魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました

紗南

文字の大きさ
23 / 24

20

しおりを挟む
7歳になり冒険者学園に行くことになった。私はシルの家から通うことになる。クランに入ってて中央に拠点がある人はクランから、それ以外の人は寮に入る。

この1年と少しでミーアさんは無事SSランクになり今はポイントを貯めてる。ザンド商会はSランクになり中央で店を開いた。

「離れたくない」

朝からシルが離れない。出会ってから1度も離れたことはないから私も正直に言って心細かった。

「学校が終わったら速攻で戻ってくるからね」
「終わりを見計らって迎えに行く」

お迎えに来てくれるなんて嬉しい。シルは何度もギンちゃんに私を守るんだぞと言い聞かせていた。

学園は家から20分のところにあった。とても大きくて迷子になりそうだ。制服などはなく服装は自由になってる。だから私もローブ姿だ。

「今日から通うことになったティナと申します」
「ティナ様ですね。こちらがカリキュラム表と案内になります」

まずは文字の読み方からね。教室はあっちね。

教室に入ると様々な年齢の人がいた。空いてる席に座る。

「それではテストします。ご自身がどこまで出来てるのか把握してください」

授業の始まりはテストからで出来てない部分を学ぶ形となってる。私は読み書きは問題ないので全部埋めた。採点を教師3人で行い直ぐに答案が返ってくる。私は満点だった。

「ティナさんは読み書きの最終テストを受けてください」

ここで合格しないと最終テストは受けさせてもらえない。授業を受けるのもお金がかかるけど、この最終テストもお金がかかる。

「すげー、一発合格かよ!」
「羨ましい!!」
「上品そうだから貴族の出身か?」 

彼らは合格しなかったようで教師がつきっきりで教えてる。私は退出してOKのため次のカリキュラムまで探索して時間を潰した。

2コマ目は礼儀作法の基礎だった。内容は立ち姿から座った時の姿勢、歩き方。どれも公爵令嬢の時に学んだものでこちらも合格を貰えて最終テストを受ける権利をもらう。

この後は昼食で2時間ある。私は中庭のベンチに座りお弁当を出した。食堂もあるが味があれなので私には無理だ。久々にひとりで食べるご飯は新鮮だったけど、ちょっと寂しい思いもした。

食事の後は学園を見て回った。図書館があり時間つぶしに本を読んで過ごす。

午後は午前受けた授業の最終テストだ。最終テストまでいけなかった生徒は午前で帰る。

両方とも合格をもらい今日の授業は終わりだ。

門のところに行くとシルがいる。思わず走って飛びつく。

「寂しかったぞ」
「……私も」

平気だと思ってたけど結構辛かった。学校でこうなんだからダンジョンの時、どうなるか。電話しまくりそうだ。

そのままシルに抱っこされて家に帰る。

家に帰ってからは学園での話をした。

「ティナなら直ぐに卒業出来そうだな」
「そうだといいなぁ」

皆Bランクになるためにきていて友達とかは出来そうにない。
しおりを挟む
感想 172

あなたにおすすめの小説

異世界に召喚されて2日目です。クズは要らないと追放され、激レアユニークスキルで危機回避したはずが、トラブル続きで泣きそうです。

もにゃむ
ファンタジー
父親に教師になる人生を強要され、父親が死ぬまで自分の望む人生を歩むことはできないと、人生を諦め淡々とした日々を送る清泉だったが、夏休みの補習中、突然4人の生徒と共に光に包まれ異世界に召喚されてしまう。 異世界召喚という非現実的な状況に、教師1年目の清泉が状況把握に努めていると、ステータスを確認したい召喚者と1人の生徒の間にトラブル発生。 ステータスではなく職業だけを鑑定することで落ち着くも、清泉と女子生徒の1人は職業がクズだから要らないと、王都追放を言い渡されてしまう。 残留組の2人の生徒にはクズな職業だと蔑みの目を向けられ、 同時に追放を言い渡された女子生徒は問題行動が多すぎて退学させるための監視対象で、 追加で追放を言い渡された男子生徒は言動に違和感ありまくりで、 清泉は1人で自由に生きるために、問題児たちからさっさと離れたいと思うのだが……

ボクが追放されたら飢餓に陥るけど良いですか?

音爽(ネソウ)
ファンタジー
美味しい果実より食えない石ころが欲しいなんて、人間て変わってますね。 役に立たないから出ていけ? わかりました、緑の加護はゴッソリ持っていきます! さようなら! 5月4日、ファンタジー1位!HOTランキング1位獲得!!ありがとうございました!

才がないと伯爵家を追放された僕は、神様からのお詫びチートで、異世界のんびりスローライフ!!

にのまえ
ファンタジー
剣や魔法に才能がないカストール伯爵家の次男、ノエール・カストールは家族から追放され、辺境の別荘へ送られることになる。しかしノエールは追放を喜ぶ、それは彼に異世界の神様から、お詫びにとして貰ったチートスキルがあるから。 そう、ノエールは転生者だったのだ。 そのスキルを駆使して、彼の異世界のんびりスローライフが始まる。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

異世界ママ、今日も元気に無双中!

チャチャ
ファンタジー
> 地球で5人の子どもを育てていた明るく元気な主婦・春子。 ある日、建設現場の事故で命を落としたと思ったら――なんと剣と魔法の異世界に転生!? 目が覚めたら村の片隅、魔法も戦闘知識もゼロ……でも家事スキルは超一流! 「洗濯魔法? お掃除召喚? いえいえ、ただの生活の知恵です!」 おせっかい上等! お節介で世界を変える異世界ママ、今日も笑顔で大奮闘! 魔法も剣もぶっ飛ばせ♪ ほんわかテンポの“無双系ほんわかファンタジー”開幕!

【完結】婚約者と仕事を失いましたが、すべて隣国でバージョンアップするようです。

鋼雅 暁
ファンタジー
聖女として働いていたアリサ。ある日突然、王子から婚約破棄を告げられる。 さらに、偽聖女と決めつけられる始末。 しかし、これ幸いと王都を出たアリサは辺境の地でのんびり暮らすことに。しかしアリサは自覚のない「魔力の塊」であったらしく、それに気付かずアリサを放り出した王国は傾き、アリサの魔力に気付いた隣国は皇太子を派遣し……捨てる国あれば拾う国あり!? 他サイトにも重複掲載中です。

魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな

七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」 「そうそう」  茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。  無理だと思うけど。

俺に王太子の側近なんて無理です!

クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。 そう、ここは剣と魔法の世界! 友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。 ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。

処理中です...