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安かろうではない。
満州型、侮りがたし。
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米軍の、満州派遣戦車隊が満州国向けにトヨスが造った満州型をカラカイがてら見学だ。 もちろん、デラックスなトヨスマークV型で乗り付ける。 先代のマークⅣ型より居住性が増して、乗り心地が格段によくなった戦車だ。 まあ、そのV型を見せびらかしに来たのだが。 「本日は満州軍への視察、感謝いたします。」 「うむ、我ら米軍も満州軍は同胞と思ってるから当然だ。」 「ありがとうございます。」 満州軍の司令官は緊張ぎみだ。 「それで今度、新型戦車を入れたと聞いたが。」 「え、え、あれです。」 司令官は新型満州型を示した。 あんまり、以前と形は変わらない。 それはそうだ、セラミックの型枠なぞ新造しては高くつくからだ。 予算を三分の一にしたと聞いていた米軍の幹部は、「動きますか?」 と聞く。 司令官は、「おい、試運転だ。」 と部下に指令した。 「了解でゲスだ。」 と満州軍の戦車兵が乗り込んだ。 そして、クランクを持って降りてきた。 そして、二人でクランクを廻しだした。 やがて、「コンタクト。」 と叫ぶ。 車内から、「了解。」 の声だ。 「ブルン、ブルン。」 とデーゼルエンジンがかかる。 「よし、乗りこむぞ。」 エンジンを掛けた、二人が乗り込んだ。 「前進。」 の掛け声だ。 車長は砲塔から前を見ている。 「ガタガタガタ。」 と履帯が音をだして進む。 まあ、普通な戦車だ。 普通に動いた。 そして、米軍の戦車兵が一緒に乗り込んで試験走行だ。 普通だ。 どこが、違うんだ。 確か、価格が米軍のお下がりより安いと聞いていた。 そこで後にトヨスのセールスに、「満州型の新型は、どこが違うんだ。」と米軍の戦車兵が聞いた。 そして、セールスは言う。 「米軍のお下がりは満州政府から改造の注文が多かったんです。」 「そして、外さなければならない機器も多かった、そして新たに付けた装備もありました。」 「エンジンも満州整備士でもヤレるように、改造までしました。」 「あ、あ、それで高く付いたんだね。」 「え、え、そうですよ、単なるお下がりではないですからね。」 「そして、満州型の新型は、改造しなくてもいいから安価にできたんです。」 まあ、わかれば大した話ではない。 そして、この説明は当時の満州政府には説明したらしい。 しかし、わかってもらえなかったとか。 お国柄の違いである。 満州国も日本や米国の思想に感化されてはいるが、シナの隣の国だ。 先祖は同じ穴に住んでいたかもしれない。
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