【完結】竜王の息子のお世話係なのですが、気付いたら正妻候補になっていました

七鳳

文字の大きさ
43 / 52

第43話

しおりを挟む

 ――王太子セイル殿下が「炎の契約」を行う日まで、残りわずか四日。
 竜王による正式な告知により、王都は一気にその話題で持ちきりになり、正妻候補として名を連ねていた令嬢たちはさらなる混乱に包まれていた。
 なにしろ「誰と契約を行うのか」公表されていない以上、自分こそ選ばれると思いこむ者、絶望しながらも最後の抵抗に出る者、様々な立場が入り乱れている。
 その中で私――落ちこぼれエルフの乳母・ルナは、正妻候補たちの怒りと悲嘆をひたすら背中で受け止めつつ、当日に「王太子の正妃候補」として公の舞台に立つ覚悟を固めなければならない状況だった。

◇◇◇

 朝。私は殿下の部屋へ行こうと廊下を進んでいたが、警備の兵士が付き添ってくれており、どこか不自然な足取りになってしまう。
 姉上たち――フィリス様とエヴァンテ様の指示で、炎の契約までの間、私には常に衛兵を付ける方針が取られている。正妻候補の一部が「乳母を排除しようとしている」という噂が絶えず、実際に嫌がらせが増加しているからだ。

「……こんな立ち回りをしなければいけないなんて……皆さんを裏切っているのは私なのに、警護までしてもらうなんて……」

 兵士には申し訳ないと思いつつ、小さく呟く。すると彼らは「いえ、姉上様方のご命令ですし、大事なお役目をされる方ですから」と淡々と応じてくれる。
 ――複雑な思いを抱えながら、殿下の部屋へノックをすると、中から「どうぞ」と力のない声が聞こえた。

◇◇◇

「殿下、おはようございます。今朝もご気分はいかがですか?」

 扉を開けると、殿下は机に肘をつき、浅い呼吸をしているように見えた。彼は顔を上げ、私と目が合うとわずかに微笑む。

「……おはよう、ルナ。大丈夫だよ……少し寝不足だけど、まだやれる。……君こそ、護衛がいると動きづらいだろう?」
「はい。でも、姉上様たちのお心遣いですし、炎の契約まであと数日なので、我慢します」

 そう言いながら机に歩み寄り、殿下の前に用意された資料を覗く。どうやら正妻候補たちが今日も面談を求めている一覧らしく、「誰がいつ来るか」が書かれていた。
 ――殿下は苦笑して、ペンを置く。

「彼女たちは最後まで望みを捨てない。『まだ私が選ばれるかもしれない』って……俺も苦しいよ。結局、当日になって“君が契約相手”だと公になれば、みんな納得できないよね。でも、どうしようもない……」
「……わかります。昨日も、殿下の部屋に詰め寄ってきた方々を見て、私も辛かったです。……でも、姉上様たちが言うとおり、今は炎の契約を成功させるしかないんですよね」

 殿下は切なそうに頷き、机の上の書簡をとり上げる。どうやら、竜王様からの追加の伝達らしい。内容は「当日、国中から賓客を集めて儀式を大々的に行う可能性がある」というものだ。

「父上は相当気合を入れてる。落ちこぼれエルフが本当に炎に耐えられるのか、国中に見せつけるつもりだ。……“これでダメなら、一切認めない”という強い意思の表れだよ」
「……はい。まさに、私にとっては命懸けの試練ですね……」

 思わず息を呑むが、殿下は私の手をそっと握る。

「絶対に守るから。……君は何も悪くない。国中が見てるなら、なおさらちゃんと証明して、俺たちの恋を堂々と認めさせたい」
「殿下……。ありがとう。私も、殿下の力になれるように……絶対に炎に耐えてみせます」

 指先が触れ合うだけで心が安らぐ。でも、あと数日でこの秘めた距離感は終わりを迎える。成功すれば正妻として世に出るし、失敗すれば……二度と彼の隣にはいられない。
 ――重たくも甘い空気を噛みしめていると、ノックの音が響き、侍従が顔を出した。「殿下、候補者の面談がそろそろ……」と知らせに来る。

「……うん、わかった。ルナ、いまは人前に出ると危険だ。部屋で待機しててくれ。午前は俺が一人で頑張るから」
「……わかりました。どうかお気をつけて……」

 私は短く一礼して引き下がる。姉上たちから「無用な刺激は避けて」と言われている以上、ここで一緒に残って正妻候補たちに会うのは無謀だろう。殿下も私を守りたい気持ちが強く、こうして距離を置く策を取るしかないのだ。

◇◇◇

 そして昼下がり。
 姉上たちが正妻候補との面談でまた苦戦しているという報せを受けたが、私は動かない。むしろ近衛兵に囲まれる形で自室にて本番(炎の契約)に向けた書物や魔力コントロールの復習をしていた。
 やれるだけのことをしておかないと、いざ契約の日に失敗したら、すべてが無に帰す。エルフの魔力は自然に強みがあるというけれど、私は落ちこぼれとして認められなかった身。それでも“竜導”の力を研鑽してきた今なら、多少は自信がある……と思いたい。

(これほどの努力で足りるかどうか……炎の契約は本当に過酷だって聞くし……)

 不安でたまらないが、殿下を想えば奮い立つしかない。彼が強く守ってくれると誓ってくれたから、私も信じて走り続けられる。
 ――そんなふうに胸を静めていると、外からドタバタと騒ぎ声が聞こえてきた。兵士の声や侍女の悲鳴、そして女性たちの怒鳴り声が混じっている。

「やめてください! ここは王太子殿下のお部屋ではありません!」
「構わない! あのエルフの乳母がいるんでしょう!? ここで出てこないなら、もう実力行使するしか……!」

 聞き覚えのある声も混ざっている。以前、私にきつく当たった正妻候補の一人だ。私は背筋が凍り、急いで扉のほうを振り返る。――外には近衛兵がいて、守ってくれると信じたいが、声の様子が穏やかでない。

(どうしよう……扉を開けるべきか? でも姉上たちに止められている……でも、兵士たちだけで抑えられるの?)

 悩んだ末に、私は震える指で扉に手をかける。「もし危険なら、兵士が対処するだろう」と自分に言い聞かせるが、その音量がどんどん大きくなると怖くなるばかりだ。
 やがてガチャリと鍵の音が響き、兵士が慌てたように外から扉を開けて顔を覗かせる。

「ルナ様、すみません……! 正妻候補の方が複数、どうしても会わせろと……いま必死に抑えていますが、一部の侍女が負傷してしまって……」
「け、怪我人まで!? わかりました、私が出ます……!」

 恐怖はあるが、もうこれ以上犠牲が出るのは避けたい。私は扉を開いて廊下へ踏み出すと、そこには3、4人の正妻候補らしき令嬢たちが鋭い眼差しを向け、兵士や侍女を押しのけようとしていた。
 そのなかの一人が私の姿に気づき、目を見開く。

「……見つけた……! やっぱりあなたがここに……!」

 私は数歩後ずさり、兵士が間に割って入ろうとする。けれど、その令嬢はすでに取り押さえられている状態ながらも、叫ぶように言葉を吐く。

「殿下が炎の契約を受ける相手……あんたなんでしょう!? 落ちこぼれのくせに……ふざけないで!!」

 表情は怒りと涙が混じっており、歪んだ悲痛さが伝わる。私も声が震えそうになるが、気丈に答えるしかない。

「……皆さんの努力を踏みにじる形になるのは、私も痛感しています。……でも、殿下が私を選んでくれた以上、私は……」
「うるさい!! どんな手を使ったのよ!? あんたなんかが正妻だなんて……!!」

 令嬢が吠えるように叫び、兵士が必死で抑え込む。侍女が「落ち着いてください!」と声を上げるが、その場は修羅場のようだ。
 ――このままでは大きな混乱に発展しそうだ。姉上たちを呼ぶべきかと思い、私は周囲に指示をしようとする。が、それより先に殿下の足音が駆け寄ってくるのが見えた。

「やめるんだ……! ルナに危害を加えるようなことはやめてくれ……!」

 殿下が兵士をかき分け、私の前へ立ちはだかるようにして叫ぶ。令嬢たちは殿下の登場にわずかに動きを止めるが、一人が涙を浮かべながら訴える。

「殿下……! そんな落ちこぼれエルフを選ぶぐらいなら、私たちの中から誰かを選んでください! まだ間に合うはずです……!」
「……もう決まってるんですか……。どうして、どうして私たちをこんなにも振り回すの……」

 声が悲痛で、私も殿下も何も返せない。背後でフィリス様らしき姿がちらりと見え、姉上たちが急ぎ駆けつけようとしている様子がうかがえた。
 ――殿下は少しだけ振り返り、私を守るように手を広げる。

「……ごめん。俺は……もう決めたんだ。だから、これ以上は……。炎の契約で真実を見せるから……それまで待ってくれ」

 候補者の令嬢たちは呆然としながら、兵士の取り押さえにも抵抗をやめて崩れ落ちるように座り込む者もいた。姉上たちが「皆さん、部屋を移して話しましょう」と促し、部屋の外へ連れ出していく。
 私はその光景を見守りながら、殿下の背に額を当てるようにし、声にならない涙をこらえた。どこまでも罪悪感が増していく。

◇◇◇

 その後、改めて姉上たちが候補者を落ち着かせる場を設け、私と殿下は早々に退散する形となった。姉上たちの力でどれほど治められるか分からないが、今は焦っても仕方ない。
 夕方、殿下と短く言葉を交わし、「あと数日……もう辛いけど、最後まで耐えよう」と誓い合う。姉上たちの努力もむなしく、正妻候補たちの絶望は深まる一方だが、当日さえ来れば真実が明らかになるのだ。

「……ルナ。もう少しだけごめん。俺も本当に辛い。だけど、炎の契約を成し遂げたら、絶対にみんなを納得させるから」
「はい……殿下。私も、胸を張って耐えます。どれほど責められても……殿下を信じて最後まで……」

 そう確認し合い、わずかな抱擁を交わす。夜の訪れが近くなり、私はまた警護を受けながら自室へ戻る。

◇◇◇

 自室に戻り、外の暗がりを見つめる。あちこちで正妻候補たちが最後の策を練っているだろう。中には、私に危害を加えようと画策している者もいるかもしれない。――それでも、もう時間がない。
 炎の契約まであと数日。押し寄せる怒涛の感情を押し殺しながら、私は何とか眠りにつこうとする。翌朝にはまた波乱が起きてもおかしくないが、すべてが終わるその日まで、もう耐えるしかない。

(殿下と私が勝ち取る“正妻”という未来……。試練に挑むだけだ)

 王太子と乳母の恋がここまでの大騒ぎになるとは、誰が想像しただろう。愛ゆえの選択は、多くの涙と絶望を生み出してしまった。――だからこそ、“炎の契約”で成功を掴み取りたい。
 闇の中、殿下の声を思い出し、ギュッと瞼を閉じる。痛む心を抱えながらも、私たちの決意は揺るがない。きっと、あと数日でこの苦しみは頂点を迎え、その先に答えが待っているのだ。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

虐げられた私が姉の策略で結婚させられたら、スパダリ夫に溺愛され人生大逆転しました。

専業プウタ
恋愛
ミリア・カルマンは帝国唯一の公爵家の次女。高貴な皇族の血を引く紫色の瞳を持って生まれたワガママな姉の陰謀で、帝国一裕福でイケメンのレナード・アーデン侯爵と婚約することになる。父親であるカルマン公爵の指示のもと後継者としてアカデミーで必死に勉強してきて首席で卒業した。アカデミー時代からの恋人、サイラスもいる。公爵になる夢も恋人も諦められない。私の人生は私が決めるんだから、イケメンの婚約者になど屈しない。地位も名誉も美しさも備えた婚約者の弱みを握り、婚約を破棄する。そして、大好きな恋人と結婚してみせる。そう決意して婚約者と接しても、この婚約者一筋縄ではいかない。初対面のはずなのに、まるで自分を知っていたかのような振る舞い。ミリアは恋人を裏切りたくない、姉の思い通りになりたくないと思いつつも彼に惹かれてく気持ちが抑えられなくなっていく。

喪女なのに狼さんたちに溺愛されています

和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です! 聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。 ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。 森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ? ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。

【完結】異世界転移した私、なぜか全員に溺愛されています!?

きゅちゃん
恋愛
残業続きのOL・佐藤美月(22歳)が突然異世界アルカディア王国に転移。彼女が持つ稀少な「癒しの魔力」により「聖女」として迎えられる。優しく知的な宮廷魔術師アルト、粗野だが誠実な護衛騎士カイル、クールな王子レオン、最初は敵視する女騎士エリアらが、美月の純粋さと癒しの力に次々と心を奪われていく。王国の危機を救いながら、美月は想像を絶する溺愛を受けることに。果たして美月は元の世界に帰るのか、それとも新たな愛を見つけるのか――。

【完結】緑の手を持つ花屋の私と、茶色の手を持つ騎士団長

五城楼スケ(デコスケ)
ファンタジー
※本編を加筆修正しますので、一旦一部公開とさせていただいています。 〜花が良く育つので「緑の手」だと思っていたら「癒しの手」だったようです〜 王都の隅っこで両親から受け継いだ花屋「ブルーメ」を経営するアンネリーエ。 彼女のお店で売っている花は、色鮮やかで花持ちが良いと評判だ。 自分で花を育て、売っているアンネリーエの店に、ある日イケメンの騎士が現れる。 アンネリーエの作る花束を気に入ったイケメン騎士は、一週間に一度花束を買いに来るようになって──? どうやらアンネリーエが育てている花は、普通の花と違うらしい。 イケメン騎士が買っていく花束を切っ掛けに、アンネリーエの隠されていた力が明かされる、異世界お仕事ファンタジーです。 ※本編を加筆修正する予定ですので、一旦一部公開とさせていただいています。 *HOTランキング1位、エールに感想有難うございました!とても励みになっています! ※花の名前にルビで解説入れてみました。読みやすくなっていたら良いのですが。(;´Д`)  話の最後にも花の名前の解説を入れてますが、間違ってる可能性大です。  雰囲気を味わってもらえたら嬉しいです。 ※完結しました。全41話。  お読みいただいた皆様に感謝です!(人´∀`).☆.。.:*・゚

魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました

iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。 両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。 両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。 しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。 魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。 自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。 一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。 初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。 恋人になりたいが、年上で雇い主。 もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。 そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。 そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。 レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか? 両片思いのすれ違いのお話です。

転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました

桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。 言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。 しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。 ──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。 その一行が、彼の目に留まった。 「この文字を書いたのは、あなたですか?」 美しく、完璧で、どこか現実離れした男。 日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。 最初はただの好奇心だと思っていた。 けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。 彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。 毎日19時に更新予定です。

【完結】魔力がないと見下されていた私は仮面で素顔を隠した伯爵と結婚することになりました〜さらに魔力石まで作り出せなんて、冗談じゃない〜

光城 朱純
ファンタジー
魔力が強いはずの見た目に生まれた王女リーゼロッテ。 それにも拘わらず、魔力の片鱗すらみえないリーゼロッテは家族中から疎まれ、ある日辺境伯との結婚を決められる。 自分のあざを隠す為に仮面をつけて生活する辺境伯は、龍を操ることができると噂の伯爵。 隣に魔獣の出る森を持ち、雪深い辺境地での冷たい辺境伯との新婚生活は、身も心も凍えそう。 それでも国の端でひっそり生きていくから、もう放っておいて下さい。 私のことは私で何とかします。 ですから、国のことは国王が何とかすればいいのです。 魔力が使えない私に、魔力石を作り出せだなんて、そんなの無茶です。 もし作り出すことができたとしても、やすやすと渡したりしませんよ? これまで虐げられた分、ちゃんと返して下さいね。 表紙はPhoto AC様よりお借りしております。

【完結】捨てられた双子のセカンドライフ

mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】 王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。 父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。 やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。 これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。 冒険あり商売あり。 さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。 (話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)

処理中です...