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第42話
しおりを挟む「――ついに『炎の契約』の正式な日取りが公表されるらしい」
そんな知らせが、私の耳に届いたのは朝早くのことだった。
王太子セイル殿下と私が覚悟を決めてから、慌ただしい毎日が続いている。正妻候補たちの怒りと動揺は増すばかりで、一部の令嬢は「自分が炎の契約を受けたい」と激しく主張し、またある者は「王太子が何を選ぼうと関係ない」と嘲るように言い放つ。――それらが入り乱れ、城内は異様な緊張感に満ちていた。
そんな中、姉上――フィリス様とエヴァンテ様が竜王様と協議を重ね、ようやく具体的な「炎の契約」の日程を確定させたらしい。もともと仮決定だった時期から数日を経て、いよいよ国中に告知する段階に入ったのだ。
◇◇◇
朝、私は王太子の部屋へ向かう前に、姉上たちの元を訪ねた。廊下で警備の兵士に声をかけられ、「姉上たちは面談室にいる」と案内される。
扉を開けると、フィリス様とエヴァンテ様が補佐官たちとともに何やら書類を確認しており、私の姿に気づくとすぐ手を止めて振り返った。
「ルナ……。来たわね。噂どおり、父上が炎の契約の日を“あと五日後の○月○日”に正式通知することが決まったわ。……今日の午前中にでも、城内と主要な貴族へ通達する形になると思う」
「五日後……。本当に、もう目と鼻の先ですね……」
姉上たちが書類を見せてくれると、確かに「○月○日の朝、王太子が“炎の契約”を執り行う」という一文が大書されている。
――私は目を伏せ、胸を刺すような緊張を感じる。落ちこぼれエルフである私が、ついに王家の炎に挑むのだ。
「これが正式に広まれば、正妻候補たちはさらに混乱するでしょうね。……まだ“誰と炎の契約を行うか”までは告知しないのよね?」
「ええ、いまの段階で『受けるのはルナ』と書いてしまったら、大混乱どころじゃなくなるわ。……本番前に、貴族たちがクーデター的な動きに出るかもしれない。だから父上とセイルの意向で、“当日まで公表を伏せる”形にしたわ」
エヴァンテ様は厳しい目をして続ける。
「もっとも、正妻候補の皆は“誰が受けるのか”と疑念を募らせるでしょうから、今日から5日間は相当荒れるでしょうね。私たちも警備を強化するわ。あなたもくれぐれも注意して」
「……はい。ご心配をおかけしますが、私も目立たないよう行動します。殿下が『ルナは危ないから控えて』と仰っていますし……」
申し訳なく思いながら頭を下げる。姉上たちは互いに頷き合い、「セイルもさっきまでここで書類を読んでいたけど、そろそろ部屋に戻ったと思うわ」と教えてくれた。私は礼を言って、殿下のもとへ急ぐことにする。
◇◇◇
殿下の部屋に行くと、案の定、彼は机で書類に埋もれたままだ。ノックして入ると、顔を上げて私を出迎える。疲れたような表情ながらも、瞳には決意が宿っているように見えた。
「……ルナ、聞いた? 炎の契約の正式日程……5日後だってさ」
「はい、姉上たちから話を伺いました。……もう、まもなくですね」
殿下はファイルを軽く叩きつけるように閉じ、深いため息をつく。
「今はまだ『誰と契約するか』伏せる形になった。……正妻候補たちは“自分たちの誰か”が受けると思いこんでいる。中には“私が受ける!”と公言する子もいるし、“殿下が選ぶのは私に決まっている”って強硬に言う子もいるとか……」
「そう……。噂話に火がついて、皆さん落ち着かないでしょうね。……それでも、本当の衝撃は“当日”まで持ち越し……」
私が肩を落とすと、殿下は苦い笑みを浮かべて目を伏せる。
「ごめんね。もし公表すれば、君が危険になるのも確実だし、父上も『本番前に騒がれるのは困る』と考えてる。……だから、みんなが知らぬまま、当日に一気に“ルナが出てくる”んだ。正妻候補にとってはあまりにも酷い仕打ちかもしれない」
「……はい。私も、皆さんには申し訳なく思います。でも、仕方ないんですよね……」
お互いの視線が絡むだけで切なさと緊張が胸に押し寄せる。最後まで罪悪感を抱えたまま、当日を迎えるしかないのだ。
◇◇◇
午後に入り、王城内には竜王の通達が徐々に行き渡り、“5日後の朝、王太子が炎の契約を行う”と知らされた正妻候補や貴族たちが一斉にざわめき始めた。
各所から「やはり舞踏会や実技の意味は何だったのか」「王太子が試練を打ち切るのか?」「もしかして、この期に及んで私が選ばれるかも」といった動揺や期待、怒号が混じる声が漏れ聞こえる。
――姉上たちが説明に追われるなか、私はなるべく人目を避けながら“裏方”業務に勤しんでいた。王太子のもとに行きづらいのは寂しいが、今は耐えるしかない。
(当日まで、私は生き延びて炎の契約に挑まなきゃ。……ここで無理に殿下に会えば、余計な敵意を呼びそう)
そう自分に言い聞かせながら、控室で書類を整理していると、突然扉が開き、一人の侍女が青ざめた表情で飛び込んできた。
「ルナ様、急いでください……! 先ほど、正妻候補の一部が殿下の部屋へ押しかけているそうです。今度は“ルナを呼べ”って声を上げていて、騒ぎになりそうで……」
「え……!?」
再び、私が名指しで求められている。咄嗟に迷うが、姉上たちからは「危険だからむやみに姿を出さないように」と言われている。――ここで姿を見せれば、候補者たちの怒りのはけ口になる可能性が高い。
それでも、殿下を一人で苦しませたくないという思いが大きい。私は侍女に向き直り、必死に指示を求める。
「殿下は……今どうされていますか? 姉上様が止めてくれているのでしょうか?」
「はい、フィリス様が調整しているのですが、なかなか収まりそうにありません……。殿下は“ルナを巻き込むわけにはいかない”と仰っているようで……」
侍女の言葉を聞いて、私は唇を噛んだ。やはり出て行くべきではないのかもしれないが、殿下が盾になっている姿を想像すると胸が張り裂けそうだ。
――悩んだ末に、一歩踏み出す。ここで逃げ続けるなら、私たちの罪悪感がさらに重くなるだけだ。
「……わかりました。行きましょう。私も何も言えない立場ですけど、少しでも殿下の負担を減らしたいんです」
「でも姉上さまは、ルナ様に危険が及ぶことを……」
「大丈夫。もし危ない状況になったら姉上たちが助けてくれるはず。……もう逃げ続けるわけにはいきません」
侍女は不安げな表情を浮かべるが、私の強い意志を察して黙って頷いた。――こうして、私は再び“正妻候補の激しい抗議”の場に足を踏み入れる決心をする。
◇◇◇
殿下の部屋の近くにある応接室に、すでに数名の正妻候補が集まっていた。フィリス様やエヴァンテ様が必死に宥めているのが廊下からでもわかるほど、声が大きく飛び交っている。
部屋の前には近衛兵が警戒しており、私の姿を見て「ルナ様、危ないですよ」と一瞬制止しようとしたが、私は軽く頭を下げて手を払う。
「……行かせてください。殿下と姉上たちが大変な思いをしているなら、私も逃げられません」
「……わかりました。万が一のときはすぐに私たちが対応しますから……」
兵士に見送られ、私は扉を押し開ける。中では殿下がやや憔悴した面持ちで立っており、数名の令嬢たち――サリア令嬢は見当たらないが――が怒りと不安の入り混じった表情で殿下を取り囲んでいた。フィリス様とエヴァンテ様も苦慮している顔をしている。
扉を開けた瞬間、部屋の中の視線が一斉に私に注がれ、空気が凍りついたように静まり返る。
「……ル、ルナ……」
殿下が驚いたように私の名を呟く。私は意を決して、深く頭を下げる。
「失礼いたします。お騒がせして申し訳ありません。何か私がお役に立てることがあればと思い……」
言葉を言い切らないうちに、一人の令嬢が私を睨みつけ、声を荒らげる。
「王太子殿下をずっと独り占めしてる乳母ね……! あなた、殿下を誘惑しているだけならともかく、炎の契約に関する噂まであるじゃないの。……まさか、本当に殿下の正妻になれるとでも……?」
「そうよ。あんたが殿下を惑わして、私たちの努力を無駄にするなんて許されるはずがない。……もし、本当に“炎を受ける”なら、それ相応の覚悟があるんでしょうね?」
断片的な情報を頼りに、既に私が“炎に絡んでいる”ことを確信しているかのようだ。姉上たちが「やめなさい」と制止するが、令嬢たちはまったく耳を貸さない。
――私は胸の痛みをこらえながら、できるだけ落ち着いた声で答える。
「……もし殿下に選ばれたなら、私はどんな炎でも耐え抜くつもりです。……私が落ちこぼれエルフだと馬鹿にされても、殿下を想う気持ちは変わりません」
部屋中が息を呑んだように静まり返る。私が認めた形になる台詞かもしれないが、もう見え透いた言い訳は通じないと分かっていた。やるしかない――。
一部の令嬢は顔を青ざめ、またある令嬢は激しい怒りで目を潤ませている。――そのなかで、一人が拳を握り、殿下に向かって叫ぶ。
「殿下、本当にこんな……こんな落ちこぼれエルフを正妻にするんですか!? 私たちがこんなに頑張ってきたのに! 炎の契約だって受けます! 私にも受けさせてください!」
「そうよ、殿下! 今からでも遅くないわ! 王妃にふさわしいのは私たちよ!」
殿下は苦渋の表情で俯く。フィリス様やエヴァンテ様も制止しようとするが、令嬢たちの感情の爆発は止まらない。
――私は胸を抉られるような痛みを感じつつ、殿下の元へ歩み寄り、彼の隣に並ぶ。周囲から“視線”という鋭い刃が襲いかかるが、私がしっかり立っていなければ殿下をさらに苦しめるだろう。
殿下は短く息を吐き、目を閉じてからゆっくり口を開く。
「……みんな、聞いてくれ。俺は……もう試練を十分に見せてもらったし、俺の心は決まっている。……炎の契約も、父上の許可を得て進めている段階だ。……誰かを特定する段階ではまだないけど、少なくとも炎を受けるのは“単独の相手”だけだ。複数人ではない……」
「殿下……!」
令嬢たちの悲鳴にも似た声が重なる。フィリス様が静かに促し、「これ以上は今日のところはご遠慮ください」と制する。
私は殿下の隣で必死に身体を支え、彼女たちの視線を受け止める。多くは言わないまま、令嬢たちは目に涙を浮かべたり、悔しそうに唇を噛んだりしながら、順番に部屋を出ていくしかない。――姉上たちがうまく動線を誘導しているのだ。
(……これが、私たちが作り出した状況の代償。皆さんをここまで追い詰めて……)
胸が痛くて、呼吸が苦しい。けれど、殿下は私の手をそっと握り、「ありがとう。もう少し我慢して」と小声で囁く。――人目があるが、これ以上私を責め立てる候補者はいなかった。
――嵐の前の不気味な静寂。彼女たちが本番までどんな策を講じるかは分からない。姉上たちが懸命に警備や宥和を進めるにしても、全員の怒りや悲しみを抑えるのは難しいだろう。
◇◇◇
夜。殿下と短い会話を交わし、部屋を出る。廊下にはもう誰の姿もなく、私は侍女と兵士の護衛を受けつつ自室へ向かう。
自室に戻り、重たい息をつきながら窓の外を見やると、王都の遠くに灯が滲んでいる。あと数日――炎の契約の日が来れば、すべてが決着する。
正妻候補たちが見せた悔しさや嘲りを思い出すと、心がえぐられるようだが、もう引き返せない。国中を驚かせ、彼女たちを傷つけることになるとしても、殿下は私を選んだ。私は炎に耐えて、それを証明するしかない。
「……どんなに責められても、殿下を離れないって決めたんだから……」
自室の暗がりでそう呟き、布団に潜り込む。眠れない夜が続いているが、残り数日を無事に過ごさなければならない。正妻候補たちの焦燥や悲しみを受け止める準備もできていないけれど、炎の契約こそがすべてを終わらせる鍵。
――炎に打ち勝てるか、それとも私たちの恋は燃え尽きて終わるか。正妻候補たちとの対立が激化するなか、運命の幕開けまで、刻一刻と時が進んでいる。
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