魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました

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今日のカリキュラム１限目は計算。計算といっても足し算引き算のみ。一桁の計算から始まって最高で五桁。問題なく終えて教師のところに持っていく。

「全問正解です。最終テストを受けてください」

よし。

「すげー。あんなちっこいのに」
「こんな難しい問題解けるのかよ」

あちこちからそんな声が聞こえた。

２限目は魔法の授業だ。魔術師たちが結界が張られた部屋へと集まる。

「一人ずつ的に魔法を放ってくれ」

順番に並び魔法を打っていく。皆、長い詠唱を唱え杖から魔法が飛び出していく。Ｂランクになるために来てるためそれなりの威力があった。

「ティアです」
「全力でいってかまわない」
「【火】【水】【土】【風】【雷】【闇】【聖】その他全部！」

一斉に的に向かっていった。だが一つ目で的が破壊され、残りはその向こうの壁に当たり大きな穴が空き、その先の土も抉れる。

「……」
「……」
「……」

誰も一言も発しない。どうしたらいいのかしら？これって弁償かな？お金は貯めてるから足りそうだけど……。

「……うん。君は全力は駄目だね。最終テストでは力を抑えるように」
「壁は弁償ですか？」
「いや。たまーに君みたいに壊す人いるから平気だよ」

なんだ。私だけじゃないのね。それならば安心だわ。

お昼は中庭のベンチに座ってとった。その後に図書室にいって本を読む。ぶ厚い歴史の本はまるで物語を読んでるような感じで面白かった。

午後の最終テストも受け、帰ろうと門のところに行くと今日もシルがお迎えに来てくれてた。

壁を壊したことを言うとシルも壊したといい、お揃いだねって笑いあう。