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序章
ファーストコンタクト
しおりを挟む例の会見の一週間後、臨時召集された国民(25歳以上の男性からランダムに選定された)50人×8チームの総勢400人が、ガスマスクを着用した状態で地表の開拓作戦に駆り出された。
(環境調査の方は、3日前に専門器具を携えた研究者たちが小一時間ほどで資料の採取を終えて即時帰投したらしい。)
400人という大規模な開拓作戦は、開始早々から作戦を断念した。
その要員として、紫外線を浴びすぎた土壌は放射線濃度検知器のメーターを振り切り計測不能。その状態はもはや粉のそれに近く、栽培には適さないものになってしまっていたのだという。
結果:死傷者 0人行方不明者 4人、帰投者はいずれも軽度~重度の被ばくを確認と。その晩に会見によって報道された。
行方不明者についてはまったく推測が立てられておらず、原因不明とされた。
ーーー翌日ーーー
行方不明者の捜索に、先日の開拓作戦参加者の中の軽度の被ばくの者が優先して召集され、駆り出された。
動員数は50人×6チーム、計300人程度だった。
先日の開拓作戦での行動範囲から、捜索範囲も小規模と見られていたが、捜索開始後3時間経過しても何の痕跡も得られなかった。
一度昼食の休憩に戻るため、全員に地下シェルターへの帰投命令が出て、皆がぞろぞろと帰り始めた、その時。
ーーー皆の頭上に大きな影が横切ったーーー
皆は影に視線を向け、大いに戦慄し、背筋を凍らせた。
視線の先に映るもの、それは、全長10mに迫る巨躯のライオンだった。
あまりの非現実さにその場で硬直する者、地下シェルターに死に物狂いで走っていく者、腰を抜かした友人を引っ張る者。
突然、ライオンは周囲の塵を巻き上げん勢いで咆哮した。すると、ライオンの足元から様々な動物がこちらに向かって駆けてくる。その目は真っ赤に充血し焦点がはずれていた。
逃げ惑う者、獣に襲われる者、皆を逃がそうと獣と応戦する者に分かれ、事態は切迫した。
ーーー決着は早々についたーーー
最初から地下シェルターへひた走っていた者はからくも無事帰投し、その他は無残に散ったという。
結果:帰投者 80人死者 220人
捜索作戦参加者は政府の迅速な対応で隔離、情報の拡散を防いだ。
そして後日、政府が秘密裏に、武装した少数精鋭を地上の調査に繰り出した。
秘密裏に行った作戦のため、調査で得たもの・失ったものの公開はされなかった。
ーーーが、人類は大きな発見をしたーーー
襲われた者の正体が元は人間であること、原因は不明であるが、襲われて死んだ者は一定確率で理性を失くして覚醒し、外見が獣化して地上を徘徊すること。
もうひとつは、、、襲われても生きていた者の中に、ごく一部ではあるが、理性を残したまま潜在能力を最大限引き出すというものだった。
政府は、その貴重な被験体を人間としての尊厳を保ちつつ、丁重に解析を行った。
ーーーそして、人類は地球奪還に向けた第一歩を踏んだーーー
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