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FIRST MAGIC
第33話 さようなら、私の人生
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「魔法を使うのに必要なものは何だと思う?」
そんなクウガの問い掛けに、知衣は首を捻る。
知衣にとって魔法は、現実では有り得るはずもない架空のものでしかなかった。
本やゲーム。
そうした架空の世界ではどうだったか――。
魔法といえば、呪文とか……魔法陣なんかが必要よね。
けれど、この世界で見た魔法に、そんなものはなかったように思う。
では、もっと根本的に必要なもの――目には見えない魔法を使う為の力だろうか。
「ええと……魔力?」
そんな知衣の答えに、クウガは満足気に頷く。
「うむ。無気力ながらも馬鹿ではないようで何よりだ。そう。魔法には魔力が必要だ。魔法道具に頼らず自ら魔法を使うには、まずは自分の魔力を認識する必要がある。」
「はあ。でもそもそも私に魔力なんて……」
「ある。」
「即答できること?」
「ああ。魔力のない人間などいるはずもないわ。魂のない人間などいないからな。魔力というのは、魂だ。魂のあるモノには必ず魔力がある。」
「魂?じゃあ、魔力を使い過ぎたら魂が消えてなくなっちゃうってこと?」
「まあ、そうなるな。」
クウガの答えに、知衣は表情を引きつらせる。
魔法にさしたる関心もないのに、そんな危険を冒す気になどなれない。
「や、やっぱり…魔法なんて使えない方が……」
「却下だな。」
即座に却下をくらい項垂れる知衣に、クウガは肩を竦める。
「まあ、魔法の使い過ぎで魂が消滅するなんてことにはまずならない。
魂を人体に例えるなら、魔力は血液に近い。魂の核――人体でいう心臓が機能していれば、消耗した魔力は時が回復する。まあ、血を流し過ぎれば死ぬように、限度を超えた魔力の消耗は魂の存続に関わるわけだが、基本的には魂の生存本能で、存続を脅かすほどの魔力は使えない。その制御装置を開放する術を知らぬ者には無用の心配だぞ。」
「じゃあ、普通に使う分には問題ないのね?」
「うむ。まあその辺は実際に視てみれば実感できると思うぞ。」
「視るって、魔力を?そういう魔法道具があるの?」
「うむ。だが、魔法使いは最低でも自分の魔力くらいは自力で視れなければ話にならん。羽柴にも、な。」
「そう簡単に視れるものなの?」
「コツさえ掴んでしまえば自分の魔力を視ることは容易い。羽柴の場合、霊魔法の才能は皆無だから他人の魔力を視るのは難しいだろうが……」
「霊魔法の才能と関係があるの?」
「うむ。霊視の一種だからな。基本的には霊魔法の領域だ。」
クウガの説明に、なるほどと知衣は頷く。
魂は、霊魂とも言う。
魔力が魂なら、『魔力を視る=霊を視る』と言えるかもしれない。
「ひょっとして霊能力者が視る幽霊って、魔力なの?」
「うむ。幽霊は魔力そのものであり、『最も視やすく扱いやすい形態』と言っていい。」
「視やすくて扱いやすい……形態?」
今一ピンとこない。首を捻る知衣に、クウガはちょいちょいと手招きする。
「少し身を屈めろ。」
「う、うん。」
とりあえず言われるままに身を屈めた知衣の額に、クウガは指を突きつけて言う。
「暫く動くなよ。動けば痛い思いをするぞ。」
「え?」
戸惑いの声を上げた知衣に、クウガはさらに指を押し付けていく。
ズプ…
音を立てて、知衣の額にクウガ指が沈んでいく。
額を突き破り、指は確実に身体の中へと沈んでいる。
な!?
生理的な嫌悪から反射的に身を引きそうになるのを、知衣はすんでで堪える。
動けば痛い思いをする――そのクウガの忠告が脳裏を過ぎったからだ。
確実に身体に潜り込んでいるクウガの指。
けれど、不思議と痛みはない。
本来なら痛くない筈がない現状で痛みを感じないのは、これがクウガの魔法によるものだからだろう。
確実に身体の中に潜り込んでいるクウガの指は、しかし知衣の身体を引き裂いているものではない。
まるで肉体を存在しないもののように、素通りしているような感覚だ。
どんな魔法かしらないが、この現象がクウガの魔法によるものである以上、クウガの忠告に反するのは危険だ。
痛くないとはいえ、自分の身体の中に他のモノが入ってくる違和感は、悪寒となって知衣の背筋を這い登る。
何かを探すように、クウガの指は知衣の中を掻き回している。
肉体的な――物理的な接触ではないけれど、確かに自分の何かに触れ探られているその感触は、正直不快感を催す。
歯を食いしばって耐える知衣の前で、すっとクウガの目が細まった。
「ふむ。このあたりならいいか。」
そう言ってクウガは、知衣の中の何かを掴んだ。
掴まれた!
何処が?と聞かれれば、今の知衣には答えようのない何か。
けれど確かに自分の一部を掴まれたその感触に、知衣は思わず目を閉ざす。
直後、強い力で引っ張られた。
引きずられる、その感触。
そして、不意に身体が軽くなった。
恐る恐る目を開けるとそこには。
「よし、成功だな。」
そう満足げに笑うクウガと、その足元に転がった自分自身の姿が見える。
え!?
おかしい。何故鏡もないのに、自分自身の姿が見えるのか?
「どうだ?初の幽体離脱の感想は。」
そうクウガに問いかけられて、今の状況を理解する。
幽体離脱しているのだ。
「もももも、ももも、もしかして私、し、死死死死死死死死しぬ!???」
半狂乱で問いかける知衣に、クウガはにやりと笑う。
「そりゃあ、死ぬさ。」
クウガの答えに、知衣の視界は真っ暗になった。
羽柴知衣、24歳。
どうやら私の人生、こんな摩訶不思議の怪しい国で終わるみたいです?
そんなクウガの問い掛けに、知衣は首を捻る。
知衣にとって魔法は、現実では有り得るはずもない架空のものでしかなかった。
本やゲーム。
そうした架空の世界ではどうだったか――。
魔法といえば、呪文とか……魔法陣なんかが必要よね。
けれど、この世界で見た魔法に、そんなものはなかったように思う。
では、もっと根本的に必要なもの――目には見えない魔法を使う為の力だろうか。
「ええと……魔力?」
そんな知衣の答えに、クウガは満足気に頷く。
「うむ。無気力ながらも馬鹿ではないようで何よりだ。そう。魔法には魔力が必要だ。魔法道具に頼らず自ら魔法を使うには、まずは自分の魔力を認識する必要がある。」
「はあ。でもそもそも私に魔力なんて……」
「ある。」
「即答できること?」
「ああ。魔力のない人間などいるはずもないわ。魂のない人間などいないからな。魔力というのは、魂だ。魂のあるモノには必ず魔力がある。」
「魂?じゃあ、魔力を使い過ぎたら魂が消えてなくなっちゃうってこと?」
「まあ、そうなるな。」
クウガの答えに、知衣は表情を引きつらせる。
魔法にさしたる関心もないのに、そんな危険を冒す気になどなれない。
「や、やっぱり…魔法なんて使えない方が……」
「却下だな。」
即座に却下をくらい項垂れる知衣に、クウガは肩を竦める。
「まあ、魔法の使い過ぎで魂が消滅するなんてことにはまずならない。
魂を人体に例えるなら、魔力は血液に近い。魂の核――人体でいう心臓が機能していれば、消耗した魔力は時が回復する。まあ、血を流し過ぎれば死ぬように、限度を超えた魔力の消耗は魂の存続に関わるわけだが、基本的には魂の生存本能で、存続を脅かすほどの魔力は使えない。その制御装置を開放する術を知らぬ者には無用の心配だぞ。」
「じゃあ、普通に使う分には問題ないのね?」
「うむ。まあその辺は実際に視てみれば実感できると思うぞ。」
「視るって、魔力を?そういう魔法道具があるの?」
「うむ。だが、魔法使いは最低でも自分の魔力くらいは自力で視れなければ話にならん。羽柴にも、な。」
「そう簡単に視れるものなの?」
「コツさえ掴んでしまえば自分の魔力を視ることは容易い。羽柴の場合、霊魔法の才能は皆無だから他人の魔力を視るのは難しいだろうが……」
「霊魔法の才能と関係があるの?」
「うむ。霊視の一種だからな。基本的には霊魔法の領域だ。」
クウガの説明に、なるほどと知衣は頷く。
魂は、霊魂とも言う。
魔力が魂なら、『魔力を視る=霊を視る』と言えるかもしれない。
「ひょっとして霊能力者が視る幽霊って、魔力なの?」
「うむ。幽霊は魔力そのものであり、『最も視やすく扱いやすい形態』と言っていい。」
「視やすくて扱いやすい……形態?」
今一ピンとこない。首を捻る知衣に、クウガはちょいちょいと手招きする。
「少し身を屈めろ。」
「う、うん。」
とりあえず言われるままに身を屈めた知衣の額に、クウガは指を突きつけて言う。
「暫く動くなよ。動けば痛い思いをするぞ。」
「え?」
戸惑いの声を上げた知衣に、クウガはさらに指を押し付けていく。
ズプ…
音を立てて、知衣の額にクウガ指が沈んでいく。
額を突き破り、指は確実に身体の中へと沈んでいる。
な!?
生理的な嫌悪から反射的に身を引きそうになるのを、知衣はすんでで堪える。
動けば痛い思いをする――そのクウガの忠告が脳裏を過ぎったからだ。
確実に身体に潜り込んでいるクウガの指。
けれど、不思議と痛みはない。
本来なら痛くない筈がない現状で痛みを感じないのは、これがクウガの魔法によるものだからだろう。
確実に身体の中に潜り込んでいるクウガの指は、しかし知衣の身体を引き裂いているものではない。
まるで肉体を存在しないもののように、素通りしているような感覚だ。
どんな魔法かしらないが、この現象がクウガの魔法によるものである以上、クウガの忠告に反するのは危険だ。
痛くないとはいえ、自分の身体の中に他のモノが入ってくる違和感は、悪寒となって知衣の背筋を這い登る。
何かを探すように、クウガの指は知衣の中を掻き回している。
肉体的な――物理的な接触ではないけれど、確かに自分の何かに触れ探られているその感触は、正直不快感を催す。
歯を食いしばって耐える知衣の前で、すっとクウガの目が細まった。
「ふむ。このあたりならいいか。」
そう言ってクウガは、知衣の中の何かを掴んだ。
掴まれた!
何処が?と聞かれれば、今の知衣には答えようのない何か。
けれど確かに自分の一部を掴まれたその感触に、知衣は思わず目を閉ざす。
直後、強い力で引っ張られた。
引きずられる、その感触。
そして、不意に身体が軽くなった。
恐る恐る目を開けるとそこには。
「よし、成功だな。」
そう満足げに笑うクウガと、その足元に転がった自分自身の姿が見える。
え!?
おかしい。何故鏡もないのに、自分自身の姿が見えるのか?
「どうだ?初の幽体離脱の感想は。」
そうクウガに問いかけられて、今の状況を理解する。
幽体離脱しているのだ。
「もももも、ももも、もしかして私、し、死死死死死死死死しぬ!???」
半狂乱で問いかける知衣に、クウガはにやりと笑う。
「そりゃあ、死ぬさ。」
クウガの答えに、知衣の視界は真っ暗になった。
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