零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ

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大演習の前哨戦だな。

相手はソ連軍の新型Tー26型だぞ。

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 前哨戦とは、全面戦争の手始めの・・・小手先の紛争のことである。
互いに、どんなものか相手を見極めるための戦いのようなものである。
 そう、マジな戦争ではない。
満州国での国際大演習は日本の陸軍と海軍の固執の集大成といってもいいほどの大演習なのである。
 数十年前まで、江戸時代で・・・お駕籠でホイサッサだった黄色いエテ公が・・・
鎖国をやめて・・・開国したとたんに・・・無双の軍隊で・・・世界をブイブイと睨みつけてるのである。
 開国して半世紀で、こんなんでは・・・1世紀(100年)も経てば・・・逆らう国なんて・・・
ある軍人(石原莞爾)が建国した満州国が・・・対ソ連軍の要として・・・内地を守っている。
 その国で開催される大演習である。
これほどの大演習は平原が広大な満州国でないと・・・開催できなかったかもしれない。
 ウワサでは・・・日本海軍の空中停止機なる・・・未来の兵器がお披露目されるとか・・・
それだけでも、各国の武官が詰めかける口実なのだ。
 それが、世界で唯一の実働部隊とも言われている・・・陸軍の空挺部隊が参加と・・・
こうなると・・・世界最先端の軍事技術の大公開の軍事演習となるのだ。
 海軍の艦上機か陸軍の空挺が・・・世界を制するのは・・・どちらなんだろうか?
話題が盛り上がる奉天市の統合参謀本部へ急報だ!!!
 「おい、てえへんだ~っ。」
「なんだよ、こんなときに。」と、あわただしい統合本部だが・・・
 「また、ソ連軍の戦車隊が・・・」
「えーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ。」
 「こんなときに、くるなよ。」
「空気を読めないイワン野郎だな。」
 「いや、マジで国境警備隊から急報なんだ。」
「うむ、わかった。」「ちょうど、訓練中だからな。」
 「どちらに、しますか?」
「そうか、海軍と陸軍とでかよ・・・」
 「一緒だと・・・ソ連軍などより…互いの優劣を・・・」
「そうだな、犬と猿は別行動がいいからな。」
 「そうだ、試しに海軍をソ連軍へあててみるのも・・・」
「えっ、ダイジョブなのか?」
 「まあ、陸軍なぞって言ってるから大丈夫なんじゃないか。」
「よし、海軍の海兵隊へ・・・出動命令だ。」
 「今日中に、なんとかするようにと指示をだしておけ。」
「ハイ。」
 こうして、海軍強襲揚陸艦から空中停止機動部隊が・・・
海軍式突撃ライフルをかまえて出動だ。
 
 「よし、集合だ。」
「モンモンハンへ、証拠にも無く、またイワンが領土侵犯らしい。」
 「統合司令部から、今日中になんとかしろってお達しだ。」
「いまから、突撃ライフルにグレネードを装着して出撃だ。」
 「いいか、実戦だから模擬弾じゃないからな。」
「ソ連軍は殲滅してもOKだそうだ。」
 「えっ、訓練じゃないんですか。」
「実弾を戦車へ撃てるんですか。」
 「あ、あ、そうだ。」
「なんと、オレ達は運がいいんだ。」
 「実弾で本物の戦車を射撃できるなんて・・・」と、隊員らは大騒動だ。
なぜなら、いままでは模擬弾ばかりで・・・モノホンのクレネードや対戦車弾を撃ったことがないからだ。
 隊員らは・・・実物砲撃や射撃ができる喜びに打ち震えるのだ。
武器を手にしたら・・・実際、撃ってみたくなるものなのだ。
 それが、模擬弾とか・・・紙でこさえたマガイモノばかりだったのだ。
「いいか、相手はソ連軍だ。」
 「殲滅しろって厳命がでてるからな。」
「じゃあ、手加減はしなくても・・・」「うむ、そうだ。」
 「やり過ぎは無いぞ。」「思いっきり、やってやれ。」「おう。」
こうして、大連港に停泊してる正規空母から飛び立っていく空中停止機編隊であったのだ。
 空中停止機は航行していなくても、停泊している空母から・・・飛び立てることができるのだ。
これは、大きなメリットである。
 奉天市内のヤマトホテルの屋上で、その飛翔を見学している来賓らであったのだ。
「あれが・・・ウワサの・・・」
 「本当だったんだ。」「いや、眼で目撃してるんだが・・・信用できない。」
「まさか、と思ってたんだが・・・本当に停泊してる空母から・・・飛びたてるなんて・・・」
 英国からの武官は、「日本と軍事同盟を組んでて、まじでよかったわい。」
ドイツ帝国の武官は、「グヌヌヌヌッ、ドイツ帝国は世界一の軍事大国だ。」「その伝統が崩れかねないぞ。」
 大演習の前座として・・・これほどの見世物はなかったようである。
 
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