134 / 497
正規Uボートの数。
まだ、たんまりとあるのだ。
しおりを挟む
「しかし、あの3隻は領海侵犯の証拠品だ、日本政府が没収するからな。」 と大宋艦長に武官が言う。 普通なら、喚き散らすシナ軍人がニャリと笑っただけだ。 これは、おかしい。 武官は調べを休止して、他の武官を、「おかしい、普通なら喚くが、ダンマリが不気味だ。」 「3隻はオトリでは。」 「だが、正規Uボートだ、ヤツラ(シナ海軍)には虎の子だぞ。」 「まだ、あるんじゃないか。」 「どこに?」 「それを聞き出しのが腕じゃないか。」 それで、脅すより、褒めちぎることとしたのだ。 「あの、Uボートはさすがだ。」 「ふむ、わかってるね。」 とウレシそうな大宋艦長だ。 「日本軍は、初めて見た。」 「あれを訓練して、艦長の地位は、なかなかだ。」 「それほどでもないが。」 「ご謙遜だな、日本海軍も見習うべきかもな。」 「そう、そう。」 これはお調子に乗せられるかな。 武官は、潜水艦専門の調査武官だ。 潜水艦艦長の苦悩や苦労はわかっていた。 「1隻あたり40名の部下を従えて、たいしたものだ。」 「それを、3隻だ。」 「将来の大将軍かも。」 と誉めそやした。 大宋艦長は、日本政府は自身を処刑しないことはわかっていた。 今回の紛争は戦死は出ていないのだ。 それに、沈没や被害をこうむった艦はないのだ。 領海侵犯だけだ、と思うから、お世辞を聞いて気分が大きくなる大宋艦長だ。 つい、「3隻の艦は日本にくれてやろう。」 と大風呂敷だ。 「まだ、たんとあるからな。」 まだ、他にもある! そこで、取調べは後日だ。 「おい、まだあるらしい。」 「でも、シャンヘイ軍港は衛星で、監視してるが潜水艦は見当たらないぞ。」 と別の武官だ。 「それは、隠蔽してるんだ。」 「ここは、スパイしか。」 「また、金が・・・」 そうなのだ、シナへのスパイは金の力でなのだ。 シナ人は金に弱い。 愛国心のカケラなぞ無いのがシナ人だ。 「それで、官邸の指示は?」 「まあ、おまかせでイイらしい。」 「被害が標的艦で、軽微だったからな。」 「ここは、独逸帝国の100隻の処分先の調査をすべきだな。」 「まあ、それは独逸帝国へ告げずに調査員しか。」 「まあ、それはオレ達がやることではないからな。」 「では、120人のシナ軍人の処分だが。」 「あ、あ、どうする。」 「どうするって、送り返すんだろう。」 「どうやって?」 「飛行機なぞ無駄だ。」 「ヤツラの出させるか。」 「元紙幣なぞ要らんが。」 「このまま帰すのはしゃくだな。」 「それで、なぜ魚雷を撃たなかったのか、わかったのか。」 「そうだ、その件だ。」 「ヤツラも原因がわからないらしい。」 「発射菅を使って撃ったのは間違いないそうだ。」 「でも、爆発音も被害もないぞ。」 「ここは、ドブさらいかな。」 「そうなるな。」 つまり、海底調査である。 また、調査船カイコウの出番だ。 呉鎮守府からキールン軍港まで、再度の航海である。
0
あなたにおすすめの小説
四代目 豊臣秀勝
克全
歴史・時代
アルファポリス第5回歴史時代小説大賞参加作です。
読者賞を狙っていますので、アルファポリスで投票とお気に入り登録してくださると助かります。
史実で三木城合戦前後で夭折した木下与一郎が生き延びた。
秀吉の最年長の甥であり、秀長の嫡男・与一郎が生き延びた豊臣家が辿る歴史はどう言うモノになるのか。
小牧長久手で秀吉は勝てるのか?
朝日姫は徳川家康の嫁ぐのか?
朝鮮征伐は行われるのか?
秀頼は生まれるのか。
秀次が後継者に指名され切腹させられるのか?
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
大東亜戦争を有利に
ゆみすけ
歴史・時代
日本は大東亜戦争に負けた、完敗であった。 そこから架空戦記なるものが増殖する。 しかしおもしろくない、つまらない。 であるから自分なりに無双日本軍を架空戦記に参戦させました。 主観満載のラノベ戦記ですから、ご感弁を
日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー
黄昏人
SF
現在の日本、ある地方大学の大学院生のPCが化けた!
あらゆる質問に出してくるとんでもなくスマートで完璧な答え。この化けたPC“マドンナ”を使って、彼、誠司は核融合発電、超バッテリーとモーターによるあらゆるエンジンの電動化への変換、重力エンジン・レールガンの開発・実用化などを通じて日本の経済・政治状況及び国際的な立場を変革していく。
さらに、こうしたさまざまな変革を通じて、日本が主導する地球防衛軍は、巨大な星間帝国の侵略を跳ね返すことに成功する。その結果、地球人類はその星間帝国の圧政にあえいでいた多数の歴史ある星間国家の指導的立場になっていくことになる。
この中で、自らの進化の必要性を悟った人類は、地球連邦を成立させ、知能の向上、他星系への植民を含む地球人類全体の経済の底上げと格差の是正を進める。
さらには、マドンナと誠司を擁する地球連邦は、銀河全体の生物に迫る危機の解明、撃退法の構築、撃退を主導し、銀河のなかに確固たる地位を築いていくことになる。
日本の運命を変えた天才少年-日本が世界一の帝国になる日-
ましゅまろ
歴史・時代
――もしも、日本の運命を変える“少年”が現れたなら。
1941年、戦争の影が世界を覆うなか、日本に突如として現れた一人の少年――蒼月レイ。
わずか13歳の彼は、天才的な頭脳で、戦争そのものを再設計し、歴史を変え、英米独ソをも巻き込みながら、日本を敗戦の未来から救い出す。
だがその歩みは、同時に多くの敵を生み、命を狙われることも――。
これは、一人の少年の手で、世界一の帝国へと昇りつめた日本の物語。
希望と混乱の20世紀を超え、未来に語り継がれる“蒼き伝説”が、いま始まる。
※アルファポリス限定投稿
織田信長 -尾州払暁-
藪から犬
歴史・時代
織田信長は、戦国の世における天下統一の先駆者として一般に強くイメージされますが、当然ながら、生まれついてそうであるわけはありません。
守護代・織田大和守家の家来(傍流)である弾正忠家の家督を継承してから、およそ14年間を尾張(現・愛知県西部)の平定に費やしています。そして、そのほとんどが一族間での骨肉の争いであり、一歩踏み外せば死に直結するような、四面楚歌の道のりでした。
織田信長という人間を考えるとき、この彼の青春時代というのは非常に色濃く映ります。
そこで、本作では、天文16年(1547年)~永禄3年(1560年)までの13年間の織田信長の足跡を小説としてじっくりとなぞってみようと思いたった次第です。
毎週の月曜日00:00に次話公開を目指しています。
スローペースの拙稿ではありますが、お付き合いいただければ嬉しいです。
(2022.04.04)
※信長公記を下地としていますが諸出来事の年次比定を含め随所に著者の創作および定説ではない解釈等がありますのでご承知置きください。
※アルファポリスの仕様上、「HOTランキング用ジャンル選択」欄を「男性向け」に設定していますが、区別する意図はとくにありません。
甲斐ノ副将、八幡原ニテ散……ラズ
朽縄咲良
歴史・時代
【第8回歴史時代小説大賞奨励賞受賞作品】
戦国の雄武田信玄の次弟にして、“稀代の副将”として、同時代の戦国武将たちはもちろん、後代の歴史家の間でも評価の高い武将、武田典厩信繁。
永禄四年、武田信玄と強敵上杉輝虎とが雌雄を決する“第四次川中島合戦”に於いて討ち死にするはずだった彼は、家臣の必死の奮闘により、その命を拾う。
信繁の生存によって、甲斐武田家と日本が辿るべき歴史の流れは徐々にずれてゆく――。
この作品は、武田信繁というひとりの武将の生存によって、史実とは異なっていく戦国時代を書いた、大河if戦記である。
*ノベルアッププラス・小説家になろうにも、同内容の作品を掲載しております(一部差異あり)。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる