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美しい着物姿
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84-057
武史の運転する車は10時過ぎにKSAのビルの駐車場に到着した。
「兄貴!どうして時間を?」
「先程目の前にパチンコ屋が有ったぞ!」
「えーパチンコするの?」
「今の時間を潰すのは、喫茶店では時間が足らないぞ!」
「パチンコなら、お金が足りないわよ!」
「二時間も有れば映画が観られるわよ!」
「漫画喫茶が在るわよ!」睦がネットで調べて教えた。
「それに決まり!」そう言って武史は嬉しそうに車を降りた。
「じゃあ、二時間程時間を潰して来るかな?」
「昼食は会館で弁当を頼んでいるからね!何も食べずに帰って来てよ!」麻結が杖をついて歩き始めた武史に言った。
睦と麻結は着付けと髪をしてくれる地下の美容室に向かった。
しばらくして「こんな高い着物借りて貰えるのですか?」
「恩人だから、それ位は安いわよ!」
睦はこの前から麻結に恩人だと言われて不思議に思っていた。
美容院でカットを止めた程度で、それ程何度も恩人って言われて高級な着物を着せて貰って、髪も結って貰える?何故?不思議に思いながら、初めて着物に袖を通す睦。
麻結は自前の高級な着物を自宅から持参して、着付けが始まる。
二人で笑いながら着物を着て、髪をセットして貰うと時間は瞬く間に過ぎて美しい姿に変身した。
特に麻結は自分の髪をアップにしているので、際立つ美しさが一層光った。
「落合さんは髪が綺麗から着物を着てアップにしたら、素晴らしいですね‼お兄ちゃん驚くわ!」
「そうかしら?」
「間違い無いと思いますよ!」
「莉子の結婚式以来だわ!莉子さんって友人ね!」
姿見で全身を映して、身体を買い移転させる麻結。
時計を見て「もうそろそろ、戻って来るわね!」
「本当に美しい方ですね!着物が映えますね!」美容院の女性も麻結の美しさに褒め称えた。
こんな綺麗な人がお兄ちゃんの奥さんに?本当かな?睦は頬を抓ってみたく成った。
「兄が戻って来た様です!」
「じゃあ、レストランに行きましょう!」
「荷物はコインロッカーに別々に入れますね!」
「そうね!私帰りは5時過ぎると思うわ!」
「お見合いですよね!家族で、、、、、」
「形だけよ!私は興味ないのだけれどね!」
そう云う麻結の言葉だが、自分達とは恪の違う人が見合いの相手だと直ぐに理解出来た睦。
時計を見ながら、両親が会館に来る前に移動してお置かなければ、また怒り出すと考える。
レストランに二人が上がって行くと、視線が麻結に注がれるのが手に取る様に判る睦。
武史の姿を探すと小さな男が杖をついて、壁にもたれて立っている。
「あそこ!」指を差す睦。
直ぐに麻結も武史を見つけると小さく手を振った。
視線がこの綺麗な女性の手を振った先に行った。
「私席を確保して来ます!」睦がテーブルの方に行く。
「綺麗ですね!」武史の最初の言葉がその一言だった。
「ありがとう!向こうのテーブルに行きましょう!」そう言って手を差し出した麻結。
初めての仕草だった!手を繋ぐ事が殆ど無かったと思う武史は驚いた。
自分の見合いの場に連れて来た男が気に成ったのと、この場の視線を消し去るのが目的だった。
お正月用の弁当が、睦が座ったテーブルに直ぐに運ばれて来た。
予め予約をしているので、早いのだが高級弁当で値段を聞くと怖く成る。
三人は座ると直ぐに食べ始めるが「この弁当高いでしょう?」武史が食べ乍ら麻結に尋ねた。
「多分!お父さんが払ったから判らないわ!」
「ありがとうございます!」お礼を言いながら、両親が許してくれたのかな?睦も同じ事を考えたが、そんな筈は無いと直ぐに否定した。
未だに紹介も挨拶もしていないのに、ご馳走だけ出してくれる筈は無い。
見合いをしてから、三か月以上経過しているのに電話で話す事も無い関係。
「本当に着物姿綺麗ですね!」
「睦さんも着物姿綺麗でしょう?」
「馬子にも衣装って言いますからね!」
「失礼な!」怒る睦。
しばらくして食事が終わると「撮影をしましょうよ!」
「そうね!妹さんも一緒に写して下さい!」
レストランを出て、二人がポーズを決めて武史が撮影をした。
睦だけの写真も沢山写す。
麻結の写真は動画も含めてもういいでしょう!と言いたく成る程写す武史と睦。
睦には今後二人が結ばれる様な気がしなかった。
今日が最後の様な気が胸騒ぎの様に湧き上がっていた。
武史も同じで、こんなに綺麗な女性が自分の妻に成る事が全く想像出来なかった。
二人が会館を出て湊川神社の方に歩き出した時、浅子達の乗った車が地下の駐車場に入って来た。
本当に危機一髪で(麻結!今地下の駐車場に着いたわ!何処に居るの?)lineが送られて来た。
(友人と初詣中よ!時間までには帰るわ!)送り返すと(遅れないでよ!)
湊川神社、南北朝時代に活躍した智・仁・勇の名将、楠木正成公を祀り、楠公[なんこう]さんの愛称で親しまれている神社。境内の表神門右手には、水戸光圀[みつくに]直筆の正成公の墓碑がある。
「凄い人ですね!」武史は人の多さに驚きの表情に成った。
着物にショールを羽織った二人は、その大勢の中でもひと際目立つ。
背は睦の方が少し高いが、髪がアップで殆ど変わらない!武史は人ごみに埋没する程だ。
武史の運転する車は10時過ぎにKSAのビルの駐車場に到着した。
「兄貴!どうして時間を?」
「先程目の前にパチンコ屋が有ったぞ!」
「えーパチンコするの?」
「今の時間を潰すのは、喫茶店では時間が足らないぞ!」
「パチンコなら、お金が足りないわよ!」
「二時間も有れば映画が観られるわよ!」
「漫画喫茶が在るわよ!」睦がネットで調べて教えた。
「それに決まり!」そう言って武史は嬉しそうに車を降りた。
「じゃあ、二時間程時間を潰して来るかな?」
「昼食は会館で弁当を頼んでいるからね!何も食べずに帰って来てよ!」麻結が杖をついて歩き始めた武史に言った。
睦と麻結は着付けと髪をしてくれる地下の美容室に向かった。
しばらくして「こんな高い着物借りて貰えるのですか?」
「恩人だから、それ位は安いわよ!」
睦はこの前から麻結に恩人だと言われて不思議に思っていた。
美容院でカットを止めた程度で、それ程何度も恩人って言われて高級な着物を着せて貰って、髪も結って貰える?何故?不思議に思いながら、初めて着物に袖を通す睦。
麻結は自前の高級な着物を自宅から持参して、着付けが始まる。
二人で笑いながら着物を着て、髪をセットして貰うと時間は瞬く間に過ぎて美しい姿に変身した。
特に麻結は自分の髪をアップにしているので、際立つ美しさが一層光った。
「落合さんは髪が綺麗から着物を着てアップにしたら、素晴らしいですね‼お兄ちゃん驚くわ!」
「そうかしら?」
「間違い無いと思いますよ!」
「莉子の結婚式以来だわ!莉子さんって友人ね!」
姿見で全身を映して、身体を買い移転させる麻結。
時計を見て「もうそろそろ、戻って来るわね!」
「本当に美しい方ですね!着物が映えますね!」美容院の女性も麻結の美しさに褒め称えた。
こんな綺麗な人がお兄ちゃんの奥さんに?本当かな?睦は頬を抓ってみたく成った。
「兄が戻って来た様です!」
「じゃあ、レストランに行きましょう!」
「荷物はコインロッカーに別々に入れますね!」
「そうね!私帰りは5時過ぎると思うわ!」
「お見合いですよね!家族で、、、、、」
「形だけよ!私は興味ないのだけれどね!」
そう云う麻結の言葉だが、自分達とは恪の違う人が見合いの相手だと直ぐに理解出来た睦。
時計を見ながら、両親が会館に来る前に移動してお置かなければ、また怒り出すと考える。
レストランに二人が上がって行くと、視線が麻結に注がれるのが手に取る様に判る睦。
武史の姿を探すと小さな男が杖をついて、壁にもたれて立っている。
「あそこ!」指を差す睦。
直ぐに麻結も武史を見つけると小さく手を振った。
視線がこの綺麗な女性の手を振った先に行った。
「私席を確保して来ます!」睦がテーブルの方に行く。
「綺麗ですね!」武史の最初の言葉がその一言だった。
「ありがとう!向こうのテーブルに行きましょう!」そう言って手を差し出した麻結。
初めての仕草だった!手を繋ぐ事が殆ど無かったと思う武史は驚いた。
自分の見合いの場に連れて来た男が気に成ったのと、この場の視線を消し去るのが目的だった。
お正月用の弁当が、睦が座ったテーブルに直ぐに運ばれて来た。
予め予約をしているので、早いのだが高級弁当で値段を聞くと怖く成る。
三人は座ると直ぐに食べ始めるが「この弁当高いでしょう?」武史が食べ乍ら麻結に尋ねた。
「多分!お父さんが払ったから判らないわ!」
「ありがとうございます!」お礼を言いながら、両親が許してくれたのかな?睦も同じ事を考えたが、そんな筈は無いと直ぐに否定した。
未だに紹介も挨拶もしていないのに、ご馳走だけ出してくれる筈は無い。
見合いをしてから、三か月以上経過しているのに電話で話す事も無い関係。
「本当に着物姿綺麗ですね!」
「睦さんも着物姿綺麗でしょう?」
「馬子にも衣装って言いますからね!」
「失礼な!」怒る睦。
しばらくして食事が終わると「撮影をしましょうよ!」
「そうね!妹さんも一緒に写して下さい!」
レストランを出て、二人がポーズを決めて武史が撮影をした。
睦だけの写真も沢山写す。
麻結の写真は動画も含めてもういいでしょう!と言いたく成る程写す武史と睦。
睦には今後二人が結ばれる様な気がしなかった。
今日が最後の様な気が胸騒ぎの様に湧き上がっていた。
武史も同じで、こんなに綺麗な女性が自分の妻に成る事が全く想像出来なかった。
二人が会館を出て湊川神社の方に歩き出した時、浅子達の乗った車が地下の駐車場に入って来た。
本当に危機一髪で(麻結!今地下の駐車場に着いたわ!何処に居るの?)lineが送られて来た。
(友人と初詣中よ!時間までには帰るわ!)送り返すと(遅れないでよ!)
湊川神社、南北朝時代に活躍した智・仁・勇の名将、楠木正成公を祀り、楠公[なんこう]さんの愛称で親しまれている神社。境内の表神門右手には、水戸光圀[みつくに]直筆の正成公の墓碑がある。
「凄い人ですね!」武史は人の多さに驚きの表情に成った。
着物にショールを羽織った二人は、その大勢の中でもひと際目立つ。
背は睦の方が少し高いが、髪がアップで殆ど変わらない!武史は人ごみに埋没する程だ。
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