零式輸送機、満州の空を飛ぶ。

ゆみすけ

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奉天飛行場へ救援の無線が飛ぶ。

やっと届いた無線電波だ。

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 当時の無線機には欠点があったのだ。
それは、送信出力が少なかったのである。
 無線送信機は電波を送信するための出力真空管というものを使っている。
現在も方式はかわっていない。
 半導体というモノには欠点がある。
熱に弱いのだ。
 それで、パソコンもそうだが・・・扇風機で風を送り冷やしている。
中には水冷方式もあるが・・・基本は扇風機を使ってる。
 ところが、真空管というモノは熱に強いのである。
暖房で使えるといってもいいくらいだ。
 現在の高速計算機のフロアーには強烈な冷房装置があるだろう・・・
それで、真空管なんだが・・・当時は真空管の製造能力が・・・まだ、まだの時代である。
 大和撫子のセカイイチの器用な細腕でも・・・無理なことも多々あるのである。
それで、軍艦奉天の通信員が敵発見から救援無線を送っているのは・・・当然なのだ。
 それが、やっと奉天通信所(飛行場内にある)で受信できたのである。
もちろん、音声は無理だからモールス信号だ。
 ・・・ ーーー ・・・ とやる。
ここは、国際モールス信号でSOSと打電したのである。
 公海上だからね・・・
日本軍(皇軍)は国際法は順守する軍隊なのである。
 「藤堂司令っ。」「なんだ?」
「また、軍艦奉天が・・・」
 「・・・・」
「それが本当なら、マジで懲りないヤツらだな。」と、こぼす司令だ。(隊長から司令へ)
 「よし、空挺は待機だ。」
「戦闘機隊へ斥候を指示しろ。」
 まずは、斥候つまり偵察だ。
震災が起こったら・・・現地へ最初に偵察機(ファントム戦闘機を改造した偵察機。)を飛ばすそうだ。
 その画像を総理官邸内の危機管理センターで救助判断基準にするそうだ。(これは、ウソではない。)

 速度を出すために軽量化した九七式改が・・・
もちろん、2機だ。
 かならず帰還するためなのだ。
奉天飛行場から2機の偵察機が救援電波信号で判明した現場へ・・・
 ハイオクタンガソリンと軽量化で、九七式改は最高速度620キロ毎時を維持できる。
ただ、飛行時間に制限があるが・・・通常の半分でエンジン交換だ。
 4枚プロペラを高回転させるからだ。
普通の九七式改は3枚ペラである。
 それで、プロペラ回転モーメントが高いから・・・操縦が難しいという機体である。(まっすぐに飛ばない。)
空中勤務委員は2名だ。
 操縦士と観測員である。
高度があるから・・・無線電波は遠くまで届く。
 軍艦奉天のアンテナも低くはないが・・・飛行機には勝てない。
夜間は電離層の関係で電波が電離層で反射して・・・遠くまで電波が届くが、今は昼間である。
 当時は夜間攻撃なんて・・・電波探信儀も無い時代である。(露スケは夜眼が効かないという都市伝説が・・)
それで、ロシア海軍は天気晴朗な時間に攻撃してきたのである。
 
 高度3000を速度620キロ毎時だ・・・日本海の現場までは、1時間ほどだ。
「おい、まだ健在だぞ。」と、双眼鏡で検索していた観測員がいう。
 即、モールスで・ホウテンブジナリと日本語モールスだ。
日本語のモールスはイが・ーだ。
 隊内通信は日本語なのである。
「おい、黄色い猿の戦闘機だぞ。」と、ロシア海軍がイキリタツ・・・
 「いや、偵察機だ。」「帰ってくようだぞ。」
「バカか、おまえは。」「すぐに、エテ公の戦闘機隊がやってくるぞ。」
 「なんとか、その前に沈めるんだ。」
と、なぜか奪還するはずでは・・・もう、奪還は無理だ、なら撃沈しかないって・・・なってしまったのかな?
 魚雷を20発以上も避けられたら・・・そうなるわな・・・
操船技術からロシア軍艦の改造まで・・・とても、これでは日本海軍には勝てないという雰囲気が・・・
 いや、あのう・・・日本陸軍なんですけどと、声を大にして言いたいイイダ艦長代行なのであった・・・
「オレは、海軍じゃないぞ!」
 

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