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喜びの二人
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84-089
案の定、麻生家に入り込んだ梅宮は久美子に誘われて食事に行く事も有る。
「あの子に去られて祐樹の元気が無くなったのが気に成るのよ!」
「まさか出家するとは考えが及びませんでした!申し訳有りません!」
「あの子に負けない様な娘さんを探して来て頂戴ね!お礼は弾みますからね!最近祐樹の元気が無いから心配なのよ!二週間程前にあの子が出家した尼寺迄確認に行ったのよ!」
「えー、尼寺に既に入信したのですね!」
「あの綺麗な髪を剃ってつるつるだったと、嘆いていましたわ!祐樹が可哀そうで、、、、」
「私も写真を見せて頂いた時は天地がひっくり返る程驚きましたが、息子さんは確認に行かれた!」
「合成写真で誤魔化そうとしたのでは?と不審に思って行ったそうです!すると本人が出て来て、坊主姿を見せた様です!その日から二日程寝込んで居ました!本当に可愛そうな祐樹ですわ!」
「寺まで行かれたら間違い無いですね!」
「どういう意味ですか?」
「別の誰か好きな人が居て、その人と一緒に成る為の強硬手段かと思いましたが、今のお話ですと違いますね!」
「彼氏が別に居て、祐樹と別れる為に坊主にしたら、彼氏が怒るでしょう?」
「ごもっともです!12年以上前に亡くなった彼氏を思い続ける一途な女性ですからね!彼女以上の女性が見つかるか、もう一度全力で探して見ます!」
麻生家を出て梅宮は「本当に出家したのね!驚いたわ!」独り言の様に言った。
麻生の息子が態々尼寺に確認に行く位だから、相当なお熱だったのね!「次を探そう!」自分に気合を入れた。
数日後5名の女性の写真を持って再び麻生家を尋ねた梅宮。
久美子は早い対応に喜んで、写真と履歴書を見ながら「中々美人さんね!祐樹が気に要ると良いのだけれどね!」
予想通り、写真を見ると「断って!麻結程の女性は居ない!髪が長いだけでは駄目だ!」と相手にしなかった。
三月の二十日を過ぎた頃、麻結は生理の遅れが気に成り始めた。
もしも妊娠なら湯布院の夜だ!持って行った避妊具を慌てていたので、完全に忘れたからだ。
役所の帰り薬局で検査薬を買って、自宅のトイレで恐々調べる。
「あっ、陽性だ!」嬉しさ半分、先ず誰に話す!勿論武史だ!両親はその後だと思う。
これで結婚を反対されたら、武史の家に転がり込む?
そんな色々な事を考えると眠れない。
(武史‼起きている?)
(何?12時過ぎているぞ!美容に悪いから、早く寝ろ!)
(あのね!私赤ちゃんが出来たみたい!)
(犬飼っていたの?猫か?)
(馬鹿!私達の赤ん坊よ!)
直ぐに返事が返って来ない。
数分後(ほ、本当なの?)
(検査薬で調べたら陽性だったから、間違い無いと思うの!念の為もう一度買って来て調べるわ!)
(わあ―――ぼ、僕に子供?夢の様な話だね!ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
何度もありがとうが続くline。
その後も(ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
(ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
(ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
(ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
(何回ありがとうって送るのよ!)
(僕の様な障害者の子供を産んでくれる人って、本当に有難いと思って、、、、、)
(そんなに感謝されると、実際に生まれた時、どうなるの?)
(天にも昇気分だろうな!)
(本当に湯布院の占い当たるかも怖い!)
(本当だね!金運も当たりそうだからね)
武史はこの時初めて遺産の話を麻結に伝えた。
(成功運って武史と結婚出来るって事かな?)
(子供が出来るって事だよ!でも嬉しいな!眠れそうも無いよ!麻結は寝てくれよ!子供が夜更かしするからな!)
(あっ、これからは子供に盗られそうだわ!)
(大丈夫だよ!麻結が居て子供だよ!)
(ありがとう!おやすみなさい!)
lineが終わっても目が冴えて眠れない二人。
翌日、麻結はもう一度異なる検査薬で試して見た。
「間違い無い!」確信を持って、祖父の智樹に相談に行った。
いきなり両親に話して反対されるのを回避した格好だ。
「麻結に赤ん坊が?それはめでたい事だな!智光には話したのか?」
首を振る麻結。
「自分の孫が出来るのだから、喜ぶよ!もう反対はしないだろう?」
祖母も一緒に喜んでくれた。
祖父が一緒に話しに行こうかと言ったが、麻結は自分の言葉で言うと言った。
夜、二人を前にして麻結は「実は私赤ん坊が出来た様なの、、、、、」
二人の顔を見る麻結。
「充分考えられる事ね!麻生さんとの縁談を断る為に、出家を考える位だから子供を、、、、」浅子はそこまで言って智光に委ねた。
「産むのだろう?麻結の人生だ!私達が色々言っても責任は取れない!一度彼を連れて来なさい!」
「えっ、ほんと!武史さんに会ってくれるの?」
「孫が出来るのに会わない訳にはいかないだろう?」
「ありがとう!お父さん!次の日曜日にでも連れて来るわ!」
一気に明るく成った麻結。
不安が一掃された瞬間だった。
案の定、麻生家に入り込んだ梅宮は久美子に誘われて食事に行く事も有る。
「あの子に去られて祐樹の元気が無くなったのが気に成るのよ!」
「まさか出家するとは考えが及びませんでした!申し訳有りません!」
「あの子に負けない様な娘さんを探して来て頂戴ね!お礼は弾みますからね!最近祐樹の元気が無いから心配なのよ!二週間程前にあの子が出家した尼寺迄確認に行ったのよ!」
「えー、尼寺に既に入信したのですね!」
「あの綺麗な髪を剃ってつるつるだったと、嘆いていましたわ!祐樹が可哀そうで、、、、」
「私も写真を見せて頂いた時は天地がひっくり返る程驚きましたが、息子さんは確認に行かれた!」
「合成写真で誤魔化そうとしたのでは?と不審に思って行ったそうです!すると本人が出て来て、坊主姿を見せた様です!その日から二日程寝込んで居ました!本当に可愛そうな祐樹ですわ!」
「寺まで行かれたら間違い無いですね!」
「どういう意味ですか?」
「別の誰か好きな人が居て、その人と一緒に成る為の強硬手段かと思いましたが、今のお話ですと違いますね!」
「彼氏が別に居て、祐樹と別れる為に坊主にしたら、彼氏が怒るでしょう?」
「ごもっともです!12年以上前に亡くなった彼氏を思い続ける一途な女性ですからね!彼女以上の女性が見つかるか、もう一度全力で探して見ます!」
麻生家を出て梅宮は「本当に出家したのね!驚いたわ!」独り言の様に言った。
麻生の息子が態々尼寺に確認に行く位だから、相当なお熱だったのね!「次を探そう!」自分に気合を入れた。
数日後5名の女性の写真を持って再び麻生家を尋ねた梅宮。
久美子は早い対応に喜んで、写真と履歴書を見ながら「中々美人さんね!祐樹が気に要ると良いのだけれどね!」
予想通り、写真を見ると「断って!麻結程の女性は居ない!髪が長いだけでは駄目だ!」と相手にしなかった。
三月の二十日を過ぎた頃、麻結は生理の遅れが気に成り始めた。
もしも妊娠なら湯布院の夜だ!持って行った避妊具を慌てていたので、完全に忘れたからだ。
役所の帰り薬局で検査薬を買って、自宅のトイレで恐々調べる。
「あっ、陽性だ!」嬉しさ半分、先ず誰に話す!勿論武史だ!両親はその後だと思う。
これで結婚を反対されたら、武史の家に転がり込む?
そんな色々な事を考えると眠れない。
(武史‼起きている?)
(何?12時過ぎているぞ!美容に悪いから、早く寝ろ!)
(あのね!私赤ちゃんが出来たみたい!)
(犬飼っていたの?猫か?)
(馬鹿!私達の赤ん坊よ!)
直ぐに返事が返って来ない。
数分後(ほ、本当なの?)
(検査薬で調べたら陽性だったから、間違い無いと思うの!念の為もう一度買って来て調べるわ!)
(わあ―――ぼ、僕に子供?夢の様な話だね!ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
何度もありがとうが続くline。
その後も(ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
(ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
(ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
(ありがとう!ありがとう!ありがとう!)
(何回ありがとうって送るのよ!)
(僕の様な障害者の子供を産んでくれる人って、本当に有難いと思って、、、、、)
(そんなに感謝されると、実際に生まれた時、どうなるの?)
(天にも昇気分だろうな!)
(本当に湯布院の占い当たるかも怖い!)
(本当だね!金運も当たりそうだからね)
武史はこの時初めて遺産の話を麻結に伝えた。
(成功運って武史と結婚出来るって事かな?)
(子供が出来るって事だよ!でも嬉しいな!眠れそうも無いよ!麻結は寝てくれよ!子供が夜更かしするからな!)
(あっ、これからは子供に盗られそうだわ!)
(大丈夫だよ!麻結が居て子供だよ!)
(ありがとう!おやすみなさい!)
lineが終わっても目が冴えて眠れない二人。
翌日、麻結はもう一度異なる検査薬で試して見た。
「間違い無い!」確信を持って、祖父の智樹に相談に行った。
いきなり両親に話して反対されるのを回避した格好だ。
「麻結に赤ん坊が?それはめでたい事だな!智光には話したのか?」
首を振る麻結。
「自分の孫が出来るのだから、喜ぶよ!もう反対はしないだろう?」
祖母も一緒に喜んでくれた。
祖父が一緒に話しに行こうかと言ったが、麻結は自分の言葉で言うと言った。
夜、二人を前にして麻結は「実は私赤ん坊が出来た様なの、、、、、」
二人の顔を見る麻結。
「充分考えられる事ね!麻生さんとの縁談を断る為に、出家を考える位だから子供を、、、、」浅子はそこまで言って智光に委ねた。
「産むのだろう?麻結の人生だ!私達が色々言っても責任は取れない!一度彼を連れて来なさい!」
「えっ、ほんと!武史さんに会ってくれるの?」
「孫が出来るのに会わない訳にはいかないだろう?」
「ありがとう!お父さん!次の日曜日にでも連れて来るわ!」
一気に明るく成った麻結。
不安が一掃された瞬間だった。
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