッツ提督も戦後に、賛同している。
 敵は、米海軍の空母だーーーーーーっ、これしかない・・・陸軍の兵站輸送なんて・・・
輸送船の警備なんて・・・と、ドン亀と揶揄されながら空母を・・・
 まあ、まともに空母を沈めた潜水艦は数隻しかいない。
多くの潜水艦は米軍の駆逐艦の爆雷攻撃の餌食となったのだ。
 なんせ、推進音が派手だったからだ。
欧州派遣のイ号潜水艦が苦労してドイツ沖まで・・・Uボートと会合したときだ。
 「そんな大きな音を立ててれば、米軍にカンタンに見つかる。」と、Uボートから注意をされたとか・・・
はるばる、ドイツ軍事技術を受け取るために・・・数ヶ月の忍耐の航海だったんだが・・・
 成功したのは1隻のイ号だけだった。
あとは、海の藻屑だ。
 第一次大戦で戦勝国の日本はドイツ帝国から、敗戦保証として1隻のUボートを手に入れたんだが・・・
あまりに、複雑すぎて解体して糧(かて)とできなかった・・・(持ってただけだ。)

 しかし、読者諸君。
現在は、その反省があってか・・・我が国の建造する潜水艦は無音なのである。
 電波探信儀が開発が遅れていて、防空がおろそかでB29に爆撃された反省からか・・・電波探信儀では、他国に負けない技術となった。
 工作機械では、ドイツに勝てなかったんだが・・・現在は、トントンである。
悪夢だった民主党政権がなかったら・・・シナや韓国に白物家電や半導体で負けは無いだろう。(マジで、日本を貶めた民主党だ。)
 戦後のGHQ(米国占領軍)の日本弱体化で、かなり弱ってしまった日本だが・・・
まだ、死んではいないと信じたいのだ。
 しかし、GHQの所為で・・・一部の皇族が・・・自己中では、亡国は間違いなしである。
まあ、米国へ吐き出したからいいが・・・まだ、残っていそうかな・・・
 GHQの占領政策のツケは米国に払ってもらうしかないからね。

 「やっと、進水式が・・・」と、ポーツマス軍港の潜水艦ドックで感涙にむせぶマツモト中尉である。
マーガレット2号の姉妹艦という位置づけだ。
 もちろん、王室の幼女殿下がテープカットで・・・シャンパンを割るのだ。
「この艦を・・・」と、幼女殿下が艦名を告げる。
 「まさか、3号じゃないよな・・・」と、心配のマツモト君だ。
事前の話し合いもなかったのだ。
 単なる、騎士身分のマツモト君である。
なんら、艦名には介入はできない。
 アランの艦がマーガレット2号だ。
「マ~・・・」と、声が・・・「やはり、3号なんだ。」と、マツモト艦長が・・・
 「マーガレット級潜水艦の2号艦を・・・」と、続ける幼女殿下だ。
「ふう、なんとかなりそうかな。」と、淡い期待を抱くマツモト中尉である。
 「この2号艦をクリスティーナ命名します。」と、マーガレット王女が・・・・
なんでも、愛玩用の人形の名前らしいが・・・
 まあ、マツモト君としてはマーガレット3号よりは・・・「まだ、マシ。」である。
「クリスティーナ号かっ!」と、桟橋へ浮かぶ船体を見る。
 これから艤装(ソナーや通信機器など)をして完成なのだ。
ジーゼル機関やモーター、魚雷発射菅などの構造物は組み込んである。
 あとは、甲板の工事用ハッチを開けて、作業するだけだ。
アランが進水したクリスティーナ号をながめてるマツモト君へ、「聞いたか、ドイツの潜水艦の件だが・・・」
 と、深刻な顔だ。
「あ、あ、情報局からの話か?」「魚雷発射に成功した件か。」「そうだ。」
 「もし、ドイツの潜水艦が魚雷を実用化したなら、うかうかできないぞ。」と、アランが危惧するのだ。
「そうだな、オレ達のフネで太刀打ちできるかな・・・」と、不安を煽るマツモト君だ。
 「おい、おい、まさか弱気になったんじゃあ。」と、アランが。
「いや、この前のドイツ潜水艇の件は、うやむやじゃないか。」と・・・
 「婆さんの苦渋の決断だ、あれ以上は無理だぞ。」と、アランがいう。
「確かに、そうだが・・・」「相手はドイツ帝国だぞ。」と、マツモト君だ。
 「海軍では大英帝国が優勢だが・・・潜水艦が多数相手なら、なんともいえないぞ。」と、注意喚起のマツモト中尉である。
 そう、ドイツ海軍の無制限潜水艦作戦だ。(手当たり次第に沈めるのだ。)
まだ、開戦ではないから・・・戦争とはなっていないから・・・思ってもいないんだが・・・
 「まさか、敵国じゃないフネまでも、攻撃できんだろう。」「敵を増やすだけだぞ。」
「そうだが、危機管理はしておかなければならないだろう。」と、マツモト君が持論を述べだした。

 「アラン、この潜水艦は用法しだいで決定的な打撃を与えることができる。」
「旗艦クイーンビクトリアへ、敵の魚雷が数発でも命中したらどうなる。」
 「まさか・・・」と、言葉に詰まるアランだ。
「まさか、まさか、戦艦ビクトリアだ、そんなことはない。」
 「いや、浮かんでるモノは、いつかは沈むんだ。」と、わかり切ったことを言うマツモト君である。
「不沈艦なんて、ないのさ。」と、加える。
 「いかん、うかうかしてられんぞ。」
「婆さんへ、このことを告げなければ・・・」と、アラン君が・・・
 「まて、それは女王様の役じゃない。」「それは、オレ達の役だ。」と、革新的な発言を・・・
「そうだ、オレ達の潜水艦艦隊があるんだぞ。」と、アランが・・・
 まだ、艦隊とは・・・1隻は艤装中なのだが・・・
「そうだ、君のクリスティーナ号と相互通信できるような装置を考えようじゃないか。」と、アランが提案だ。
 「無線機は海中では無理だぞ。」と、今更な言動のマツモト君だ。
「そうだが、なんとかならないかな。」と、思案するアラン君である。

 
 

 

 
しおりを挟む
1 / 5

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

聖女召喚に巻き添え異世界転移~だれもかれもが納得すると思うなよっ!

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:1,065pt お気に入り:845

女神さまに溺愛されて❤~通称、メガデキ~

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:21pt お気に入り:35

蒼海の碧血録

歴史・時代 / 連載中 24h.ポイント:617pt お気に入り:64

世界神様、サービスしすぎじゃないですか?

ファンタジー / 連載中 24h.ポイント:9,118pt お気に入り:2,196

くノ一は夜伽の相手に逆らえない

恋愛 / 完結 24h.ポイント:7pt お気に入り:60

白梅奇縁譚〜後宮の相談役は、仙術使いでした〜

キャラ文芸 / 連載中 24h.ポイント:0pt お気に入り:14

淫行教師に全部奪われて恋人関係になっちゃう話

BL / 完結 24h.ポイント:326pt お気に入り:435

処理中です...