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第1章
第3話 再覚醒
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少しの倦怠感とともに、私の意識は覚醒した。辺りを見回し、事務室のようなところに私は倒れていたらしい。
「ここは……どこ……うっ……」
ここがどこなのかも分からず、思い出そうにも頭痛に遮られて、私は頭を押さえながら俯いた。
下を向いた拍子に自分の姿が視界に入った。ハッキリ言おう。そう、真っ裸だったのだ。
私は急いで周りに何か着るものが無いかを探し、近くのイスにかけてあった白衣を拝借し、前もしっかりと止めた。ついでにヒールが低めの靴も拝借しておいた。裸足で歩くのは気が引けたのだ。
「どこかでちゃんとした服を着ないと」
ジジ……ジィー……
突然、機械音がどこかからか聞こえた気がした。私は耳をそば立てて、音が鳴っている方へと足を向けた。
「ん……このあたりのはずなんだけど」
音が聞こえたあたりに着いたが、周りは機械だらけで何から音が出ていたのか分からなかった。
仕方ないのでしらみつぶしに探すことにした。近くには旧型のラジオやオーディオ機器、電話や無線機など色々なものがあった。
中に画面が割れた端末があった。何とも言えない寒気を私は感じた。
そして、私は一枚の書類を見つけた。そこには私の顔写真と横に名前が書いてあった。
「ユキ……それが私の名前……?」
私は自分が何者であるかを、その書類から推測した。自分の名前や年齢、血液型、性別などが記載されていたが、下の方にあった変異系統とかいう意味不明なものは考えないことにした。分からないことを悩んでも、また頭痛に苛まれるだけである。
そして私は近くに扉を見つけた。マークからして非常口のようだった。その扉にはホコリがたまっていて、あからさまに不気味だった。
意を決して扉をくぐった私の目の前には、階段が上層に向かって伸びているようだった。
「ここ、見たことあるような……」
既視感を感じたが、これ以上考えるのは頭痛の引き金になりそうなので、あまり意識しないようにした。
カツカツと音を立てながら私は階段を上っていく。5階ほど上がっただろうか。明かりが点いている部屋を見つけた。私はそこに入ることにした。誰かがいれば、ここがどこかを聞けるからだ。
私はそっと、明かりの点いた部屋のドアを開け、閉めた。
ーーカチャ。
ドアの鍵がかかってしまったようだ。こちら側に鍵穴は見当たらない。私はかなり焦った。
「えっちょっ……嘘でしょ……」
何度もドアノブを回すが、鍵がかかっているので開くはずがない。
「どう…しよ…」
「ここは……どこ……うっ……」
ここがどこなのかも分からず、思い出そうにも頭痛に遮られて、私は頭を押さえながら俯いた。
下を向いた拍子に自分の姿が視界に入った。ハッキリ言おう。そう、真っ裸だったのだ。
私は急いで周りに何か着るものが無いかを探し、近くのイスにかけてあった白衣を拝借し、前もしっかりと止めた。ついでにヒールが低めの靴も拝借しておいた。裸足で歩くのは気が引けたのだ。
「どこかでちゃんとした服を着ないと」
ジジ……ジィー……
突然、機械音がどこかからか聞こえた気がした。私は耳をそば立てて、音が鳴っている方へと足を向けた。
「ん……このあたりのはずなんだけど」
音が聞こえたあたりに着いたが、周りは機械だらけで何から音が出ていたのか分からなかった。
仕方ないのでしらみつぶしに探すことにした。近くには旧型のラジオやオーディオ機器、電話や無線機など色々なものがあった。
中に画面が割れた端末があった。何とも言えない寒気を私は感じた。
そして、私は一枚の書類を見つけた。そこには私の顔写真と横に名前が書いてあった。
「ユキ……それが私の名前……?」
私は自分が何者であるかを、その書類から推測した。自分の名前や年齢、血液型、性別などが記載されていたが、下の方にあった変異系統とかいう意味不明なものは考えないことにした。分からないことを悩んでも、また頭痛に苛まれるだけである。
そして私は近くに扉を見つけた。マークからして非常口のようだった。その扉にはホコリがたまっていて、あからさまに不気味だった。
意を決して扉をくぐった私の目の前には、階段が上層に向かって伸びているようだった。
「ここ、見たことあるような……」
既視感を感じたが、これ以上考えるのは頭痛の引き金になりそうなので、あまり意識しないようにした。
カツカツと音を立てながら私は階段を上っていく。5階ほど上がっただろうか。明かりが点いている部屋を見つけた。私はそこに入ることにした。誰かがいれば、ここがどこかを聞けるからだ。
私はそっと、明かりの点いた部屋のドアを開け、閉めた。
ーーカチャ。
ドアの鍵がかかってしまったようだ。こちら側に鍵穴は見当たらない。私はかなり焦った。
「えっちょっ……嘘でしょ……」
何度もドアノブを回すが、鍵がかかっているので開くはずがない。
「どう…しよ…」
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