10 / 25
本編 第1章
[番外編]天国と地獄の間からこんにちわ(2)
しおりを挟む「フン♪フフフンフン♪フ~ン♪」
黒いフードを被った少女が鼻歌をしながら向かった先、
それはごうごうと炎の立ちのぼる火事の火元である一軒家。その周りを囲む野次馬に紛れて火事と[七宮 生]を見物しに来たのだ。
「あれ?私、火遊びの後始末ちゃんとしなかったのかな?家が燃えちゃった♪…さてさて、生クンは子どもを助けられてるのかなぁ~?」
バリーーン!
燃え盛る家の2階の窓ガラスが割れると、子どもを抱えた[七宮 生]が飛び出して来た。
「アハハ、ちゃんと子どもを助けてあげられたみたい♪ 私のかけてあげた呪いのお陰ね~♪」
野次馬達が取り残された子どもを助けた生に驚き、次々と歓声を上げる。
「あーーーうるさいうるさいっ!…でもやっぱりなかなか良い男ね~生クンは♪もっと、虐めてあげたいな♪」
「次からはもっと凄いサプライズをするから楽しみにしててね♪ 」
遠くにいる生にそう呟くと黒いパーカーの少女は夜の闇に消えていった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
4
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる