33 / 48
変身
しおりを挟む
92-033
「いいえ、もっと短くしなければ彼女との差別化が出来ません!首が見える位まで切って下さい」
「凄い変身ですね!」
再び「ジョキ、ジョキ」「ジョキ、ジョキ」とどんどん短く成る凜子の髪。
美容師も驚く程の長さを切ってしまった凛子。
しばらくして!鏡の中には全く別人の様な凛子が現われていた。
「ショートボブに致しました!これなら一見誰か判りませんよ!」美容師も驚く様な姿に成ってしまった凛子。
「彼女まだまだ時間掛かるわね!私買い物に行きます!」
そう言って店を出てしまった。
床には凄い量の凛子の綺麗な髪の毛が散乱していた。
凛子は近くの店に買い物に行って、この髪型に似合う帽子を見に行った。
急に髪が少なく成って寒いので、マフラーも必要だと思っていた。
時間も有るからぶらぶらと歩きながら、ガラスに映る自分の姿に驚く。
生まれて初めてのショートだったから、驚きで見ている。
しばらくして首にマフラーを巻き付けて美容院に戻る。
「もう直ぐ終わりますよ!」店員が教えてくれた。
向こうから凛子の方に来るまどかが、目をきょろきょろさせて自分を探している様子に「まどか!」と声をかけると、一瞬固まって「何!その髪?」驚きの声を上げた。
「貴女が際立つでしょう?」
「そんな事をしなくても良いのに!彼氏知っているの?」
首を振る凜子。
「駄目だよ!怒るわよ!凛子の長い綺麗な黒髪に惚れたのでしょう?」
「それで駄目なら別れるわ」
「馬鹿ね!でも私は目立つわね!」
「本当に綺麗に成ったわ、私の髪と変わらない長さと艶が有るわ」
「まだ、時間が充分有るから、軽く昼しましょう」
二人は颯爽と冬の町に出て行った。
北風が凛子の頬を赤く染める程吹いている。
髪が短く成って、寒さが身に染みて背を丸める凛子。
その頃俊三は荷物をホテルに置いて、タクシーで東京文化大学に向かっていた。
今日の凛子には尾行は無かった。
小杉が打ち切ったからで、湯本探偵社も今日の朝まどかと合流してからは尾行を中止した。
女友達と一緒に美容院に入ったので、今日は彼氏に会う事が無いと決めていた。
「青木さん!珍しいですね!大学で会いたいとは?」
「はい!今日は学長に非常にお話し難いので、ここなら誰にも聞かれる心配は無いでしょう?」
「確かに、まあお掛け下さい」
「はい!これは神戸のお土産です!」
「お茶、コーヒー?」
「コーヒーでお願いします」
内線でコーヒーをふたつ持って来る様に言う学長。
「学長が小杉に森田凛子の彼氏を探す様に指示されて、小杉が探偵を雇いましたね」
「そうなのだが、一向に進まないのだよ!苛々するよ!」
「それで丸善印刷にも捜索する様に頼まれましたね!」
「そ、それは、、、、、すすまないからだよ」言い難そうに言う学長。
その時、ドアがノックされてコーヒーが運ばれて来た。
「丸善の雇った探偵が筋の悪い探偵社で、先日小杉が襲われて怪我をしました」
「えー、本当か?」驚く学長。
「警察に訴える事も出来たのですが、学長の名前が出ると大変な事に成りますので押さえました」
「そ、そんな事が有ったのか?申し訳ない事をした!それを言う為に極秘で来たのか?ここへ?」
「違います!森田凛子の男を伝えに来たのです!」
「えー、探偵が二社も探してまだ判らないのに、青木さんが見つけたのか?関西人で60代しか判らないのだぞ!」
「はい!でも私には判るのです!」
「何故?判ったのだ!」
俊三はコーヒーを手に取って、飲み乍ら「私だからです」と言った。
「おいおい、冗談は止めろ!怒るぞ!」
「でも学長の情報に私は当て嵌まるでしょう?」
「関西人、60代!確かに、それで私に諦めろと煙に巻くのか?判らないからか?」
「違いますよ!森田凛子さんが学長には不似合いで、奥様には向かないと申し上げたのです」
「何!怒るぞ!」
「少なくとも東京文化大学の学長の奥様には相応しくないと云う事です!」
「ど、どの様に相応しくないのだ!実家は花巻で仕事は大手航空会社のCAから、今は羽田の国際線の地上勤務が何故恥ずかしいのだ!君の話が判らない!君が凛子の彼氏って本当なのか?」
「はい、私は随分前から彼女を知っていました!この写真をご覧下さい」
テーブルに置いた凛子の若い写真は、望月学長が凛子と初めて会った時よりも若い気がした。
「凛子に頼まれたのか?私が探偵まで使って、探しているからな!」
「違いますよ!学長の奥様にこの様な方は駄目でしょう?」
今度は異なる写真を二枚並べる俊三。
手に取る望月学長の顔色が変わって、もう一枚を見た時「ほ、本当なのか?」
頷く俊三の顔を見つめる学長。
「何故?君が知っているのだ?」と苦しそうに尋ねた。
「いいえ、もっと短くしなければ彼女との差別化が出来ません!首が見える位まで切って下さい」
「凄い変身ですね!」
再び「ジョキ、ジョキ」「ジョキ、ジョキ」とどんどん短く成る凜子の髪。
美容師も驚く程の長さを切ってしまった凛子。
しばらくして!鏡の中には全く別人の様な凛子が現われていた。
「ショートボブに致しました!これなら一見誰か判りませんよ!」美容師も驚く様な姿に成ってしまった凛子。
「彼女まだまだ時間掛かるわね!私買い物に行きます!」
そう言って店を出てしまった。
床には凄い量の凛子の綺麗な髪の毛が散乱していた。
凛子は近くの店に買い物に行って、この髪型に似合う帽子を見に行った。
急に髪が少なく成って寒いので、マフラーも必要だと思っていた。
時間も有るからぶらぶらと歩きながら、ガラスに映る自分の姿に驚く。
生まれて初めてのショートだったから、驚きで見ている。
しばらくして首にマフラーを巻き付けて美容院に戻る。
「もう直ぐ終わりますよ!」店員が教えてくれた。
向こうから凛子の方に来るまどかが、目をきょろきょろさせて自分を探している様子に「まどか!」と声をかけると、一瞬固まって「何!その髪?」驚きの声を上げた。
「貴女が際立つでしょう?」
「そんな事をしなくても良いのに!彼氏知っているの?」
首を振る凜子。
「駄目だよ!怒るわよ!凛子の長い綺麗な黒髪に惚れたのでしょう?」
「それで駄目なら別れるわ」
「馬鹿ね!でも私は目立つわね!」
「本当に綺麗に成ったわ、私の髪と変わらない長さと艶が有るわ」
「まだ、時間が充分有るから、軽く昼しましょう」
二人は颯爽と冬の町に出て行った。
北風が凛子の頬を赤く染める程吹いている。
髪が短く成って、寒さが身に染みて背を丸める凛子。
その頃俊三は荷物をホテルに置いて、タクシーで東京文化大学に向かっていた。
今日の凛子には尾行は無かった。
小杉が打ち切ったからで、湯本探偵社も今日の朝まどかと合流してからは尾行を中止した。
女友達と一緒に美容院に入ったので、今日は彼氏に会う事が無いと決めていた。
「青木さん!珍しいですね!大学で会いたいとは?」
「はい!今日は学長に非常にお話し難いので、ここなら誰にも聞かれる心配は無いでしょう?」
「確かに、まあお掛け下さい」
「はい!これは神戸のお土産です!」
「お茶、コーヒー?」
「コーヒーでお願いします」
内線でコーヒーをふたつ持って来る様に言う学長。
「学長が小杉に森田凛子の彼氏を探す様に指示されて、小杉が探偵を雇いましたね」
「そうなのだが、一向に進まないのだよ!苛々するよ!」
「それで丸善印刷にも捜索する様に頼まれましたね!」
「そ、それは、、、、、すすまないからだよ」言い難そうに言う学長。
その時、ドアがノックされてコーヒーが運ばれて来た。
「丸善の雇った探偵が筋の悪い探偵社で、先日小杉が襲われて怪我をしました」
「えー、本当か?」驚く学長。
「警察に訴える事も出来たのですが、学長の名前が出ると大変な事に成りますので押さえました」
「そ、そんな事が有ったのか?申し訳ない事をした!それを言う為に極秘で来たのか?ここへ?」
「違います!森田凛子の男を伝えに来たのです!」
「えー、探偵が二社も探してまだ判らないのに、青木さんが見つけたのか?関西人で60代しか判らないのだぞ!」
「はい!でも私には判るのです!」
「何故?判ったのだ!」
俊三はコーヒーを手に取って、飲み乍ら「私だからです」と言った。
「おいおい、冗談は止めろ!怒るぞ!」
「でも学長の情報に私は当て嵌まるでしょう?」
「関西人、60代!確かに、それで私に諦めろと煙に巻くのか?判らないからか?」
「違いますよ!森田凛子さんが学長には不似合いで、奥様には向かないと申し上げたのです」
「何!怒るぞ!」
「少なくとも東京文化大学の学長の奥様には相応しくないと云う事です!」
「ど、どの様に相応しくないのだ!実家は花巻で仕事は大手航空会社のCAから、今は羽田の国際線の地上勤務が何故恥ずかしいのだ!君の話が判らない!君が凛子の彼氏って本当なのか?」
「はい、私は随分前から彼女を知っていました!この写真をご覧下さい」
テーブルに置いた凛子の若い写真は、望月学長が凛子と初めて会った時よりも若い気がした。
「凛子に頼まれたのか?私が探偵まで使って、探しているからな!」
「違いますよ!学長の奥様にこの様な方は駄目でしょう?」
今度は異なる写真を二枚並べる俊三。
手に取る望月学長の顔色が変わって、もう一枚を見た時「ほ、本当なのか?」
頷く俊三の顔を見つめる学長。
「何故?君が知っているのだ?」と苦しそうに尋ねた。
0
あなたにおすすめの小説
悪意には悪意で
12時のトキノカネ
恋愛
私の不幸はあの女の所為?今まで穏やかだった日常。それを壊す自称ヒロイン女。そしてそのいかれた女に悪役令嬢に指定されたミリ。ありがちな悪役令嬢ものです。
私を悪意を持って貶めようとするならば、私もあなたに同じ悪意を向けましょう。
ぶち切れ気味の公爵令嬢の一幕です。
【完結】6人目の娘として生まれました。目立たない伯爵令嬢なのに、なぜかイケメン公爵が離れない
朝日みらい
恋愛
エリーナは、伯爵家の6人目の娘として生まれましたが、幸せではありませんでした。彼女は両親からも兄姉からも無視されていました。それに才能も兄姉と比べると特に特別なところがなかったのです。そんな孤独な彼女の前に現れたのが、公爵家のヴィクトールでした。彼女のそばに支えて励ましてくれるのです。エリーナはヴィクトールに何かとほめられながら、自分の力を信じて幸せをつかむ物語です。
断罪された薔薇の話
倉真朔
恋愛
悪名高きロザリンドの断罪後、奇妙な病気にかかってしまった第二王子のルカ。そんなこと知るよしもなく、皇太子カイルと彼の婚約者のマーガレットはルカに元気になってもらおうと奮闘する。
ルカの切ない想いを誰が受け止めてくれるだろうか。
とても切ない物語です。
この作品は、カクヨム、小説家になろうにも掲載中。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】仲の良かったはずの婚約者に一年無視され続け、婚約解消を決意しましたが
ゆらゆらぎ
恋愛
エルヴィラ・ランヴァルドは第二王子アランの幼い頃からの婚約者である。仲睦まじいと評判だったふたりは、今では社交界でも有名な冷えきった仲となっていた。
定例であるはずの茶会もなく、婚約者の義務であるはずのファーストダンスも踊らない
そんな日々が一年と続いたエルヴィラは遂に解消を決意するが──
ローザとフラン ~奪われた側と奪った側~
水無月あん
恋愛
私は伯爵家の娘ローザ。同じ年の侯爵家のダリル様と婚約している。が、ある日、私とはまるで性格が違う従姉妹のフランを預かることになった。距離が近づく二人に心が痛む……。
婚約者を奪われた側と奪った側の二人の少女のお話です。
5話で完結の短いお話です。
いつもながら、ゆるい設定のご都合主義です。
お暇な時にでも、お気軽に読んでいただければ幸いです。よろしくお願いします。
【完結】ジュリアはバツイチ人生を謳歌する
ariya
恋愛
エレン王国の名門貴族・アグリア伯爵家に嫁いだジュリア・アグリア(旧姓ベルティー)。
夫のアベル・アグリア伯爵は、騎士として王妃の護衛任務に没頭し、結婚翌日からほぼ別居状態。
社交界のパーティーでは妻のエスコートを代理人に任せ、父の葬儀にも顔を出さず、事務的な会話と手紙のやり取りだけの日々が続く。
ジュリアは8年間の冷遇に耐え抜いたが、ある朝の食事中、静かに切り出す。
「私たち、離婚しましょう」
アベルは絶句するが、ジュリアは淡々と不満を告げる。
どれも自分のしでかしたことにアベルは頭を抱える。
彼女はすでに離婚届と慰謝料の用意を済ませ、夫の仕事に理解を示さなかった「有責妻」として後腐れなく別れるつもりだった。
アベルは内心で反発しつつも、ジュリアの決意の固さに渋々サイン。
こうしてジュリア・アグリアは、伯爵夫人としての全てを置き去りにし、バツイチ人生を開始する。
夫と愛し合った翌朝、一方的に離縁されました【完結】
星森 永羽(ほしもりとわ)
恋愛
美しい公爵夫人マルグリートは、冷徹な夫ディートリヒと共に、王国の裏で密かに任務をこなす“悪女”。
だがある日、突然夫から離婚を言い渡される。しかもその裏には、平民の愛人の存在が──。
失意の中、王命で新たな婚約者・エルンストと結ばれることに。
どうやら今回の離婚再婚は、王家の陰謀があるよう。
「悪女に、遠慮はいらない」
そう決意した彼女は、華やかな舞踏会で王に真っ向から言い放つ。
「わたくし、人の家庭を壊しておきながら悪びれない方に、下げる頭は持っていませんの。
王族であられる前に、人におなりくださいませ。……失礼」
愛も、誇りも奪われたなら──
今度はこの手で、すべてを取り戻すだけ。
裏切りに燃える、痛快リベンジ・ロマンス!
⚠️本作は AI の生成した文章を一部に使っています。タイトル変えました。コメディーです。主人公は悪女です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる