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ここはーー?
上下左右、どこを見ても真っ白な空間に目が痛くなり細める。
『ここは神界だ。そなたは死んだ』
死んだ?
どこをどう思い出しても死因が出てこない。
嘘だよね?
どこからでもなく聞こえてくる声に首を傾げた。
『嘘ではない。神の1柱が誤ってそなたを殺してしまったのだ』
最後の記憶は帰宅するために駅に向かっていたところで終わってる。事故にあったということもなく何かに攻撃されたわけでもない。
「私はどうなるのでしょうか?」
『昇華できなかった魂を同じ世界に生まれかわせるのは無理なので異なる世界に転生することになる』
ラノベとかにある異世界転生ってことかしら?
『そうだ。剣と魔法の世界になる。そこでそなたにいくつか加護と能力を与えたいと思う』
チートがもらえるということね。まぁ貰えるものは貰っておきましょうか。
『なにか希望はあるか?』
「魔法が使えるなら使いたいわ」
『ふむ。剣などの物理系はどうしたい?』
「それはいらないかな」
虫さえ怖くてわーきゃー言いながら殺虫スプレーを吹きまくっていたんだから、剣とかで直には無理だ。
『魔法特化の能力にしよう。全属性適用と魔力無限だな。それから解体とかも魔力で出来る魔法も付けよう』
解体とかも絶対無理だもん。魔法で出来るなら有難いわ。
「空間収納とかも可能ですか?」
これは必須よね? 荷物持って移動するなんて疲れるし。
『ふむ。無限収納を授けよう。中に入れたものは時間停止付きだ』
「ありがとうございます」
時間停止付きなんて嬉しい。
『能力はこれぐらいで次は加護だ。経験値10,000倍と必要経験値1/100。後は神通販も付ける』
「神通販?」
『魔力を対価として地球の物とこれから行く世界の物を買うことができるユニークスキルだ』
「お金じゃなくて魔力なんですか?」
『神である我が金を貰っても意味が無い』
「魔力なら意味があるということですか?」
『そうだ。そなたが神通販で納めた魔力は我に奉納され神格が上がる』
なるほど。魔力を奉納する対価として物が買えるということね。魔力は無限だし私が不利な条件はないね。
「分かりました」
『神通販は沢山使うとよい。最低でも1日1回は使ってくれると我も助かる』
無限収納あるし必要な物がなくても何かしら買えばいいかしら。
『それと神殿に行けば我といつでも会話が出来るから何かあれば神殿に赴くとよい』
「神様とはそんな簡単に会えるものなのですか?」
『普通の人は無理だがそなたは我の加護があるため可能だ』
「神様のお名前は?」
『我の名はリュヌテラーシャス。アルストル世界の最高神になる』
リュヌなんとか……、横文字覚えるの苦手なのよね。
「リュヌ様ですね」
『……それでよい』
諦められた感じだけど仕方ない。愛称のが親しみやすいしね。
『それでは転生させる。5歳になった時に記憶が戻る』
眩い光に目を閉じると意識が遠ざかって行った。
上下左右、どこを見ても真っ白な空間に目が痛くなり細める。
『ここは神界だ。そなたは死んだ』
死んだ?
どこをどう思い出しても死因が出てこない。
嘘だよね?
どこからでもなく聞こえてくる声に首を傾げた。
『嘘ではない。神の1柱が誤ってそなたを殺してしまったのだ』
最後の記憶は帰宅するために駅に向かっていたところで終わってる。事故にあったということもなく何かに攻撃されたわけでもない。
「私はどうなるのでしょうか?」
『昇華できなかった魂を同じ世界に生まれかわせるのは無理なので異なる世界に転生することになる』
ラノベとかにある異世界転生ってことかしら?
『そうだ。剣と魔法の世界になる。そこでそなたにいくつか加護と能力を与えたいと思う』
チートがもらえるということね。まぁ貰えるものは貰っておきましょうか。
『なにか希望はあるか?』
「魔法が使えるなら使いたいわ」
『ふむ。剣などの物理系はどうしたい?』
「それはいらないかな」
虫さえ怖くてわーきゃー言いながら殺虫スプレーを吹きまくっていたんだから、剣とかで直には無理だ。
『魔法特化の能力にしよう。全属性適用と魔力無限だな。それから解体とかも魔力で出来る魔法も付けよう』
解体とかも絶対無理だもん。魔法で出来るなら有難いわ。
「空間収納とかも可能ですか?」
これは必須よね? 荷物持って移動するなんて疲れるし。
『ふむ。無限収納を授けよう。中に入れたものは時間停止付きだ』
「ありがとうございます」
時間停止付きなんて嬉しい。
『能力はこれぐらいで次は加護だ。経験値10,000倍と必要経験値1/100。後は神通販も付ける』
「神通販?」
『魔力を対価として地球の物とこれから行く世界の物を買うことができるユニークスキルだ』
「お金じゃなくて魔力なんですか?」
『神である我が金を貰っても意味が無い』
「魔力なら意味があるということですか?」
『そうだ。そなたが神通販で納めた魔力は我に奉納され神格が上がる』
なるほど。魔力を奉納する対価として物が買えるということね。魔力は無限だし私が不利な条件はないね。
「分かりました」
『神通販は沢山使うとよい。最低でも1日1回は使ってくれると我も助かる』
無限収納あるし必要な物がなくても何かしら買えばいいかしら。
『それと神殿に行けば我といつでも会話が出来るから何かあれば神殿に赴くとよい』
「神様とはそんな簡単に会えるものなのですか?」
『普通の人は無理だがそなたは我の加護があるため可能だ』
「神様のお名前は?」
『我の名はリュヌテラーシャス。アルストル世界の最高神になる』
リュヌなんとか……、横文字覚えるの苦手なのよね。
「リュヌ様ですね」
『……それでよい』
諦められた感じだけど仕方ない。愛称のが親しみやすいしね。
『それでは転生させる。5歳になった時に記憶が戻る』
眩い光に目を閉じると意識が遠ざかって行った。
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