異世界とは他の星系ですか

ゆみすけ

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こけら落とし

無敵だ無双だ敵なしだ

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 AK○劇場のこけら落としの日が決まった。 こけら落とし、こけらとは木屑のことだ、AK○劇場は高圧縮コンクリートのチタン筋いりで、木屑など出ないが日本の伝統的いいまわしがいいのだ。 わくわく感満載だ。  研究生はメンバー入りを狙い必死である。 32人の内16人がメンバーだ。 あとは研究生とした。 センターはどうするか、 32人を歌師 楽師 アリス オレで審議した。 決まらない、なぜならアリスがオレ指しを必ず拒否権を行使して反対する。 結局、アリス指しになってしまった。オレに決定権は、オレがアリスに逆らえないから無い。 エリンゲが「ユミスケがシッポ切られたのは、やはり本当だったんですか。」と真剣に聞いてきた。 あれデマだからと言っても信用されない、キツネ耳星の動物はすべてにシッポがあり、あるのが当然と思っているからだ。 アリスはキツネ耳の女子でブーばかり選んだが、歌、踊り、看護などの訓練と教養で彼女らは、変身した。 化粧がうまくなったのではない。 訓練の内容が良かったのもあるだろう。 しかしブーであったキツネ耳達は理解した、訓練と教養でキツネは変身できることを。 やはり石は磨かなければ、ただの石だ。 どんなブーな石も磨けば光ることを証明した。 こけら落としにAK○48のみでは、寂しいから前座にキツネ耳の世界の歌姫など出演を依頼、これには、歌師、楽師が動いてくれた。 パンフも紙にカラー印刷で刷った。 木簡の世界にいきなりカラー印刷はオーバーキルだが。 チケットは木の札だ。 AK○48の焼印をおして作った。 番号入りにした。     その日がやってきた。 キツネ耳の世界に日本の文化のある意味、頂点がいきなり出現した。  始めはキツネ耳の世界で名のある、ゲストが歌う、演奏する、初めて生演奏を聴いたり、ラジオで声を聞くだけだが、ここでは生だ。それもオーディオに五月蠅かったオレが作ったアンプとスピーカーだ。 スピーカーは泣く子もだまる無敵のアルテック、ボイス オブ シアターモドキである。 ホンモノはここでは手に入らないから。 アンプは真空菅だ。 なぜなのか、 生の楽器演奏は影の音がある。 かくし味だ。 トランジスタでは、かくし味がない。3ワットの真空菅アンプは10ワットのトランジスタアンプと同じくらいの音の再生能力がある。 人間らしさが真空菅にあり、トランジスタはそれがないのである。 使えばわかる、新しいものを売ろうとする業界にマニアは乗せられて真空菅は駆逐されてしまった。 腕時計の手巻きがクオーツに変わってしまった。 と同じだ。 しかし降下船の星間文明の無限のデーターからアリスは真空菅アンプの部品を再生してくれた。 しかしオレはまたアリス様に誓わされた。  もう何回目かな、誓約書かくのは。  嫉妬深い降下船パソコンだ。  いっそ印刷して○×にするか、と言ったら。 ビンタと頭グリグリとドロップキックが炸裂した。 もう起てません。 オレは薄れ行く感覚のなかで人生の墓場から出れなかった。 こだわりの、こだわりぬいた音だ。 言い忘れたが、劇場のホールは乱反射防止の壁と天井の凹凸で音が無駄に響かないようになっている。 幕が降りる 公演がお開きになる、アンコールか拍手はと思っていたが、まったく音がない。 席を立つキツネ耳もいない。 幕からのぞいた。 すべてのキツネ耳が呆けたように口を開けてぶっ倒れていた。 つまり気絶していた。 どうしたものか、オレはわからなかった。 
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