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見合いの結果
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84-011
「でも髪は美しいですね!」
「長く伸ばしているだけですわ!」
その後は趣味の話に成るが、外に出る事が少ない武史はゲームとスポーツを見る事が多いと答える。
麻結は旅行、コンサート、音楽が趣味だと答えて合わない。
麻結は最後に病名を尋ねた。
武史は強直性脊椎炎で20万人程度に一人の病気だと答えた。
日本の中規模の市の人口でひとりの計算になる難病だった。
麻結は武史と別れて帰りの電車に乗ると、直ぐにスマホで病名を調べた。
強直性脊椎炎と云う難病でリウマチの一種で、原因が不明、頸部、背部、腰殿部、手足の関節の痛みこわばり、
疲労感、熱から始まり各部位が次第に動かなくなる。
慢性の病気で脊椎や関節が強直して変形、前傾姿勢になる。
十代から二十代の男性が発症する確率が女性の数倍多い、全人口に対しては極めて少ないのだった。
武史の場合は強直が進んでいる様だった。
この様な病気が有る事を今日初めて知った麻結。
「青春も遊びも、恋愛も何も無い不幸な時期を過ごしたのね!妹さんの気持ちも判るわ!」独り言の様に言う。
「また会いましょうね!」と微笑むと武史も微笑んで「是非!」と言ったが本当の気持ちだったのか?
でも見合いは慣れている様で、結構自分から話す事も多かったと思い出す。
武史が自宅に帰ると母の久代が「どうだった?美人の顔を拝んで来た?」開口一番尋ねた。
「それがね!あの写真とは全く違う顔だったよ!長い髪は綺麗な様だったけれどね!」
「綺麗な様だった?」変な顔の母。
「三つ編みって云うのかな?それでポニーテールだったから、よく判らなかったよ!最初は大きなマスクを着けていた!丸い眼鏡に化粧が無い様な顔色だったな!」」
「何故?そんなに違うの?」
「沢山の申し込みを得る為じゃ?」
「それは変よ!そんなに沢山応募が有るのに何故武史に申し込むの?」
「そうだなぁ?何故だろうな?」
「話は合うの?」
「趣味は旅行とかコンサートに行くらしいから、僕とは違うな!」
「美人では無かったのね!」
「そうだね!でも色の白い感じは写真と同じ様に思ったよ!」
「何か曰くが有る様だったの?」
「昔、大恋愛して、それが忘れられないのかも知れないよ!」
「美人ではないから捨てられたのね!男は気まぐれだからね!」
一方の麻結も自宅に帰ると質問の矢が飛んで来た。
「始めて見合いした感想はどう?」
「うーん!」
「まあ。初めから断られる事を想定して見合いに行ったのでしょう?」
「何故?」
「その服装に化粧、それに子供の様な髪型が表しているわ!」
「まあ!断られたら縁が無かったのよ!」簡単に言った。
「えっ、貴女からは断らないの?」
「そうね!」
「じゃあ、良い人だったのね!」
「でも驚いたわ!」
「何を驚いたの?」
「伸一の事を、、、、、、、」
「何故?知り合いだったの?」
「違うわよ!でも事故でも生きて居てくれたら、それだけで嬉しいと思ったわ!」
「何を言っているの?事故の大怪我でもって話しなの?」
「そう、障害者に成っても生きて居てくれたら、、、、、、、」
それだけ言うと自分の部屋に走って行った。
「あの子、見合いに行って伸一君を思い出したのかしら?」
「好きな男と異なる男性を前にして思い出したのだろう?」
麻結は自分の部屋で涙に暮れていた。
もっと大きな怪我でも良いから、伸一が生きて居てくれたらどんなに良かっただろう?
警察の話では苦しむ間も無い即死状態だったと思う!の言葉が、木霊の様に聞こえた麻結。
しばらくして居眠りをしてしまった麻結。
既に夕方に成っていて階下から母が「どうするの?って、梅宮さんから電話ですよ!」
「はーい」
慌てて階段を降りる麻結。
電話を変わると「どうだったの?」
「は、はい!先方の方は?」
「先程返事が有った様よ!それで尋ねているのよ!」
「で、断られましたか?」
「それが、逆でお付き合いをしたい!って事です!」
「そうですか、じゃあ私からは断れませんね!」
「えっ、お付き合いをされるのですか、ご家族の方に相手の事が判ってしまいますよ!」
「構いません!今度会えば断られるかも知れません!」
「次も今日のスタイルで?」
「いいえ!次は思いきり着飾って会いますよ!」
「えー、どおして?」
「大森さんは今日の私が良かったらしいのですよ!あの写真の女性なら断っていたって言われたわ!」
「変な人ですね!今日も一杯応募が来たのに、、、、、」
「止めて貰えるのですか?」
「それは出来ますが?大森さんに決められるのですか?」
「いいえ!他の方に申し訳ないので、、、、、、、」麻結は今の処、見合いをしたいと思わなかった。
「でも髪は美しいですね!」
「長く伸ばしているだけですわ!」
その後は趣味の話に成るが、外に出る事が少ない武史はゲームとスポーツを見る事が多いと答える。
麻結は旅行、コンサート、音楽が趣味だと答えて合わない。
麻結は最後に病名を尋ねた。
武史は強直性脊椎炎で20万人程度に一人の病気だと答えた。
日本の中規模の市の人口でひとりの計算になる難病だった。
麻結は武史と別れて帰りの電車に乗ると、直ぐにスマホで病名を調べた。
強直性脊椎炎と云う難病でリウマチの一種で、原因が不明、頸部、背部、腰殿部、手足の関節の痛みこわばり、
疲労感、熱から始まり各部位が次第に動かなくなる。
慢性の病気で脊椎や関節が強直して変形、前傾姿勢になる。
十代から二十代の男性が発症する確率が女性の数倍多い、全人口に対しては極めて少ないのだった。
武史の場合は強直が進んでいる様だった。
この様な病気が有る事を今日初めて知った麻結。
「青春も遊びも、恋愛も何も無い不幸な時期を過ごしたのね!妹さんの気持ちも判るわ!」独り言の様に言う。
「また会いましょうね!」と微笑むと武史も微笑んで「是非!」と言ったが本当の気持ちだったのか?
でも見合いは慣れている様で、結構自分から話す事も多かったと思い出す。
武史が自宅に帰ると母の久代が「どうだった?美人の顔を拝んで来た?」開口一番尋ねた。
「それがね!あの写真とは全く違う顔だったよ!長い髪は綺麗な様だったけれどね!」
「綺麗な様だった?」変な顔の母。
「三つ編みって云うのかな?それでポニーテールだったから、よく判らなかったよ!最初は大きなマスクを着けていた!丸い眼鏡に化粧が無い様な顔色だったな!」」
「何故?そんなに違うの?」
「沢山の申し込みを得る為じゃ?」
「それは変よ!そんなに沢山応募が有るのに何故武史に申し込むの?」
「そうだなぁ?何故だろうな?」
「話は合うの?」
「趣味は旅行とかコンサートに行くらしいから、僕とは違うな!」
「美人では無かったのね!」
「そうだね!でも色の白い感じは写真と同じ様に思ったよ!」
「何か曰くが有る様だったの?」
「昔、大恋愛して、それが忘れられないのかも知れないよ!」
「美人ではないから捨てられたのね!男は気まぐれだからね!」
一方の麻結も自宅に帰ると質問の矢が飛んで来た。
「始めて見合いした感想はどう?」
「うーん!」
「まあ。初めから断られる事を想定して見合いに行ったのでしょう?」
「何故?」
「その服装に化粧、それに子供の様な髪型が表しているわ!」
「まあ!断られたら縁が無かったのよ!」簡単に言った。
「えっ、貴女からは断らないの?」
「そうね!」
「じゃあ、良い人だったのね!」
「でも驚いたわ!」
「何を驚いたの?」
「伸一の事を、、、、、、、」
「何故?知り合いだったの?」
「違うわよ!でも事故でも生きて居てくれたら、それだけで嬉しいと思ったわ!」
「何を言っているの?事故の大怪我でもって話しなの?」
「そう、障害者に成っても生きて居てくれたら、、、、、、、」
それだけ言うと自分の部屋に走って行った。
「あの子、見合いに行って伸一君を思い出したのかしら?」
「好きな男と異なる男性を前にして思い出したのだろう?」
麻結は自分の部屋で涙に暮れていた。
もっと大きな怪我でも良いから、伸一が生きて居てくれたらどんなに良かっただろう?
警察の話では苦しむ間も無い即死状態だったと思う!の言葉が、木霊の様に聞こえた麻結。
しばらくして居眠りをしてしまった麻結。
既に夕方に成っていて階下から母が「どうするの?って、梅宮さんから電話ですよ!」
「はーい」
慌てて階段を降りる麻結。
電話を変わると「どうだったの?」
「は、はい!先方の方は?」
「先程返事が有った様よ!それで尋ねているのよ!」
「で、断られましたか?」
「それが、逆でお付き合いをしたい!って事です!」
「そうですか、じゃあ私からは断れませんね!」
「えっ、お付き合いをされるのですか、ご家族の方に相手の事が判ってしまいますよ!」
「構いません!今度会えば断られるかも知れません!」
「次も今日のスタイルで?」
「いいえ!次は思いきり着飾って会いますよ!」
「えー、どおして?」
「大森さんは今日の私が良かったらしいのですよ!あの写真の女性なら断っていたって言われたわ!」
「変な人ですね!今日も一杯応募が来たのに、、、、、」
「止めて貰えるのですか?」
「それは出来ますが?大森さんに決められるのですか?」
「いいえ!他の方に申し訳ないので、、、、、、、」麻結は今の処、見合いをしたいと思わなかった。
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