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陸軍、船乗りを急募する。
だれが、露スケの軍艦を動かすんだよ?
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「困ったぞい。」
「どうしてんですか?参謀殿。」
「うむ。」「その、なんとも・・・」
陸軍の大演習作戦参謀が・・・困り果てた顔なんだが・・・
それで、部下の少尉が見かねて聞いたのだ。
「うむ、これは機密だが・・・」「海軍には絶対に言うなよ・・・」
「参謀殿は、私を疑うんで?」
「いや、そういうわけではないんだが・・・信頼できるのは、てめぇだけだとも言うからな。」
「でも、解決しないでしょう。」「うむ。」
「実は・・・露スケのプーチャン号なんだが・・・」「ハイ?」
「操船する乗員がいないんだ。」と、とんでもないことを・・・
「・・・・・・」と、絶句する少尉だ。
「まったく、忘れていたんだ。」「標的艦だから、浮かべておけばいいかなと・・・」
「ところが、演習場までの操船する船乗りが居ないんだ。」
「いまさら、内地の海軍へ頼めないからな。」
「海軍へなぞ頼むくらいなら、米軍に負けたほうがいいくらいですよ。」と、憤慨する少尉だ。
「うむ、当然なのだが・・・」
「軍艦となると、水兵でないと・・・単なる漁民では無理だぞうだ。」
まあ、そうだわな・・・(ボイラーとかタービンなどがあるからだ。)
「なら、ロシア海軍の下っ端を殺さないでおくべきでしたね。」
「いまさらだが・・・な。」
ロシア海軍は戦う水兵と操船する船乗りと身分が天地の開きなのだ。
もちろん、船乗りは奴隷の待遇である。
それが、ソ連軍(ロジア海軍)の伝統なのである。
日本海海戦のバルチック艦隊の敗因のひとつなのである。
日本海軍は艦長から端下の水兵まで、同じ釜の飯なのだ。
それが、日本人の気概なのである。(欧米人には理解できない。)
「なんか、当てがないか?」と、少尉へフル参謀殿だ。
「そうですね、満州国は漁船も小舟で軍艦での操船は無理でしょうね。」
「あきつ丸の・・・」と、少尉が・・・
「そうだっ、その手があったんだ!」と、希望の光に立ち上がる参謀殿だ。
「あきつ丸は陸軍のフネだ。」「そうです。」
「君に、一任する。」「陸軍の名誉は君の双肩にかかってるぞ。」と、大袈裟に・・・
「わかりました。」と、即応する少尉だ。
なんせ、陸軍の演習は明日だからである。
ところが、ところがであるのだ。
あきつ丸は・・・そのころ・・・大連港にはいなかったのだ・・・
陸軍の定期便として横浜港へ・・・
こういう時の予備艦なのだが・・・無い袖は振れない。
「くそっ、どうすれば~」と、途方に暮れる少尉さんである。
しかし、しかしだ。
諸君、捨てる神あれば~拾ってくれる神様も居るものなのである。
「あれ、少尉殿ではないですか。」と、大連港で声をかけられる・・・
「ん、君は?」
「あのときは、ありがとうございました。」と、頭を下げる船乗りが・・・
「君は、確か・・・須藤君か?」
「え、え、少尉殿のおかげで助かりました。」
この、須藤という野郎は・・・ガキのときにやらかして・・・内地で憲兵として勤務していたころに面倒を見たことがあったのだ。
「久しぶりだな、元気にしてるか。」
「え、え、あれからトヨス自動車へ・・・それで、来賓用に自動車を運んできてまして・・・」と、説明する須藤君だ。
「えっ、偉いさんになったもんだな。」と、過去に面倒を見た若者を観る。
まてよ・・・「なら、船ではこんできたのか。」と、当然のことを聞く少尉だ。
「え、え、我が社自慢の自動車運搬船ですよ。」「見学します?」
「君は、船の?」「え、え、これでも1等航海士です。」と、胸を張る須藤君だ。
つまり、副船長の下で序列3位という・・・
「君を見込んで頼みがあるんだが・・・」「え、え、私にできることなら・・・」
こうして、軍艦ポーチャン号は船員のメドがたったのだった・・・
めでたし・めでたし・・・
「どうしてんですか?参謀殿。」
「うむ。」「その、なんとも・・・」
陸軍の大演習作戦参謀が・・・困り果てた顔なんだが・・・
それで、部下の少尉が見かねて聞いたのだ。
「うむ、これは機密だが・・・」「海軍には絶対に言うなよ・・・」
「参謀殿は、私を疑うんで?」
「いや、そういうわけではないんだが・・・信頼できるのは、てめぇだけだとも言うからな。」
「でも、解決しないでしょう。」「うむ。」
「実は・・・露スケのプーチャン号なんだが・・・」「ハイ?」
「操船する乗員がいないんだ。」と、とんでもないことを・・・
「・・・・・・」と、絶句する少尉だ。
「まったく、忘れていたんだ。」「標的艦だから、浮かべておけばいいかなと・・・」
「ところが、演習場までの操船する船乗りが居ないんだ。」
「いまさら、内地の海軍へ頼めないからな。」
「海軍へなぞ頼むくらいなら、米軍に負けたほうがいいくらいですよ。」と、憤慨する少尉だ。
「うむ、当然なのだが・・・」
「軍艦となると、水兵でないと・・・単なる漁民では無理だぞうだ。」
まあ、そうだわな・・・(ボイラーとかタービンなどがあるからだ。)
「なら、ロシア海軍の下っ端を殺さないでおくべきでしたね。」
「いまさらだが・・・な。」
ロシア海軍は戦う水兵と操船する船乗りと身分が天地の開きなのだ。
もちろん、船乗りは奴隷の待遇である。
それが、ソ連軍(ロジア海軍)の伝統なのである。
日本海海戦のバルチック艦隊の敗因のひとつなのである。
日本海軍は艦長から端下の水兵まで、同じ釜の飯なのだ。
それが、日本人の気概なのである。(欧米人には理解できない。)
「なんか、当てがないか?」と、少尉へフル参謀殿だ。
「そうですね、満州国は漁船も小舟で軍艦での操船は無理でしょうね。」
「あきつ丸の・・・」と、少尉が・・・
「そうだっ、その手があったんだ!」と、希望の光に立ち上がる参謀殿だ。
「あきつ丸は陸軍のフネだ。」「そうです。」
「君に、一任する。」「陸軍の名誉は君の双肩にかかってるぞ。」と、大袈裟に・・・
「わかりました。」と、即応する少尉だ。
なんせ、陸軍の演習は明日だからである。
ところが、ところがであるのだ。
あきつ丸は・・・そのころ・・・大連港にはいなかったのだ・・・
陸軍の定期便として横浜港へ・・・
こういう時の予備艦なのだが・・・無い袖は振れない。
「くそっ、どうすれば~」と、途方に暮れる少尉さんである。
しかし、しかしだ。
諸君、捨てる神あれば~拾ってくれる神様も居るものなのである。
「あれ、少尉殿ではないですか。」と、大連港で声をかけられる・・・
「ん、君は?」
「あのときは、ありがとうございました。」と、頭を下げる船乗りが・・・
「君は、確か・・・須藤君か?」
「え、え、少尉殿のおかげで助かりました。」
この、須藤という野郎は・・・ガキのときにやらかして・・・内地で憲兵として勤務していたころに面倒を見たことがあったのだ。
「久しぶりだな、元気にしてるか。」
「え、え、あれからトヨス自動車へ・・・それで、来賓用に自動車を運んできてまして・・・」と、説明する須藤君だ。
「えっ、偉いさんになったもんだな。」と、過去に面倒を見た若者を観る。
まてよ・・・「なら、船ではこんできたのか。」と、当然のことを聞く少尉だ。
「え、え、我が社自慢の自動車運搬船ですよ。」「見学します?」
「君は、船の?」「え、え、これでも1等航海士です。」と、胸を張る須藤君だ。
つまり、副船長の下で序列3位という・・・
「君を見込んで頼みがあるんだが・・・」「え、え、私にできることなら・・・」
こうして、軍艦ポーチャン号は船員のメドがたったのだった・・・
めでたし・めでたし・・・
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