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2両対18両の戦い。
たったの2両だが・・・されど2両なのだ。
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「まだ、入り口はダメか?」「え、え、もう少しです。」
ハルピンの街への入り口を塞いでいる三角柱を砲撃で排除しようと・・・ソ連軍の戦車が悪銭苦闘だ。
「おい、あまり砲撃して穴ばかりではいかんぞ。」と、苦言をイワン隊長だ。
戦車は、どこでも通れるとは思っていない司令官である。
さすが、司令官ともなると・・・バカでは、できないからである。
三角柱を排除する時間は満州軍へ時間を与えて・・・住民の完全避難ができたのだ。
そして、零式輸送機がハルピン上空へ・・・
「よし、敵は東側だな。」
「西の草原へ降下させる。」
「グライダー了解です。」
「よし、切り離し3,2,1,切り離し。」
ワイヤが両方から切り離されて・・・落下する。
そして、輸送機は上空へ・・・グライダーは降下しはじめる。
重い戦車だ、グライダーは降下速度が・・・思ったよりはやいようだ。
「むむむ、いかんぞ。」操縦桿を握りながら、操縦士は・・・
あまり、操縦桿を引くと失速して墜落だからだ。
「いかん、1号機操縦桿を押すのだ。」と、輸送機の機長が叫ぶ。
つまり、操縦桿を引くのではなくて、押して降下速度を増して、その揚力で速度を殺す方法である。
「ふう、どうなるかと思ったぞ。」と、零式輸送機の機長がつぶやく。
「どうやら、ハルピンの西の草原へ・・・」
つまり、2機の空挺戦車搭載グライダーは無事にソ連軍の反対側へ降りることができそうなのだ。
戦車の乗組員が見守る中をグライダーは、「ザ、ザ、ザ、ザーーーーーーッ。」と、草をなぎ倒して着陸したのだった。
ちなみに、グライダーには車輪は無い、あるのはソリだ。
そう、サンタが乗るやつだ。
それも、1本のソリである。
なんども実験を重ねた結果がそうなのである。(軽量化だ。)
「各部、点検いそげ。」と、車長が指示をだす。
「燃料OK.]「バッテリーOK.]
「エンジンヒーター始動します。」
ジーゼル・エンジンだ。
ジーゼルには点火プラグは無い。
そのかわりに、燃焼室を暖めるヒーターがあるのだ。
季節は冬ではないから・・・数秒でOKだ。
「エンジン始動。」
操縦士がクランクモーターのスイッチを入れる。
数回フライホイールが廻り・・・「バウン、バウン。」と、エンジンが咆哮をあげる。
「200回転維持。」「了解、200。」
戦車のジーゼル・エンジンは最高でも1200回転くらいだ。
アイドル運転は200回転である。
そして、空挺戦車は15分の暖気運転だ。
これは、ティーゲル戦車やキング・タイガーも15分だ。
ちなみに、輸送機の18気筒2300馬力の空冷エンジンも15分だ。
「見張り員、斥候へ出ます。」「うむ。」
東方へ斥候だ。
ソ連軍戦車隊が、どこまで侵攻しているかの確認である。
斥候は徒歩が最適なのだ。
突撃機関銃と手榴弾を持ち、2名の斥候が静かなハルピン内を・・・東へ検索だ。
現在のハルピンではない。
当時のハルピンは小規模な町だった。
よく、西部劇に描かれている町と差異はないほどだ。
「ドウン。」と、砲撃音だ。
音質から、たぶん露スケの砲弾だろう・・・
建物を端から顔を出す、斥候だ。
「いたぞ。」と、小さくつぶやく。
「何両だ。」
「いま、数えている。」
「16,17,18、18両だぞ。」
「6小隊か。」「そうだな。」
「分散できればな、まともに当たるとやっかいだぞ。」
「まあ、それは隊長が考えるさ、帰るぞ。」
こうして、敵の場所と数両が判明したのだ。
「うむ、ごくろうであった。」
「斥候で敵が18両と判明したぞ。」
「両側から挟み込む作戦でどうだ。」と、副長が意見だ。
「そうだな、敵が固まってればいいが・・・分散してるなら悪手だぞ。」
「ここは、2両で互いに背面を援護して、突撃しかないぞ。」
「しかし、1両がヤラれたら全滅ですよ。」
「うむ。」と、悩む隊長である。
当方は2両だ。 敵軍は18両。
これでは、戦いにならない・・・それは、他国の軍隊の話である。
日本軍は、たとえ1名の兵であっても戦い方を考えるのだ。
「敵戦車はT-26ですね。」「そうだ。」
「欠点は速度が30キロで、45ミリ砲だということだ。」
「装甲は、それなりだな。」
「そうですね、こちらの空挺戦車と違いは無いですね。」
「違いは、我が空挺戦車が迅速に動けることくらいだな。」
空挺戦車は空輸できるほど軽量だ。
それで、装甲は鋼鉄ではない。
ダマスカス鋼を真似た、粘り金属と硬質金属のサンドイッチ構造なのだ。
薄い金属膜を何層にも重ねて職人が作り上げるのだ。
それも、経験を積み重ねた野郎がやるのだ。
そう、日本刀を鍛えるのと同じ作法なのである。
精魂がこもっているのである。
大和魂健在なり!なのである。
鋼鉄は鍛えられて強くなる、この空挺戦車の装甲も鍛えられているのである。
はたして、ソ連軍のT-26に通用するのか!
先の大戦(ノモンハン)では、空は陸軍の圧勝。
陸はトントン(戦死者数)だが、戦車の運用が対ドイツ軍で鍛えられてソ連軍に遅れをとってしまった皇軍であったのだ。
天気晴朗なれど、風強し・・・満州平原に砂埃が舞うのだった・・・
ハルピンの街への入り口を塞いでいる三角柱を砲撃で排除しようと・・・ソ連軍の戦車が悪銭苦闘だ。
「おい、あまり砲撃して穴ばかりではいかんぞ。」と、苦言をイワン隊長だ。
戦車は、どこでも通れるとは思っていない司令官である。
さすが、司令官ともなると・・・バカでは、できないからである。
三角柱を排除する時間は満州軍へ時間を与えて・・・住民の完全避難ができたのだ。
そして、零式輸送機がハルピン上空へ・・・
「よし、敵は東側だな。」
「西の草原へ降下させる。」
「グライダー了解です。」
「よし、切り離し3,2,1,切り離し。」
ワイヤが両方から切り離されて・・・落下する。
そして、輸送機は上空へ・・・グライダーは降下しはじめる。
重い戦車だ、グライダーは降下速度が・・・思ったよりはやいようだ。
「むむむ、いかんぞ。」操縦桿を握りながら、操縦士は・・・
あまり、操縦桿を引くと失速して墜落だからだ。
「いかん、1号機操縦桿を押すのだ。」と、輸送機の機長が叫ぶ。
つまり、操縦桿を引くのではなくて、押して降下速度を増して、その揚力で速度を殺す方法である。
「ふう、どうなるかと思ったぞ。」と、零式輸送機の機長がつぶやく。
「どうやら、ハルピンの西の草原へ・・・」
つまり、2機の空挺戦車搭載グライダーは無事にソ連軍の反対側へ降りることができそうなのだ。
戦車の乗組員が見守る中をグライダーは、「ザ、ザ、ザ、ザーーーーーーッ。」と、草をなぎ倒して着陸したのだった。
ちなみに、グライダーには車輪は無い、あるのはソリだ。
そう、サンタが乗るやつだ。
それも、1本のソリである。
なんども実験を重ねた結果がそうなのである。(軽量化だ。)
「各部、点検いそげ。」と、車長が指示をだす。
「燃料OK.]「バッテリーOK.]
「エンジンヒーター始動します。」
ジーゼル・エンジンだ。
ジーゼルには点火プラグは無い。
そのかわりに、燃焼室を暖めるヒーターがあるのだ。
季節は冬ではないから・・・数秒でOKだ。
「エンジン始動。」
操縦士がクランクモーターのスイッチを入れる。
数回フライホイールが廻り・・・「バウン、バウン。」と、エンジンが咆哮をあげる。
「200回転維持。」「了解、200。」
戦車のジーゼル・エンジンは最高でも1200回転くらいだ。
アイドル運転は200回転である。
そして、空挺戦車は15分の暖気運転だ。
これは、ティーゲル戦車やキング・タイガーも15分だ。
ちなみに、輸送機の18気筒2300馬力の空冷エンジンも15分だ。
「見張り員、斥候へ出ます。」「うむ。」
東方へ斥候だ。
ソ連軍戦車隊が、どこまで侵攻しているかの確認である。
斥候は徒歩が最適なのだ。
突撃機関銃と手榴弾を持ち、2名の斥候が静かなハルピン内を・・・東へ検索だ。
現在のハルピンではない。
当時のハルピンは小規模な町だった。
よく、西部劇に描かれている町と差異はないほどだ。
「ドウン。」と、砲撃音だ。
音質から、たぶん露スケの砲弾だろう・・・
建物を端から顔を出す、斥候だ。
「いたぞ。」と、小さくつぶやく。
「何両だ。」
「いま、数えている。」
「16,17,18、18両だぞ。」
「6小隊か。」「そうだな。」
「分散できればな、まともに当たるとやっかいだぞ。」
「まあ、それは隊長が考えるさ、帰るぞ。」
こうして、敵の場所と数両が判明したのだ。
「うむ、ごくろうであった。」
「斥候で敵が18両と判明したぞ。」
「両側から挟み込む作戦でどうだ。」と、副長が意見だ。
「そうだな、敵が固まってればいいが・・・分散してるなら悪手だぞ。」
「ここは、2両で互いに背面を援護して、突撃しかないぞ。」
「しかし、1両がヤラれたら全滅ですよ。」
「うむ。」と、悩む隊長である。
当方は2両だ。 敵軍は18両。
これでは、戦いにならない・・・それは、他国の軍隊の話である。
日本軍は、たとえ1名の兵であっても戦い方を考えるのだ。
「敵戦車はT-26ですね。」「そうだ。」
「欠点は速度が30キロで、45ミリ砲だということだ。」
「装甲は、それなりだな。」
「そうですね、こちらの空挺戦車と違いは無いですね。」
「違いは、我が空挺戦車が迅速に動けることくらいだな。」
空挺戦車は空輸できるほど軽量だ。
それで、装甲は鋼鉄ではない。
ダマスカス鋼を真似た、粘り金属と硬質金属のサンドイッチ構造なのだ。
薄い金属膜を何層にも重ねて職人が作り上げるのだ。
それも、経験を積み重ねた野郎がやるのだ。
そう、日本刀を鍛えるのと同じ作法なのである。
精魂がこもっているのである。
大和魂健在なり!なのである。
鋼鉄は鍛えられて強くなる、この空挺戦車の装甲も鍛えられているのである。
はたして、ソ連軍のT-26に通用するのか!
先の大戦(ノモンハン)では、空は陸軍の圧勝。
陸はトントン(戦死者数)だが、戦車の運用が対ドイツ軍で鍛えられてソ連軍に遅れをとってしまった皇軍であったのだ。
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