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鯖寿司
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84-035
早く帰って来たのに魚住駅前で別れる時、既に五時前に成っていた。
「意外と遅く成りましたね!早く帰って下さい!」
「今日はこんなに沢山のお土産ありがとうございました!」
両手にビニール袋を持って車を降りる麻結。
「さようなら、またね!」
「今日は楽しかったです!ありがとう!」武史には女性と初めてのドライブでデートだった。
麻結が駐輪場の方に行くと、車を降りて横の美容院に急いで向かった武史。
「あっ、おかえりなさい!どうしたの?」
「これ丹波の黒豆です!食べて下さい!」
「えっ、私にまで土産を?ありがとう!」
直ぐに扉を締めると車に戻って発進した。
ミラーに麻結の自転車に乗る姿が見えた。
自転車の前かごに一杯の袋が見えて、押さえながら自転車が右に曲がる。
楽しかったな!女性とドライブ、食事、買い物、見物、次々と光景を思い出しながら高速の入り口に向かった。
「ただいまー」明るい声で自宅に入った麻結。
意外と早く帰って来たので浅子は「何処に行って来たの?」と尋ねた。
今日誰と何処に行くとは言わないで出かけていた麻結。
丸山は駄目でも、麻生、児玉、そして薮内の三人がデートを誘ったかも知れない。
女友達と何処かに行って来た可能性も有る。
「お爺ちゃんとお婆さんにもお土産買って来たのよ!渡して来ます!」
「珍しいわね!麻結が祖父母に土産?明日は落雷?」茶化す浅子。
隣の家にビニール袋を持って行く麻結。
しばらくして帰って来ると「夕食未だだったので、喜んでいたわ!お母さん達もこれ食べると良いわ!美味しいわよ!」
ビニール袋から出すと「篠山まで行って来たの?これ鯖寿司?」
「そうよ!滅茶苦茶美味しいわよ!吸いものを作って食べれば良いわ!」
「鯖寿司久々に食べるわ!」
「でもここのは特別美味しいわ!15年以上も忘れない味なのだからね!」
それだけ言うと、着替えに二階に駆け上がる麻結。
智光が庭木の手入れを終わって入って来た。
「麻結帰ったのか?何処へ誰と行っていたのだ?」
「こんなに土産を買って来ましたよ!」
「これは栗か?黒豆も入っているぞ!」
「ここには鯖寿司が有りますよ!立派な鯖ですよ!」
「結構高いだろうな?」
「お爺さんの家にも同じ物を持って行きましたよ!」
「麻結が買って来たのか?」
「相手の方でしょう?」
「男とデートで篠山まで行って来たのか?」
「相手の方気の利く金持ちの人ですね!中々お爺さんの処まで土産は買いませんよ!」
「本当だな!麻結の奴、祖父母の事を話したのだな!」
「でも話しただけで、こんなに沢山土産買いませんよ!栗ご飯作れますよ!」
しばらくして着替えて二階から降りて来る麻結。
「栗ご飯を作れる程の量が有るわ!高かったでしょう?麻結が買ったの?」
「まあ、そんな感じかな?」
「嘘でしょう?誰と篠山まで行ったの?大阪の児玉さん?」
「まさか!一日一緒に居たら窒息するわ!」
鯖寿司を包みから出して竹の皮を広げると「綺麗に切れているわ!」
しばらくして吸い物の鍋が煮だって蒸気が上がる。
「麻結!お茶を入れて頂戴!早速頂きましょう!」浅子が食堂のテーブルに移動させて置いた。
食べ始める二人。
最初の一切れを口に入れると「これは美味いな!」
「本当ですね!美味しいわ!」浅子も相槌を打った。
その時、祖父の智樹がやって来て「麻結!あの寿司は最高だったぞ!お前の見る目は確かかも知れないな!お爺さんにまで気を使って土産を買って来てくれる若者は居ないからな!」
「誰なのですか?」
「智光は誰の土産か聞かずに食べているのか?わしはお礼の電話でもしようと思って、麻結に連絡先を聞きに来たのだよ!」
「いいわよ!私からお礼を言うから!」
「お爺さん!誰なのです?」
「麻結!何故言わなかったのだ!」
「言いそびれたのよ!」
「あの障害者の男性が買ってくれたのだよ!よく気が付く良い男だ!」
「えーーーーーー麻結!篠山まであの男と一緒だったの?」驚きと怒りで大きな声の浅子。
「浅子さん!何故そんなに怒るのだ!良い青年じゃないか?」
「お爺さんは口を挟まないで下さい!私はこんなお寿司は食べません!」と言うと、智光も箸を置いた。
「信じられないわ!別れる段取りをするのかと思ったら、篠山までデートだなんて、、、、」
怒って立ち上がる浅子。
智光も食堂から居間の方に席を移動した。
「こんなに美味しい寿司食べないのか?私が貰おう!」
そう言いながら、残った寿司を竹の皮で包んで輪ゴムで留める。
「大森さんの良い所が判らないのよ!美容院の森山さんにも手土産を持って来ていたわ!先日妹さんが騒がしくしたと言ってね!気が付く人なのよ!」
「五体満足な人ならまだしも、遺伝するかも知れない!子供が出来ない可能性も高い!何故麻結が選りによって、、、、、、」
「お母さんの気持ちも考えなさい!」智光も言った。
「今は我慢だよ!」智樹が麻結の肩を軽く叩いて小声で言った。
早く帰って来たのに魚住駅前で別れる時、既に五時前に成っていた。
「意外と遅く成りましたね!早く帰って下さい!」
「今日はこんなに沢山のお土産ありがとうございました!」
両手にビニール袋を持って車を降りる麻結。
「さようなら、またね!」
「今日は楽しかったです!ありがとう!」武史には女性と初めてのドライブでデートだった。
麻結が駐輪場の方に行くと、車を降りて横の美容院に急いで向かった武史。
「あっ、おかえりなさい!どうしたの?」
「これ丹波の黒豆です!食べて下さい!」
「えっ、私にまで土産を?ありがとう!」
直ぐに扉を締めると車に戻って発進した。
ミラーに麻結の自転車に乗る姿が見えた。
自転車の前かごに一杯の袋が見えて、押さえながら自転車が右に曲がる。
楽しかったな!女性とドライブ、食事、買い物、見物、次々と光景を思い出しながら高速の入り口に向かった。
「ただいまー」明るい声で自宅に入った麻結。
意外と早く帰って来たので浅子は「何処に行って来たの?」と尋ねた。
今日誰と何処に行くとは言わないで出かけていた麻結。
丸山は駄目でも、麻生、児玉、そして薮内の三人がデートを誘ったかも知れない。
女友達と何処かに行って来た可能性も有る。
「お爺ちゃんとお婆さんにもお土産買って来たのよ!渡して来ます!」
「珍しいわね!麻結が祖父母に土産?明日は落雷?」茶化す浅子。
隣の家にビニール袋を持って行く麻結。
しばらくして帰って来ると「夕食未だだったので、喜んでいたわ!お母さん達もこれ食べると良いわ!美味しいわよ!」
ビニール袋から出すと「篠山まで行って来たの?これ鯖寿司?」
「そうよ!滅茶苦茶美味しいわよ!吸いものを作って食べれば良いわ!」
「鯖寿司久々に食べるわ!」
「でもここのは特別美味しいわ!15年以上も忘れない味なのだからね!」
それだけ言うと、着替えに二階に駆け上がる麻結。
智光が庭木の手入れを終わって入って来た。
「麻結帰ったのか?何処へ誰と行っていたのだ?」
「こんなに土産を買って来ましたよ!」
「これは栗か?黒豆も入っているぞ!」
「ここには鯖寿司が有りますよ!立派な鯖ですよ!」
「結構高いだろうな?」
「お爺さんの家にも同じ物を持って行きましたよ!」
「麻結が買って来たのか?」
「相手の方でしょう?」
「男とデートで篠山まで行って来たのか?」
「相手の方気の利く金持ちの人ですね!中々お爺さんの処まで土産は買いませんよ!」
「本当だな!麻結の奴、祖父母の事を話したのだな!」
「でも話しただけで、こんなに沢山土産買いませんよ!栗ご飯作れますよ!」
しばらくして着替えて二階から降りて来る麻結。
「栗ご飯を作れる程の量が有るわ!高かったでしょう?麻結が買ったの?」
「まあ、そんな感じかな?」
「嘘でしょう?誰と篠山まで行ったの?大阪の児玉さん?」
「まさか!一日一緒に居たら窒息するわ!」
鯖寿司を包みから出して竹の皮を広げると「綺麗に切れているわ!」
しばらくして吸い物の鍋が煮だって蒸気が上がる。
「麻結!お茶を入れて頂戴!早速頂きましょう!」浅子が食堂のテーブルに移動させて置いた。
食べ始める二人。
最初の一切れを口に入れると「これは美味いな!」
「本当ですね!美味しいわ!」浅子も相槌を打った。
その時、祖父の智樹がやって来て「麻結!あの寿司は最高だったぞ!お前の見る目は確かかも知れないな!お爺さんにまで気を使って土産を買って来てくれる若者は居ないからな!」
「誰なのですか?」
「智光は誰の土産か聞かずに食べているのか?わしはお礼の電話でもしようと思って、麻結に連絡先を聞きに来たのだよ!」
「いいわよ!私からお礼を言うから!」
「お爺さん!誰なのです?」
「麻結!何故言わなかったのだ!」
「言いそびれたのよ!」
「あの障害者の男性が買ってくれたのだよ!よく気が付く良い男だ!」
「えーーーーーー麻結!篠山まであの男と一緒だったの?」驚きと怒りで大きな声の浅子。
「浅子さん!何故そんなに怒るのだ!良い青年じゃないか?」
「お爺さんは口を挟まないで下さい!私はこんなお寿司は食べません!」と言うと、智光も箸を置いた。
「信じられないわ!別れる段取りをするのかと思ったら、篠山までデートだなんて、、、、」
怒って立ち上がる浅子。
智光も食堂から居間の方に席を移動した。
「こんなに美味しい寿司食べないのか?私が貰おう!」
そう言いながら、残った寿司を竹の皮で包んで輪ゴムで留める。
「大森さんの良い所が判らないのよ!美容院の森山さんにも手土産を持って来ていたわ!先日妹さんが騒がしくしたと言ってね!気が付く人なのよ!」
「五体満足な人ならまだしも、遺伝するかも知れない!子供が出来ない可能性も高い!何故麻結が選りによって、、、、、、」
「お母さんの気持ちも考えなさい!」智光も言った。
「今は我慢だよ!」智樹が麻結の肩を軽く叩いて小声で言った。
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